新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

5月13日 その2 偽らざるところを言うが

2023-05-13 12:55:54 | コラム
正直に言えば「岸田さんは支持したくないな」と思った:

今朝は藤井聡京都大学教授の「ほんまもん教室」を聞いて、「えーこと、いわはるやん」と拍手していた。教授は故安倍回顧録を引用して「財務省怪しからん論」を展開しておられたのだった。

参議院で「75歳以上の公的医療保険料を令和6年から段階的にあげると決めた」と報じられていた。しかも「年金収入が211万円を超える者から始める」のだそうだ。「何を考えているのか、この総理大臣は」と憤慨した。藤井教授は「安倍回顧録」を例に挙げられて、如何に財務省との戦いが熾烈であったかを指摘しておられた。実際の事など解らないが、G7しか脳裏にないかのような岸田さんでは「はい、引き上げます」となったのだろうと疑っている。

この総理大臣は何処に中心を置いて政治をやっているのか、サッパリ見えてこない。お気付きの方がおられれば幸甚だが、当方は、岸田文雄氏は政調会長で「30万円給付」で滑ったときに政治生命は切れたと見なしていた。何度か触れたが「優先順位の付け方が解っていない」ようにしか見えないのが残念だ。これまでに何をしたかと言えば「後期高齢者の病院と薬局での窓口負担を2割に引き上げた」悪政をやってのけた。何というデタラメな事を財務省にさせられたのかと思った。

我々高齢者が集まれば「60年も生きてこなかった財務省の連中だからこそ、こんな因業な事が言えるのだ」と同年齢層で嘆き合った。最早古き良き「人生僅か50年」の時代ではない現在に長生きすれば、これまでには出てこなかったような色々の病気にかかるものだ」と怒りを露わにしては鬱憤を晴らしていた。「病気になる奴が悪いのだから国家の財政のために、罹った者から罰金を取ろう」というのが財務省の方針のようだ。

我々というか少なくとも当方は在職中に「一所懸命に働いて引退後に多額の年金を頂戴しよう」などと考えた事などない。ただひたすら、日本市場における最大のサプライヤーの地位を安定的に確立しよう。そうして会社に貢献しよう。念のため申し上げておくが、アメリカの対日貿易赤字を削減しようなんて考えた事はなかった。

それなのに政府(財務省か?)がやる事は「年金に過剰な所得税を課し、何時誰が何処でお世話になっているのか知らない介護保険料を徴収し、何とか方式で毎年のように年金の手取りを減らして」いる。財務省って因業だけではなく無慈悲だと思う。私は年金とは40年以上も国家に貢献しようと懸命に働いてきた事への見返りだと解釈してきた。90歳まで生きているとは知らなかったが、そのご褒美だと思っていた年金を勝手にいじって財源にするとは不届き至極だ。

当方の前後、と言っても90歳よりも上には誰もいなくなったが、5年ほどの年齢層にいうる人たちは、皆二つや三つの難病を抱えて奮闘しておられる。その懸命の努力をしておられる年齢層を「怪しからん。病気に罹って医療費と薬価を喰うとは」というのが岸田政治か。ご自身も90歳まで生きて見ろと言いたくもなる。「貴方は20歳から60歳の国民を優遇すれば、経済が立ち行く」とでもお考えかと訊きたくなる。

だが、私は岸田内閣を支持する以外の選択肢はないと思っている。理由は簡単で、代わりに出てくるのか立憲民主党政権や日本維新の会であっては、未だ受け入れる訳には行かないのは明白だからだ。結論めいた事を言えば「岸田政権に対しては本当に消極的支持でしかない」なのである。でお、怒っている者って私だけなのかな。


「困ったな」カタカナ表記の問題点の考察

2023-05-13 08:28:49 | コラム
我が国の英語教育の問題だと思う:

これから言う事を「また同じこと言うの。我が国の英語教育の批判か」のように軽く考えずに、良く読んで頂きたいと願う。

昭和20年(1945年)に中学で敵性語の英語を生まれて初めて学び始め、その後直ぐにGHQの秘書の方に「英語で話す事」を厳しく教えられた。それからウエアーハウザーをリタイアするまでの49年間に「この日本の学校教育で英語を勉強されたのだな」と解る方で「正確であり綺麗なnative speaker的な発音」で英語を話す方には出会えた事はなかった。ここでは外資にいた人たちは除外して考えている。

