新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

6月25日 その2 ウクライナという国は

2022-06-25 14:34:55 | コラム
汚職国家だとは:

私は既に「ロシアは悪の権化のような国で、一方のウクライナには一点の曇りもない100%清廉潔白な国であるが如きマスコミ(新聞とテレビのことだが)報道を鵜呑みにして良いのか」と論じてきた。見方を変えれば、これまでにこの国には殆ど関心がなく、精々中国に遼寧となった空母を売った国で、愚息の知人のロシア人だと思っていた女性がウクライナ人だったことと、英語表記ではUkraineと書いて「ユークレイン」と発音することくらいしか知らなかった。

ロシアの侵攻があって初めて、「過剰な」とでも言いたい報道が連日連夜あって色々と知り得たのだが、マスコミ報道のように何らの瑕疵もない国などあるものだろうかという疑念もあった。尤も、日頃から批判しているマスコミは、如何なる事で詳細に裏表を承知しているのだが、現実に報道することの内容は当たり障りがない話ばかりだとは解っていた積リだ。

だから、週刊文春には一寸辟易させられるが、週刊新潮が書くことと、テレビと新聞の報道を照らし合わせてみれば、この辺りが真相なのだろうと思われることが浮かび上がってくると考えていた。だが、新聞もどれを読んでいるかで、本当の姿が見えてこない場合あると思っている。

そこに、ウクライナについて、本日の産経新聞にウクライナを研究しておられるとある神戸学院大学の岡部芳彦教授が「瑕疵がある」旨を指摘される「一歩前進も汚職対策が鍵」との見出しで、EU候補国入りに関する問題点を表明しておられた。初めて「ウクライナは瑕疵物件だった」と学習できたのだった。その寄稿から関連する記述を引用してみよう。

>引用開始
EU加盟には法の支配や人権など多くの項目でEU基準をクリアする必要がある。ウクライナ加盟に向けて国内法や規制を変更してきたが、それでも候補国になれていなかったのが実情だ。(筆者注:加盟するのが当然なのかと思わせる報道があったような気がするが)

新興財閥(オリガルヒ)が政権と癒着する、裁判官や検察官の試験に賄賂で合格する。大学教授が授業の単位を金で売るなど、ウクライナは有数の汚職国家と言われてきた。親露派政権が倒れてクリミア半島が占領された2014年以降、国家汚職対策局を新設するなど汚職排除に努めたが、いまだになくならない。(以下略)
<引用終わる

通俗的な言い方で申し訳ないが「へー、勉強不足で知らなかった事ばっかりじゃん」なのだった。最も信頼して良いと評価している産経新聞だからここまで載せたのか、産経でもこの程度で岡部教授の筆の力を借りたのか俄に判断出来ない。だが、これくらいのことをもっと早い時点で採り上げておいても良かったのではないのだろうか。それとも、「それは貴殿が不勉強だっただけだよ」と切り捨てられてしまうのだろうか。


「野球はモメンタムの競技だ」とあらためて痛感

2022-06-25 08:07:34 | コラム
24日夜のスワローズ対ジャイアンツの試合から:

ジャイアンツの余りの負けっぷりに、心ならずも2日続けて野球を論じることにした。即ち、今日取り上げないと「くさる」話題なのだ。

スポニチのネット版だかでは「ジャイアンツの歴史的惨敗」と銘打っていたが、私はそれもそうだが監督とコーチの無為無策というか、指導力の欠如を問題にした方が良いかと思っている。詳細は別途述べるとして、先ず思い浮かんだことが故篠竹幹夫日本大学フェニックス監督は「練習試合でどんな大学を相手にしても、常に一軍選手を使って全力で臨み、完膚なきまでに叩きのめして『二度とフェニックスと争うまい』と思わせることが肝腎だ」と言っておられたのを思い出した。

スワローズは2位のジャイアンツを19安打で16点と叩きのめしていたのだった。高津監督が何処まで篠竹式を意識していたかは知らないが「もう良いじゃないか」と思わせてくれたほど、ジャイアンツが出してくる投手たちを打ちまくった。実は、私は前夜にドラゴンズを相手に14安打、10得点と打ちまくっていたので、私の持論である「10本以上も打った翌日は打線が沈黙する」ので、昨夜の出来が不安だったのだ。

所が、案ずるよりは何とかで、1回に菅野から中村悠平のホームランもあって4点を取って得たモメンタムが止まらなくなって「あれよ。あれよ」と言う間に16点まで取ってしまった。中村と村上が2本ずつホームランを打ったのが目立つだろうが、私は解説の江本孟紀が指摘していた山田哲人が3安打で3打点だった復調の方が重要だと見ていた。山田は「ここぞ」という場面で打てないのが特徴だが、昨夜は3回も適時打を見せていたのだった。

しかし、あそこまで打てば、今夜の出来がまた気になってしまう。スワローズは昨年日本シリーズを取ったので、勝ち方を知っている者たちが多いのは良いことだとは思う。だが、ショートストップに抜擢されている長岡は未だプロ3年目だし、1シーズンを通して試合に出ていた経験がない。これから猛暑と言われる夏場をどうやって乗り切るかが課題だろう。外野の山崎にも同様な懸念がある。高齢の青木に何時までも依存している訳には行くまい。

でも、ジャイアンツを11ゲームも引き離したのには驚きを禁じ得ない。スワローズがこの儘モメンタムを維持しきれるとまでは見ていないのだが、追いかけるジャイアンツがあの体たらくだし、タイガースもカープも負け越しの状態ではジャイアンツに追い付くどころか、3位だった怪しいテイーム状態だと思う。

問題はジャイアンツだ。私は以前から「原辰徳は名監督でも何でもない」と酷評してきた。昨夜の無残な試合ぶりを見れば、その感が益々濃厚になった。彼は球団が金に飽かして他球団のFAの古手を購入してきて「余所にはない厚い選手層」を与えられているのだから、優勝して当たり前なのだった。それが、ここ数年は見ていられない惨状で、昨年はタイガースに次いで3位だったのである。

特に、私が「残念ながら良い投手だ」と褒めた菅野智之を殆ど潰してしまう使い方をしていた。昨夜も、私ならば1回に4点も取られたところで思いきって引っ込めていただろう。その後に当日に二軍から上げてきた櫻井を使った辺りは、投手コーチたちの無能振りには笑うしかなかった。彼らがやるべきだったことは「キチンとした投手を出して、スワローズのモメンタムを潰しにかかること」だったはずだ。

我が国では「キャッチャーのリードの良し悪し」を言いたがる。その点から見れば、私はジャイアンツの大城と小林が駄目だから、負け試合が多くなるのだと見ている。ダルビッシュはMLBに行って「アメリカでは気の毒なくらいキャッチャーのリードは云々されていない」とbaseballと野球の違いを指摘していた。あの両名が何人の外国人投手を育てることに貢献したか、していなかっただろう。同時に、宮本前コーチと桑田に反省を求めたくなる。

しかしながら、ジャイアンツは12安打で岡本のホームランもあって6点を取っていた。投手たちがまともにスワローズの打者を抑えていれば、勝てたかも知れない出来だ。今夜にはスワローズが昨夜の打ち過ぎ疲れでモメンタムを失ってしまうことにでも期待しなければなるまい。そこまで注意していないが、今夜はテイームの勝ち頭・戸郷を使うのだろうから、何とかしないと自力優勝が消えてしまうのだそうだ。