男子のサッカー対南アフリカ戦:
「あの何とも例えようがない愉快ならざる条件下で、善くぞ勝ってくれた」と褒めてやりたい。理由は数々あるが、最大のものは何と言ってもあのベネズエラだったかのレフェリーの判定である。NHKの解説に最近頻繁に登場するようになった嘗てのデイフェンスの強者・森岡隆三が遠慮がちに「あの判定は・・・」と言っていたのが良く物語っていた。まさか、意図的だったとまでは思わないが、一度あのような基準で笛を吹いてしまうと、その後でも、そうしないと首尾一貫しなくなるのは解る。だが、どう考えても「偏向した判定」だったと言わざるを得ない。
それは、私は南アフリカのサッカーを初めて見たような気がするので、あのような当たられてもいないのに倒れ込んで、のたうち回ってみせる所謂中近東方式で来るとは知らなかった。レフェリーも承知していたのか惑わされたのか、兎に角そのシミュレーション的な悶え方に騙されたのか、明らかに何も反則がなかった場合でも、全て日本側の反則とするのだった。選手たちは随分我慢していたようで、森岡も「感情的にならないで欲しい。ジャッジに文句を言わないように」とまで言っていたほど理解に苦しむ判定だった。
その為に堂安と遠藤と、交替してベンチにいた板倉?にまでイエローカードを出してしまった。これでは、我が方は迂闊に当たることも出来ず、ついつい遠巻きにしてボールを持たせるような攻守になっていた。それに加えるに、南アフリカ側は所謂「引いて守っている」だけで、中盤では当たらずに自由にパス回しを許して、隙が出来れば逆襲を狙う戦法に出てきたので、見ている方も相当以上に苛立たされた。簡単に言えば「余り愉快ではない試合」だった。南アフリカ側は殆ど黒人だったが、彼らが中近東スタイルで来るとは、大いに勉強になった。
勝敗の読みはと言えば、まさか負けることはないとは思っていた。だが、この儘攻め手を見出せないでいれば引分けもあるかも知れないが、何時かは何とかなるだろうという予感はあった。そこを左サイドで張っていた久保建英に見事な長いパスが通って、彼が左足で蹴りやすい方向にドリブルでペナルティーエリアに入り、左足で左側のポストに当たってはいる強烈なシュートを決めてくれた。結局は前線に置いておいた者たちの能力では決めきれずに、MFのはずの久保が頼りという形になってしまった。
不安な点を言えば、その前にフランスを撃破して見せたメキシコと次に当たるのでは、あの寝っ転がり戦法の南アフリカの引いて守るデイフェンスを突破しきれなかったのでは苦しめられるだろう。あの素早いパス回しと身体能力と何処まで戦えるのかという点が気になる。点取り役として最前線に置かれている上田、前田ともう一人の奮起を促したい。ここでも女子と同様に、シュート力が弱いのと、弱敵を相手にして尚且つ後ろ方向にばかりパスを展開する安易さというか、弱気が気になる。もう少し「我こそは」という気迫を見せて突っかけて欲しいと願うのは誤りか。
女子のソフトボール:
ここにも難しい問題があるように思えた。それは、余りに偉大な功績を残した上野由岐子の使い方だ。何となく、未だに三浦知良を外しかねている横浜FCのように思えた。上野由岐子は未だ未だ通用するような球威を持っているし、それ以上に精神力も衰えていないとは思う。だが、昨日のメキシコ戦では、私の目には最終回である7回の表は逃げ切れないと見えたほど、疲れが明らかだった。だが、宇津木監督は交代を躊躇ったと見えた。そこにセンターの山田の落球が出た。勝負とはそういうものなのだ。後藤があれだけ投げられたのだったらと言うのは、結果論だ。
監督は何処で上野由岐子を見切るかで苦心して、腐心しておられたのだとは解る。しかし、上野自身が「この暑さの中でこれほど投げたのは初めて」と言ったほど、39歳の体力には酷暑はきつかったのだろう。では、上野を休ませて、藤田か後藤でやっていけるかとなれば、宇津木監督にとっては未知の世界になるだろうから、容易には踏み切れまい。まして残る最大の難関はアメリカなのだから。だが、暑さと戦うのはアメリカも同じ条件だろう。矢張り「やってみなければ解るまい」と思う。
私が怖れていることは、アメリカが相手だと身体能力はとの争いになってしまうだろう事だ。我が女子代表は何処まで体幹と身体能力を強化するトレーニングを積んで来ているのだろうか。何とか、再び優勝して欲しいと願って終わる。