何方でもご承知の事だと思うが、英語の発音は言葉の種類が違う日本語とは全く違う。だから簡単にはnative speakerの発音のようにはならないし、できないと言って良いだろう。かく言う不肖私は「アメリカ西海岸式とキングズイングリッシュの中間のような発音」で何とか過ごしていた。卑下して言えば「鵺のような発音」なのである。

興味深い事は「この中間だと思っていた発音はかなどとオーストラリアでは“beautiful English”だと褒められるのだ。自慢話ではない。彼らはアメリカが嫌いだから「アメリカアクセントではないのが宜しい」と褒めるのだ。ご存じの方はおられると思うが、カナダとアメリカアハ余り仲が良くないのだ。

だが、今日まで何とか確認できた事は「かなり見事な英文を書き、かなり正確な英語で外国人と話ができる方は多いが、事発音となるとローマ字式か悪い例では(失礼を顧みずに言えば)外国人離れした『ジャパングリッシュ』とでも言いたいような奇妙な発音になっている方がおられるのだ。私はジャパングリッシュになってしまう原因は「そもそも、最初に教えた日本人の英語教師の発音がそうなっていたので、それに習った(真似た)からではないかと推察している。

そういうチャンとしたと言うか「正確で、原語に近い発音」を知らないか、できない英語教師の口真似をしたために「インポッシブル」になるか、頑なにローマ字読みに従って「ポッター」のようにしてしまうのだろうと思う。私が忌み嫌っているsecurityだって同様で、辞書さえ見ずに「セキュアラティ」であるものを無理矢理にローマ字式に「セキュリティ」にしてしまったのではないか。原語とは異なる表記をして国内に広めてしまった罪は「万死に値する」と思うが、如何か。

後難を恐れずに言えば「辞書の発音記号通り」にか「native speakerたちのように」発音できない英語教師がその拙い発音でスタートアップの児童や生徒に「英語の発音」を教えてしまったので、カタカナ語にして表記したような発音が普遍的になったのではないのか。敢えて言うが、帰国子女たちは現地で生まれ育ったらnative speakerのように発音しているではないか。日本で教えたって、正しく教えるか、繰り返し繰り返して訓練すればできるようになるはずだ。

こんなことを言えば「そんな事以外にもっともっと十四な英文法や単語の知識や英文和訳や英作文のような項目があります」と反撃されそうだ。こレガそもそも間違っているのだと言おう。これまでに私が何度「音読・暗記・暗唱」と声に出して強化歩を読むと良いと述べたが。私は最低でも10回は「試験範囲」を声に出して読み、何処で文章が切れているかが解るようになり、自然と意味が解るようになれば、試験は大丈夫だ」と説いた。

高校3年の時の英語の担当だった鈴木忠夫先生は「教科書を繰り返して音読して暗記しておけば、間違ったような表現は自然に口から出てこないようになるのだから、音読は大切だ」と言ってくださった。尤も、音読を始めるに当たって正しく綺麗な発音で読んでくれるお手本になる人がいればなお良いとなる。だが、悲しいかな、そういう人が身の回りにいる人は例外的だろう。でも、やってみなければ、何事も前に進まないのではないか。

英語で話せるようになる為には周囲に会話ができるnative speakerの相手いなければならない。そういう条件は滅多に整わないだろう。外国人の発音に日頃から耳が慣れていなければ、聞き取れるようには育たない。それにも拘わらず「インポッシブル」だの「セキュリティ」だのと平気で表記しても誰もとがめ立てしまい環境下では「外国に行って思い切り通じる英会話」などできるようになる訳がない。

一言念を押しておくが、「native speakerだったら、何処から連れてきても良い事」とはならないのだ。アメリカの南部訛りは勧めないと既に指摘したし、Australiaと言う国には「オーストライリア」と発音する人が多く、挨拶の“Good day, mate.”が「グッタイ。マイト」になっているとも解説した。大体からして「ワーキング・ホリデー」なんていう神経が解らない。“working holiday”をチャンと辞書で発音記号を見てみよ。「ホリデイ」が誤りのローマ字読みだと解るはずだ。

上記の他に改善すべき項目の一つが「英語教師がチャンと正確にして綺麗ない発音をできるようにしておく事」なのである。その大目的のためには現在その地位にいる教師たちを総入れ替えせねばならないかも知れない。