新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

YouTubeを覗くようになったので

2023-05-14 08:12:05 | コラム
情報の氾濫ではないかと思う:

さしたる具体的目的もなく、近頃YouTubeを眺めるようになった。確かに「そういうことだったのか」とか「懐かしいな」とか「なるほど、事実はそういうことになっていたのか」と種々雑多なというか、玉石混淆かも知れない情報が溢れていて、単純に言えば面白い。特に個人的に関心がでてきた「近大節」、「日大節」、「明大節」を聞けたのには、何とも言えない興味の深さを感じた。

今回ここに取り上げようというのはそんな言わば人畜無害の話題ではない。それは西武ライオンズ関連の山川穂高の一件だ。彼は昨年だったか週刊文春で「アグーはソフトバンクに行くんだって」との記事に接していた。それ自身は人畜無害の話だが、今回出てくる件は婦女暴行で刑事告訴されるとか、されたという穏やかならざる事件である。相手が如何なる職業の女性か知らないが、告訴にまで発展したというのは容易ならざる事態だと思う。

それにしても、非常に不快であり、何をやっているのかと憤慨したことはWBCの代表にも選出され、西武ライオンズの中心選手であり、村上宗隆には並び切れていないまでNPBを代表するホームラン打者の一人である山川が妻帯者でありながら、何という無自覚な行為(犯罪とは未だ確定していないようだ)を犯したのかということ。

高額な年俸を得ているのだから、好きなときに好きなだけ可処分所得を使って遊ぶことまで阻止しようとは考えないが、人の道に外れたようなことをしても良いとはならないと思う。故三原脩監督は「グラウンド以外で何をしようと問わない」と言われたそうだが、山川の所業のようなことまでを含んで訓示されたのではないと思う。

時代に遅れている当方には解らないが、SNSとやらが発達し、文春砲が何処かで待ち構えている時代なのから、山川は余りに粗忽であり不注意であり無自覚だったと指弾されても仕方があるまい。

話の性質が異なるかも知れないが、DeNAはMLBから女性の扱い問題で素行を疑問視され30億円の契約を残したままで野に放たれトレバー・バウアー投手(32)の性癖を承知かものともしなかったのか、ダジャーズ(これがDodgersの本当の表記)から獲得した。山川は「目下首位を走るDeNAがかかる選手を獲得した以上、俺程度が何かやっても問題にはなるまいと多寡をくくった」のではあるまいな。

何れにせよ、山川穂高が犯したことが報道された通りであれば、YouTubeにも予想されてたいたように西武から追放され、良くてもソフトバンクお移籍か、傷物引き取りを厭わない読売か、悪ければ「今季は出場辞退で、来年は何処かにトレード」とでもなってしまいかねない。だが、如何ある処分も「身から出た錆」であれば、致し方あるまい。

そこで少し気になるのがトレバー・バウワーである。今のところは「これでもサイヤング賞だったのか?と、些か拍子抜けした対ジャイアンツとの勝利があって1勝1敗で、問題は起こしていない。こちらは問題を起こしそうな危険な投手を抱えて優勝を目指し、一方の西武は刑事問題になってしまえば何とかしないければ折角のホームランバッター切らねばならないかも知れないところに追い込まれている。

当方は僅かにYouTubeを見て情報を得ているだけで、何とかどうやら世間に少しでも追いつけているが、数あるSNSに日頃からスマートフォンで情報を取っている世代は、既に「窮鼠換えって猫」じゃなかった虎を噛もうとばかりに、ジャイアンツは 形振り構わずに中田翔の代わりに山川を譲り受ける交渉を開始したと承知しているかも知れない。

私はそんなことよりも「NPBは今後は選手たちの素行を日頃から十分に監視しておかねばならなくなるのでは」と心配している。それだけではなく、YouTubeだけではなくSNS監視係を常設し、文藝春秋社にも駐在員でも置かねばなるまいかと気にかけてやっている。難しい世の中になったものだ。