新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

「困ったな」と思うカタカナ表記

2023-05-12 14:03:55 | コラム
何故、誰が如何なる権威の下におかしなカタカナ表記にしたのか:

国を挙げてというのか、教育の関係者が挙って言うのか知らないが「英語教育を強化して、小学校から教えよう」となっている。それなのに、今回ここに書き並べていこうと思う全く元の英語の発音を無視した奇妙なカタカナ表記が横行している。教育者は何故「このような正しい発音を破壊するような表記をするのか。即刻是正せよ」と異議申し立てないのか不思議に思えてならない。「余り酷すぎる」と思う例をいくつか順序不同で取り上げていこう。

ミッション・インッポッシブル:
今さら解説するまでもないだろうトム・クルーズ主演の映画”Mission impossible“のカタカナ表記である。UKで聞こうとUSAで聞こうと、このようなカタカナ表記のような発音にはならない。「ミシュン・インパサブル」のように聞こえるはずだ。またimpossibleのアクセントはpoのところに来るので「インパーサブル」のように聞こえる人も出てくると思う。

それを忠実にローマ字読みにして奇妙なカタカナ表記にする理由はどこにあるのかと、私は何時も奇怪だなと思っている。この表記が英語学習促進に貢献するとでも思っているのだろうか。

ハリー・ポッター:
これも酷すぎると思っている。私は無関心なので、これが映画の題名なのかテレビドラマかも知らない。だが、元の表記を見れば”Harry Potter“だった。問題にしたいのは「ポッター」の方である。Potterは英連合王国の権威ある辞書Oxfordを見ても、発音をカタカナ書きしてみれば「パァター」か「パーター」となるように載せてある。それをどういう理由で妙なローマ字読みで「ポッター」にしたのか、理解不能だ。説明できる人がいたならば、解説して欲しい。

セキュリティ:
これは理解不能であると共に、何とも情けない思いでテレビに登場される専門家や学識経験者たちまでも「セキュリティ」と平然というのを聞かされている。元の英語のsecurityを「何故奇妙な読み損ないのローマ字読みかと思わせるセキュリティと言うのか」と彼らに尋ねてみたい。如何なる辞書を見ても発音記号委は「セクキュアラティ」と表記するのが最も原語に近い。

それを如何なる権威の下にローマ字読み風に変え、しかもテレビに登場する方全てにそう言わせているのだろうか。学識経験者の中には「セキュアラティじゃないのか」と思う方はおられないのだろうかと不思議に思っている。間違った表記をする事が何故まかり通って、私のようなカタカナ語排斥論者の主張は万人受けしないのだろうか。まさか、諸賢は学校で「インポッシブル」だの「ポッター」だの「セキュリティ」と言えと教えられた訳ではあるまい。

ボデーブロー:
ボクシングの用語で、「ジワリジワリと効いてくるような事」を『ボデーブローのように効いてくる』などと言われている。これは“body blow”なのだから「バディー」と言う方が英語の発音に近いのだ。でも、何故か“everybody”は「エブリボデー」とはなっていない場合が多い。似たような単語に「仲間」か「相棒」の意味のbuddyがある。これは「ブディ」ではなくて「バディ」である。

EV:
ここでは反対にアルファベット表記から入っておこう。このカタカナ表記にはお目にかかった事はないが、「イーブイ」と発音されるのは何千回も何万回も聞いている。言いたい事は”v“は矢張り如何なる辞書を見ても「ヴィー」とカタカナ表記すべき発音記号が表示されている。これが何時の間にか「ブイ」になってしまったのだ。理屈を言えば”c”だって「スイ」なのだ。