新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

7月7日の東京都の感染者は920人

2021-07-08 08:38:46 | コラム
第4回目の緊急事態宣言が発出される:

午後4時45分に流れた緊急ニュースでその再拡大振りを承知していたままに、昨7日夜はスポーツ観戦にかまけていた。勿論、緊急事態宣言の事態になるだろう事は十分に承知していた。スポーツ観戦の中で最も興味があったのが、オリンピックに出場する男子代表のバスケットボールテイームのハンガリー代表との親善試合だった。世界のレイテイングでは我が方は42位でハンガリーは38位だそうだから「もしかすると」という期待感があった。79対58の勝利だった。

もう一つの関心は、首位の座が危うくなりつつあるタイガースと、昨シーズンの最下位から奮起したのか3位に付けているスワローズの対戦だった。私が懸念したことは、タイガースに2.5ゲーム差に迫っているジャイアンツが、どちらかと言えば「安全パイ」的なドラゴンズを相手にしている日だったということ。即ち、1.5ゲーム差になる確率が高いという意味。

そこで、バスケットボールを主体にして、どちらかがタイムを取ったときか、クオーター乃至はハーフタイムの場合に野球も見るようにしていた。そこで意外だったのが、神宮外苑の野球場はまるで満席のようだった光景だった。私は「920人という確か5月後半以来の多くの感染者を出し、菅首相が関係5閣僚だったかを集めて、鳩首緊急事態宣言の再再再再度の発出を検討されているときに、直ぐ隣の国立競技場で開催されるオリンピックの無観客が本格的に討議されているこの時期に、これで良いのかな」と感じさせられていたのだった。

「野球等の催し物には会場の能力の50%か1万人を上限に」と認められているとしか承知していない私には、これだけの観客を仮令マスク着用を励行させても、あれだけの大人数の人を入れて、試合終了後の帰路にでも「密」状態でも出現したらどう対応するのかと訝っていた。私は永年慣れ親しんできた旧国立競技場には主に千駄ヶ谷駅から徒歩で向かっていた。その千駄ヶ谷駅からの路は今や封鎖されていると、バイキングでカンニング竹山が指摘していた。すると、野球場からの帰り道は、青山通りの地下鉄外苑前に限定されはしないのか。さぞかし、混雑するだろうと想像した。

要するに、何となくやっていることがチグハグではないかと感じたのだった。都内の多くの盛り場における「人流」とやらは、一向に制圧できていない状況であり、ワクチンの需要と供給が明らかに供給が不安定化し始めた等々、芳しくない材料が重なってしまった時である。折角のCOVID-19対策の効果を帳消しにしかねない若者たちの彷徨い歩き、路上飲み等々を抑え切れていないままに、空念仏のような緊急事態宣言を従来のような要請の形で発出して、どれほど実効があるのかと疑問に感じていた。オリンピックが無観客ならば、スポーツ観戦だって無観客ではないのかな。

既に続々とオリンピック参加の各国の選手団が羽田と成田から入ってきていると聞く。その事態に立ち至っても、選手団に対する検疫、その後の待機の場所、彼らに限定した輸送手段は未だに試行錯誤の状態にあるかのような報道があった。同様に「バブル」の中にいるスタッフに陽性者が出ていたとも聞こえてきた。オリンピックは中止しないで開催と決めて進行しつつあるのだから、試行錯誤でも臨機応変式でも何でも良いから、最早出来る限りの手法と限られた人員で対応する以外ないのではないか。

やるとお決めになったバッハIOC会長は確か本日ご到着と聞いた記憶がある。五者会議でも何でも直ちに開催して、責任者である彼に責任を持ってこれから先にどのように進めていくかを決めさせれば良いのではないか。感染の再拡大は我が国だけで起きている現象ではない。αだかδだか知らないが、変異株を発生させて持ち込んだのは我が国だけの責任では無いと思う。

今日の状態がどのようにして生じたかを会長様に十分に納得させて、恙無くオリンピックを終了まで持って行けるように協力させるべきだ。特権階級の特別扱いなど無用である。彼は当事者であり、東京都は請け負っただけだ。小池都知事はバッハ会長と十分に話し合って「責任をお持ち下さい」と明言して欲しいと思っている。

そうそう、バスケットボールの試合を観戦した話だった。その件は別途に。