新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

岸田総理が大技を仕掛けられた

2023-02-11 07:29:34 | コラム
日銀新総裁に植田和男氏:

昨日、このニュースを見て岸田文雄内閣総理大臣も、失礼な言い方になるが、端倪すべからざるものがあるなと感心した。それは、マスコミ辞令でも知名な評論家の中にも雨宮副総裁の昇任が決定的と断じておられた方があったにも拘わらず、誰しもが「アッ」と言いそうな経済学者の植田和男氏の任命を決められたからだ。岸田総理は「14日に国会に諮る」とは言われたが、覆ることではないだろう。

マスコミの中には「サプライズ人事」としたところもあったが、私は彼らが好むこの軽佻浮薄にしか響かないカタカナ語の表現は採らない。第一、「驚き」などと言うのは失礼ではないのか。予測出来なかった不明を恥じるべきではないのか。

マスメデイアも意表を突かれた所為か、Wikipediaを見ても、一部のニュースにあった「元東京大学経済学部長」は出てこなかった。また、MITの大学院でPh.D.を取得されたともあるが、東京大学理学部ご出身の方が、ビジネススクールも有名なMITで何の研究で博士号を取得されたのかもハッキリしていない。

私はこのような高い地位に就かれる方々の学歴を見る場合に、何処の如何なる高校を出てから然るべき有名大学に進まれたかに興味があるのだ。植田氏は東京教育大学附属駒場高等学校とあったので、「なるほど」と言わば納得したのだった。即ち、典型的なエリートコースを進んでこられた方だという意味。また、岸田総理が人選されるに当たって、そういう所まで重視されたのかとも考えていた。

報道によれば、植田氏は「金融緩和政策」を大きく変更されるお考えはないようだが、私は新総裁が何とも言いようがないほど低迷してしまった我が国の経済というか景気を建て直す方向に速やかに舵取りをして頂ければと考えている。金融政策のことなど解る訳がない私としては、上田氏に期待するよりもどのように手腕を発揮されるかを見ていたいと思うのだ。