新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

2月26日のスポーツから

2023-02-27 08:24:18 | コラム
バスケットボールを優先して侍ジャパンとやらは後回しにした:

26日の午後は主として、W杯出場が近くなった男子のバスケットボールの予選だった対バーレーンを見ていた。先頃のオリンピックで女子の代表を第2位にまで持って行ったトム・ホーバス監督が男子の代表をどのように仕上げつつあるかにも興味があった。野球を一寸しか見ようとしなかった理由は後で述べる。

バスケットボール:
まず気がついたことはバーレーン代表がランキングで遙か下位にあり、言わば勝って当然という相手だった点だ。また、目立ったことは先発5人に中に初顔のホーキンソン・ジョシュというアメリカから帰化したばかりの選手がいた点だった。アナウンサーによれば、シアトル生まれでワシントン州立大学(Washington State University)出身だったので、長年ボーイング社とともにワシントン州を代表する企業の1社であるウエアーハウザーに勤務していたので、親近感がわいた。

試合は我が代表がバーレーンを圧倒して最終的には20点近い差をつけて勝ったのだったのだ。マスコミ報道にあったホーバス監督が採ったスリーポイントシュートを多用するバスケットボールが、この試合ではあまり効果を発揮していなかったが一寸残念だった。ホーキンソン君は大活躍で、ティーム最多の22点を挙げていたのは目立っていた。私の目には如何にもアメリカ人らしい滑らかというか自然なバスケットボールに慣れた動きをしていたように見えた。

何故、ホーキンス君のバスケットボーがそう見えるのかを考えてみると、アメリカでは三大スポーツの一つであるバスケットボールの普及度が高い点が考えられる。アメリカでは住宅街でも街中でも何処に行っても、大袈裟に言えば至る所にバスケットボールのリングが備え付けられていて、老若男女が楽しんでいる光景が見えてくる。しかも、そこで楽しんでいる人たちの動きが実に自然であり、言うなれば「球慣れ」しているのが目立つ。彼らはこのようにして幼少の頃からバスケットボールに慣れ親しんでいるのだ。

私にはホーキンソン君はこのように子供の頃からバスケットボールに慣れ親しんできて、大学でも活躍した後で我が国に機会を求めてやってきたのだろうかと思っている。また、アメリカでは学校で三大スポーツであるベースボール、フットボール、バスケットボールに慣れるように教育していると聞いているので、彼もその三つの中からバスケットボールを選んで職業にしたのだろうとかと見ていた。

昨日の試合では、私には何故そういうティーム作りになっているのか分からなかったが、アフリカ系の選手たちのみで構成されていたバーレーンを、富樫と河村2人の小柄ながら優秀なポイントガードの活躍で蹂躙していたのは大変結構なことだと思った。だが、難を言えばスリーポイントシュートを得意とする比江嶋の活躍があまり見られなかったことを挙げておきたい。私には富樫が「アジア予選だから良かったが、世界に出ればこうはいかない」と語っていたのが印象的だった。

世界にはアメリカの世界最高峰の(身体能力に優れて、身長が高い選手たちを集めた)NBAがあり、そこには全世界から最高水準にある選手たちが集まっている。そういう世界の強豪国の選手たちと戦って、我が代表が体格の差にめげずに、W杯で何処まで通用するバスケットボールができるのかに期待したいし、また興味がある。

侍ジャパン:
テレビも新聞もここを先途と、この代表のソフトバンクホークスとの練習試合を盛り上げようとしていた。だが、私はほとんど期待していなかった。それはWBCが3月9日から始まるとはいえども、2月の下旬とあってはホークスが今頃のシーズンの開幕前のこの時点で、万全に仕上げた体勢で出てくるとは思えないからだ。侍ジャパンとやらも同じような状態で、25日の試合を見た限りでは投手も打者の出来上がってはおらず、如何にも間延びした締まりのない野球に見えたので、昨日の試合には興味がなかったのだ。

問題は彼らがこれから3月9日までに間に何処まで「完全な状態で試合に出られるよう」に調整ないしは修正できるのかだろうと思う。同時に、相手となる韓国やアメリカやキューバやドミニカという強豪国も何処まで仕上げられるかだと思う。極端に言えば、調整段階の2日間の試合で投手が何百キロの速球を投げても、打者が何本ホームランを打っても「練習段階での話」なのだ。事は本戦のWBCでどれだけやって見せてくるかにかかっているのだ。そう思っているから、観戦は等閑にした次第だ。