正直に言えば「岸田さんは支持したくないな」と思った:
今朝は藤井聡京都大学教授の「ほんまもん教室」を聞いて、「えーこと、いわはるやん」と拍手していた。教授は故安倍回顧録を引用して「財務省怪しからん論」を展開しておられたのだった。
参議院で「75歳以上の公的医療保険料を令和6年から段階的にあげると決めた」と報じられていた。しかも「年金収入が211万円を超える者から始める」のだそうだ。「何を考えているのか、この総理大臣は」と憤慨した。藤井教授は「安倍回顧録」を例に挙げられて、如何に財務省との戦いが熾烈であったかを指摘しておられた。実際の事など解らないが、G7しか脳裏にないかのような岸田さんでは「はい、引き上げます」となったのだろうと疑っている。
この総理大臣は何処に中心を置いて政治をやっているのか、サッパリ見えてこない。お気付きの方がおられれば幸甚だが、当方は、岸田文雄氏は政調会長で「30万円給付」で滑ったときに政治生命は切れたと見なしていた。何度か触れたが「優先順位の付け方が解っていない」ようにしか見えないのが残念だ。これまでに何をしたかと言えば「後期高齢者の病院と薬局での窓口負担を2割に引き上げた」悪政をやってのけた。何というデタラメな事を財務省にさせられたのかと思った。
我々高齢者が集まれば「60年も生きてこなかった財務省の連中だからこそ、こんな因業な事が言えるのだ」と同年齢層で嘆き合った。最早古き良き「人生僅か50年」の時代ではない現在に長生きすれば、これまでには出てこなかったような色々の病気にかかるものだ」と怒りを露わにしては鬱憤を晴らしていた。「病気になる奴が悪いのだから国家の財政のために、罹った者から罰金を取ろう」というのが財務省の方針のようだ。
我々というか少なくとも当方は在職中に「一所懸命に働いて引退後に多額の年金を頂戴しよう」などと考えた事などない。ただひたすら、日本市場における最大のサプライヤーの地位を安定的に確立しよう。そうして会社に貢献しよう。念のため申し上げておくが、アメリカの対日貿易赤字を削減しようなんて考えた事はなかった。
それなのに政府(財務省か?)がやる事は「年金に過剰な所得税を課し、何時誰が何処でお世話になっているのか知らない介護保険料を徴収し、何とか方式で毎年のように年金の手取りを減らして」いる。財務省って因業だけではなく無慈悲だと思う。私は年金とは40年以上も国家に貢献しようと懸命に働いてきた事への見返りだと解釈してきた。90歳まで生きているとは知らなかったが、そのご褒美だと思っていた年金を勝手にいじって財源にするとは不届き至極だ。
当方の前後、と言っても90歳よりも上には誰もいなくなったが、5年ほどの年齢層にいうる人たちは、皆二つや三つの難病を抱えて奮闘しておられる。その懸命の努力をしておられる年齢層を「怪しからん。病気に罹って医療費と薬価を喰うとは」というのが岸田政治か。ご自身も90歳まで生きて見ろと言いたくもなる。「貴方は20歳から60歳の国民を優遇すれば、経済が立ち行く」とでもお考えかと訊きたくなる。
だが、私は岸田内閣を支持する以外の選択肢はないと思っている。理由は簡単で、代わりに出てくるのか立憲民主党政権や日本維新の会であっては、未だ受け入れる訳には行かないのは明白だからだ。結論めいた事を言えば「岸田政権に対しては本当に消極的支持でしかない」なのである。でお、怒っている者って私だけなのかな。