新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

オフレコ

2023-02-12 10:43:07 | コラム
「オフレコ」にしなければならないことは語らない方が:

昨11日に某大学教授と毎月定例の放談会(懇談会としても良いか)を開催した。矢張り、最初に取り上げた話題が例の荒井前秘書官の発言だった。教授の見解は「毎日新聞が報じてしまったことはマスコミの倫理という点から見れば勿論宜しくないのだ。だが、今やLGBTQについては個人的にしても、何かあのようなことは言ってはならない雰囲気が醸成されている。従ってこの問題には触れない方が賢明である」となっていた。

教授は更に「そもそも論としては政治家と権力の座にある方々は、オフレコであると断らねばならないような発言は避けるべきなのだ。普通の方が喫茶店で親しい間柄の人と気楽に語り合うことと、仮令オフレコと断ってあっても政治家が新聞記者を相手に何か語ることとは基本的に違うと認識しておく必要がある」とも指摘された。

嘉悦大学教授の高橋洋一氏は「この件には『何だかなー』と思わせる点がある。それは現在の毎日新聞の苦境にあるとはいえオフレコを記事にしてしまったことと、岸田総理はご子息については何もされなかったが、秘書官に対しては素早く解任されたこと」とYouTubeで指摘しておられた。

私の経験では、何十年も前のことで東京事務所の広報担当者を交えずに某N新聞の記者の質問に答えて「ここだけは書かないで」と条件を付けて迂闊にもベラベラと語ってしまったことが、翌日の新聞に掲載されて上司からは叱られるは、業界から白い目で見られたことがあった。「そういう事になるものなんだ」と良く解った。