「あの何とも例えようがない愉快ならざる条件下で、善くぞ勝ってくれた」と褒めてやりたい。理由は数々あるが、最大のものは何と言ってもあのベネズエラだったかのレフェリーの判定である。NHKの解説に最近頻繁に登場するようになった嘗てのデイフェンスの強者・森岡隆三が遠慮がちに「あの判定は・・・」と言っていたのが良く物語っていた。まさか、意図的だったとまでは思わないが、一度あのような基準で笛を吹いてしまうと、その後でも、そうしないと首尾一貫しなくなるのは解る。だが、どう考えても「偏向した判定」だったと言わざるを得ない。
それは、私は南アフリカのサッカーを初めて見たような気がするので、あのような当たられてもいないのに倒れ込んで、のたうち回ってみせる所謂中近東方式で来るとは知らなかった。レフェリーも承知していたのか惑わされたのか、兎に角そのシミュレーション的な悶え方に騙されたのか、明らかに何も反則がなかった場合でも、全て日本側の反則とするのだった。選手たちは随分我慢していたようで、森岡も「感情的にならないで欲しい。ジャッジに文句を言わないように」とまで言っていたほど理解に苦しむ判定だった。
その為に堂安と遠藤と、交替してベンチにいた板倉?にまでイエローカードを出してしまった。これでは、我が方は迂闊に当たることも出来ず、ついつい遠巻きにしてボールを持たせるような攻守になっていた。それに加えるに、南アフリカ側は所謂「引いて守っている」だけで、中盤では当たらずに自由にパス回しを許して、隙が出来れば逆襲を狙う戦法に出てきたので、見ている方も相当以上に苛立たされた。簡単に言えば「余り愉快ではない試合」だった。南アフリカ側は殆ど黒人だったが、彼らが中近東スタイルで来るとは、大いに勉強になった。
勝敗の読みはと言えば、まさか負けることはないとは思っていた。だが、この儘攻め手を見出せないでいれば引分けもあるかも知れないが、何時かは何とかなるだろうという予感はあった。そこを左サイドで張っていた久保建英に見事な長いパスが通って、彼が左足で蹴りやすい方向にドリブルでペナルティーエリアに入り、左足で左側のポストに当たってはいる強烈なシュートを決めてくれた。結局は前線に置いておいた者たちの能力では決めきれずに、MFのはずの久保が頼りという形になってしまった。
不安な点を言えば、その前にフランスを撃破して見せたメキシコと次に当たるのでは、あの寝っ転がり戦法の南アフリカの引いて守るデイフェンスを突破しきれなかったのでは苦しめられるだろう。あの素早いパス回しと身体能力と何処まで戦えるのかという点が気になる。点取り役として最前線に置かれている上田、前田ともう一人の奮起を促したい。ここでも女子と同様に、シュート力が弱いのと、弱敵を相手にして尚且つ後ろ方向にばかりパスを展開する安易さというか、弱気が気になる。もう少し「我こそは」という気迫を見せて突っかけて欲しいと願うのは誤りか。
女子のソフトボール:
ここにも難しい問題があるように思えた。それは、余りに偉大な功績を残した上野由岐子の使い方だ。何となく、未だに三浦知良を外しかねている横浜FCのように思えた。上野由岐子は未だ未だ通用するような球威を持っているし、それ以上に精神力も衰えていないとは思う。だが、昨日のメキシコ戦では、私の目には最終回である7回の表は逃げ切れないと見えたほど、疲れが明らかだった。だが、宇津木監督は交代を躊躇ったと見えた。そこにセンターの山田の落球が出た。勝負とはそういうものなのだ。後藤があれだけ投げられたのだったらと言うのは、結果論だ。
監督は何処で上野由岐子を見切るかで苦心して、腐心しておられたのだとは解る。しかし、上野自身が「この暑さの中でこれほど投げたのは初めて」と言ったほど、39歳の体力には酷暑はきつかったのだろう。では、上野を休ませて、藤田か後藤でやっていけるかとなれば、宇津木監督にとっては未知の世界になるだろうから、容易には踏み切れまい。まして残る最大の難関はアメリカなのだから。だが、暑さと戦うのはアメリカも同じ条件だろう。矢張り「やってみなければ解るまい」と思う。
私が怖れていることは、アメリカが相手だと身体能力はとの争いになってしまうだろう事だ。我が女子代表は何処まで体幹と身体能力を強化するトレーニングを積んで来ているのだろうか。何とか、再び優勝して欲しいと願って終わる。