新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

1月8日 その2 「休載」は誤りでした

2023-01-08 08:06:00 | コラム
「真の意味での投稿はしません」であるべきだった:

昨7日は、言わば茫然自失の状態に陥り、私が旨としてきた「毎日更新」が出来そうにはなかったので「休載します」と述べたのにも拘わらず、現実には更新していたではなかったかと反省した。言葉遣いに対する厳格さを自負していた当人がこれでは恥ずかしいと思っている。

と、ここまで反省して感じた事があった。それは、矢張り私は英語から離れられないので、以前にあるノーベル賞受賞者が授賞式会場での演説の冒頭に「“I cannot speak English.”だからここから先は日本語で」と切り出されたのを「それでは英語で話しておられる。矛盾している」と指摘した事だった。

思うにこの先生が言われたかった事は「私は英語を得手としていません」か「私は英語力が下手なので」だと思っている。「話せません」と言うのではなく、そういう事をハッキリと表現されたら良かったのにと言いたいのだ。

恐らく、我が国の英語教育では“i cannot speak English.”を教えているのだろう。私はこのような場合には「“I am not so good at speaking English.“だから通訳の助けをお願いする」とか、”My English is very poor and so ~.”というように具体的に言えれば、先方にも解って貰えると思う。率直に言えば「アイ・キャンノット・スピーク・イングリッシュ」では謙遜した事にはならないと思う。

反省点は「昨日はお恥ずかしながら、落胆した衝撃で何も書けませんでした」と表現すべきだったこと。

1月8日の雑感:

2023-01-08 07:57:02 | コラム
漸く頭が回転した:

昨日は「アメリカがキリスト教(プロテスタント)の国である」との経験談が、ブログでのアクセスが史上最悪に近い状態だった事に衝撃をうけて思考停止状態に陥っていた。今朝になって漸くその逆境から立ち直れたので、雑感を纏めてみようと思い立った次第。

エーザイの新薬をFDAが承認:
本8日は何時もの通りに朝4時6分過ぎに起床していた。何局かのテレビのニュースを見れば「エーザイのアルツハイマー病の進行を遅らせる年間360万円もする新薬をFDAが承認したこと」を採り上げていた。私はこの快挙(なのだろうかと思う)よりも、インタービューされた内藤社長が「早く我が国内でも承認されるよう申請する」と言われた方が、強烈に印象的だった。「なんで、アメリカが先に認めるの」なのである。

最近のCOVID対応で我が国の製薬会社が開発した薬の中でも、アメリカ等の外国で承認されても厚生労働省が認めなかったという報道が多かったように感じている。おかしいなと思うが、在職中に経験した我が国の超厳格な輸出入に関する規則(制約?)に速やかに対応する難しさや、税関の審査と検査の厳格さには恐れをなすと同時に「我が国の法に対する生真面目さと忠実さ」には畏敬の念さえ感じていた。

厚生労働省も我が国の中央官庁である以上、厳格さでは同様であり、特に自国の製品の審査に忠実なのだろうとしか考えられない。だが、門外から見れば、何となく違和感を禁じ得ないのは何故か。

今回の新薬についても、アメリカでの承認の方が早いのでは、一般論としては「国内の関連企業の開発の意欲を削ぐのではないかということ」と、この喩えが適切かどうか知らないが「角を矯めて牛を殺す」事になりはしないのかなと感じている。もしかして、360万円では保険適用にならないので、エーザイが申請を躊躇っているのかと考えていた。

藤井颯太と羽生善治の対戦:
この「王将」の座を争う七番勝負も各局が取り上げていた。私は駒の動かし方すら知らないほど将棋を知らないのだが、初登場(「デビュー」なんて言わないよ)以来の藤井颯太の大活躍を見ていると「彼の才能が素晴らしいとか、AIの活用が時代の先端を行っていると褒める」のではなく、別な視点から捉えていた。

即ち、藤井颯太が将棋そのもの深さとか面白さについての情報を発信したことよりも、将棋とその道に精進する棋士の世界を、これほど広く世に知らしめた功績は絶大であり、数十億円にも匹敵するだろう広告費を節約したと推察する功績の方が余程凄いと思って見ている。私が知っていた人たちでは流行歌にも登場した坂田三吉や木村義雄の名前程度だったのだから。加藤一二三などは藤井颯太君に感謝すべきではないかな。

ここまでは真正面からみた藤井颯太五冠功績であるが、私がウンザリしている事もある。それは、多くのテレビ局は彼が昼食や間食に何を食べたかを大騒ぎする軽佻浮薄さである。そんな事が将棋の真剣な勝負に何の関係があるのかと思って胸が悪くなりそうだ。だが、こんなことは藤井颯太五冠の責任ではないだろう。