新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

2025年に米中戦争が

2023-02-04 08:03:30 | コラム
櫻井よしこさんは説く:

誠に物騒な件名にしたが、2年後は兎も角、この危険性がないと真っ向から自信を以て否定出来る方が、そう沢山おられるとも思えないのが怖いのだ。これは、週刊新潮の2月9日号の櫻井よしこさんの連載コラム「日本ルネッサンス」から引用したものである。私は桜井さんの宣伝係ではないから、記事の詳細を引用する気はない。関心がおありの方はご購入を。

櫻井さんは本文中で、アメリカの航空機機動軍司令官のマイケル・ミニハン大将(余計なことを言うが、Michaelの正確な発音は「マイクル」なのだ。櫻井さんともあろうお方が、こんな所でマスコミに迎合されるとは)の「2025年、中国は台湾に侵攻し、米中は戦争に突入する」と部下に宛てたメモの中の発言を、1月27日にNBCテレビがスクープしたものであると指摘しておられた。

私はこのミニハン大将が言わんとされたことが、正しいとか誤りであろうとかの議論をするつもりなど全くない。そんな事よりも、我が国の国会では岸田翔太郎氏が購入した土産物がどうのなどと議論するよりも、故安倍晋三元総理が「台湾有事は日本の有事」と指摘されたことを議員全体で理解して、有事の際に何をなすべきかを「検討」するときではないかと思う。尤も、公開で検討すれば例の外務省の広報官に思い切り叱られるだろうがね。

良く考えるまでもないことで、仮定の話だが、台湾に中国軍が侵入となればアメリカ軍が本土やグアムの基地から掩護する軍を派遣するのではなく、我が国の中の(例えば沖縄)基地から発進することになるだろう。発進してくると読めていれば、中国側が事前に在日の基地を叩いておこうという作戦を立てるのも想像出来る。こんな事を私如きが書き記すべきではないが、「日本の有事」とはこういうことかと想像を逞しゅうしただけだ。

ミニハン大将は「この事態が2年先に生じる」と言われたのだ。当方はその頃までに死んでしまう計画もないので、そんな目に遭いたくはないのだ。戦時中には家も焼かれたし、平塚その他近郊の都市にアメリカ軍が雨あられの如くに投下する焼夷弾の幕(?)を見て、恐ろしさを痛感していた。生きているのは幸運だっただけだ。あのような経験を二度とさせられたくない。

でも、我が国の現在の防衛費の増額の予算をどうするかなどと、国会議員が素面で話し合っているのを見させられれば、不安になる。「先制攻撃」とか何と言う言葉尻を捉えた論争をしている場合かと思うが、議員たちは一所懸命である。

彼らも、そんな暇があれば櫻井さんのコラムを読んで、少しはものを思って欲しいなと思うのは誤りか。中国と親しい間柄と聞く林芳正外務大臣が習近平さんに「閣下。お考え直しを」と訴えに行って頂ければ良いのだが。