23年4月の新宿区の人口は1,333人増加で347,646人となった:
今年4月の新宿区の人口は3月に続いて増加し346,313人となり、対前月の+0.17%を上回る0/38%の増加率だった。新宿区は「都内の住みたいところ」の5番目となっていた事が漸く現実になってきたという事か。この増加を支えたのは1,185人という大幅な外国人の増加で、4万人の大台を回復して4,014人に達していた。日本人は148人と小規模の増加で306,632人となった。なお、全体に占める外国人の比率は前月の11.5%とは変わらなかった。
「インバウンド様」が言わば解禁となった後のこの界隈には、明らかに外国人が増えてきたように私には見える。事実、「疑問だな」と思わせられるような顔付きと風体の旅行者とおぼしき者たちを数多く見かけるようになった。問題にしたい事は「あの連中は果たしてヴィザの有効期間中だけ滞在する気できたのだろうか」という事だ。
特に注意して観察している訳でもないし、あのバングラデシュとパキスタン人を主とするイスラム教徒の男どもの暗い顔付きを見分けるのは不可能だろう。ではあっても、我が家に最も近い最小規模のハラルフード兼野菜売りの店舗の店番をしている者は、常に入れ替わっているように思わせる。だが、彼らが短期(なのだろう)滞在中に生活費と往復の航空券代を稼ぎ出せる有効な手段があるのだろうかと、何時も不思議に感じている。
今月はイスラム横町で事件が発生した。寧ろ珍しい事のように感じた。それは早朝7時台に新大久保駅に最も近いところになるアラビア料理店が焼けたのである。我が家からは600mほどの距離だが、全く火事があった事すら知らなかった。だが10時過ぎにその前を通った時には未だ消防車が駐まっていた。大事には至らなかったようで、隣接するハラルフード兼ケバブ店は延焼を免れたようだが、休業に追い込まれていた。彼らが火災保険などかけていただろうかとか、家主さんは如何に処理されるのかなどと他人の疝気を頭痛に病んでいる。
今月は迂闊にも2度も土曜日に山手線を利用して真っ昼間に新大久保駅に下車してしまった。私は階段で多すぎる乗降客に接触する危険を避けてエレベーターを利用するのだが、ここにも「ガラガラ」を引っ張ってくる来訪者が多く何時も大混雑。構内放送で呼びかけているが、大混雑は異常であり、辛うじて改札口を抜けられるほどの凄まじさ。Korean townを訪れる婦女子たちは厭わないだろうが、イスラム教徒たちや日本語学校に通ってくる者たちにはいい迷惑だろう。
行政当局はついに最後の蕎麦屋さんが4階建てのアパートに変わりつつあり、日本人を相手にする店舗が減少し、あれほどハラルフード販売店の新規開店が続いていても、関知しないという気なのだろうか。何もここだけでは無く、日本中で中国人に不動産を買いまくられても何らの対抗手段が執れないのだ。危機感が無いのならば、少しお目出度すぎないか。
2010年にパサディナで語り合ったCitibankの東京に勤務する若き日系アメリカ人は言った「東京は治安が良くて夜中に女性が一人歩きできる。街は綺麗だし、環境も良いし、人は優しいし、食べ物は美味いし等々、これ以上何を望むかというところだ。可能ならば、アメリカ勤務には戻りたくない」と真顔で語っていた。
一昨日だったか、何処かの局で中国人にこれとほぼ同じ事を「彼らが何故日本に来て不動産や家を買うのか。それは上記のような事の他に自由があるからだ」のように言わせていた。中国と比較すればこちらには自由があり、土地の所有もできるのだが、だからといってやってくる彼らを制限できない政治の体制は何とかならないものかと思う。
兎に角、この新大久保駅前から我が家との間を結ぶ文化通りは、望ましいとは思えない低次元の国際化が進んでしまった。ご用とお急ぎでない方は是非一度山手線を利用しておいで願いたいものだ。外国資本に企業や不動産が買収されていくのは好ましくないが、この地区に見られるような発展途上国からの入国を許すと、上記のような低次元の国際化が小規模に進んでしまうこと痛感させられるだろう。「1:29:300」の法則を忘れてはなるまい。
参考資料:新宿区広報5月25日号