「老いては時代に従え」ってか:
先刻、セルフレジの普及の件を花田氏の言を引用して取り上げた。色々な商売をしている人たちがすることに文句を言うつもりもない。そこには「合理化」、「人員削減」、「人員不足の補強」、「(初期投資の費用はかかるが)経費削減」等々があるだろうし、「時代の流れ」というバスに乗り遅れまいとする努力もあるだろうから。
だが、受益者ではないお客にとっては不都合が事だって起きるのだ。それは、同じ会社か店でも店舗か営業所次第で導入されるレジスターというのか自動支払機が異なっている例があること。それどころか、場所によっては未だに係員が配置され古式豊かに現金を受け取ってくれて、釣り銭を手渡してくれる店もあるのはどうなっているのだろう。一説に「店長の方針次第」というのも聞いたことがあった。
時代の流れ、キャッシュレジスターのような機器の急速な進歩と言うのか合理化がある事くらいは解っている。だが、場所によって機器が異なり、入力の方法がまちまちなのは如何なものだろう。しかも、指導者然として振る舞うその場にいる係員の態度がでかい場合があるのも気になる。
我が国には300万以上もの中小企業があり、無数の小売店と食堂があるとは承知している。この種類の機器のメーカーが星の数ほどあるとも思えないが、JIS企画のようなことにはならないのか。しかも、「現金は扱わない」と「けんもほろろ」な場合もある。キャッシュレス時代だとは解るが、どれもが全店舗で通用しないこともある。高齢者が全人口の30%にも達していることに配慮しても良くはないか。
嘗て某国の大手メーカーの社長が激怒したという話を聞いたのを思い出した。それは、 何分にもM&Aが横行する国であるし、副社長兼事業部長が全権を掌握している経営体制であるから、事業部ごとに(買収された会社もあるが)給与計算の方式が異なっており、何と30を超えていて、全社で統一しようにも大いに時間と費用がかかったからだったそうだ。
そういえば、何処かの銀行が始終システムの不具合の問題を起こしていたっけ。時代は兎角面倒な方向に流れていくもののようだ。何時だったか触れておいたが、新大久保駅前の中国人が経営する本当の四川料理店ではタブレットで注文するのだが、チャンと「華為」製品だった。自慢だけど、チャンと注文はできたが、ほんま物の余りの辛さには完敗で、折角の麻婆豆腐は半分も食べられなかった。