マスメディアは軽々しく「金メダル狙い」などと言わない方が:
昨夜の対英連合王国(UK)戦は(アメリカン)フットボールの言うなれば専門家と観ていた。遺憾ながらFIFAのランキングでは我が方の10位なのに対してUKは6位だった。暫く観戦した後での一致した見解は「相手もこれといった攻め口がないのだが、我が方はそれ以下なので先ず勝ち目がないが・・・」と言ったところだった。だが、私は岩淵を出したと後で知った80分に達する前に諦めて寝てしまった。これでは「なでしこは予選落ちの危機だ」と懸念しつつ。マスメディア「金メダル狙い」などと余計なことを言って要らざる精神的な負担を選手たちにかけるなと言っておきたい。
諦めねばならないかと思った理由は数々あるので、順序不動で並べてみよう。
第一は「現在の能力と技術はを、どうしてもあのW杯でアメリカをPK戦で破って優勝した佐々木則夫監督が率いたテイームと比較しながら観てしまうので、見劣りするのだ。この儘では予選リーグを勝ち抜くのには無理がある」と思えてならないのだ。
仮に、あの当時のテイームがあの戦力を維持していて今のオリンピックに出たとしても、優勝までには漕ぎ着けられないだろうと読むのだ。そういう理由は簡単で「競争相手の諸国は10年も経てば身体能力も、敢えてskillとする技術も何も向上させているだろうから、あの当時の「なでしこ」以下と評価する現在の「なでしこ」では、優勝などは無理な相談だと言わざるを得ないのだ。
次はこのテイームには中心となって試合を組み立てていける強力な者が不在だという点。良く言えば「全員横並びで粒が揃っている」のだが、そのコインの裏側は「往年の澤穂希さんや宮間あやのような傑出した選手が不在である」と言うことなのだ。これが高倉麻子監督の方針なのかどうかは知らないが、佐々木なでしこ時代のように組織的且つ意図的に細かくパスを回し、繋いでいって攻める形を作り上げてはなくて、唯々パスの為のパスしか回せていないと言いたい。
3番目に挙げたいことは「あの当時テイームの中心だった者たちの後継者を育成できていなかったこと」を挙げたい。これは高倉麻子監督の責任ではなく、なでしこリーグ(っていったか)の各テイームと女子のサッカー部を持っている高校と大学の責任だろうと思う。代表にまで上がってくる過程で体幹と身体能力を十分に鍛え、基礎を固めるような育て方を等閑にしていたのではないのかと疑う。何時まで経っても永里や川澄の後継者が、SやTではどうにもならない気がする。
その後に昨夜の高倉監督の選手起用に疑問を呈したい。選手入場の際に岩渕真奈の顔が見えないに気が付いた。何故かアナウンサーは得意の馬鹿な表現である「ベンチスタート」は言ったが「何故か」には触れなかった。それくらいは取材してから放送しろと言いたい。後で知ったことは「万全の状態ではなかったから」だったらしいが、明らかに劣勢と試合前から解っているのに、10番をつけた者を外した意味が解らなかった。岩渕は確かにどちらかの足にサポーターがついてはいたが、ベンチには入れられる状態だったようだった。
高倉監督の心中を読めば「ここで無理をさせて負傷を悪化させれば、次の試合に差し障りを生じるかも」との懸念があったかも知れない。そういう配慮で使わなかったのが監督だけの決断であって、岩渕が納得していたのかが気になった。勝てそうもない相手に、たった一人と私が読む点が取れる者を敗色濃厚となった残り10分で起用した作戦は理解不能だった。
と、ここまで指摘してくると、この「なでしこ」にはまるで良いところがなかったように聞こえるかも知れない。だが、そうとまでは言っていない。あの私が「毛嫌いしている茶髪」にしていたMFの思い切って遠くから狙ったシュートなどは「勝ちたい」との意欲の表れと評価したい。だが、現在の技術力では「勝ちたい」と「勝って見せよう」との意欲を形に出来る次元にまで達しておらず、大したフォーメーションの持ち合わせもないUKの身体能力と足の長さを征服できなかっただけのことだった。
今後の課題というか磨き上げるべきことは「身体能力と体格の差を補って余りあるスピードがある技と、目的意識を持った正確なパス回しの力を磨き上げること」に加えて「正確で強力なシュート力」である。アナウンサーは何度か田中美南の枠を外したシュートを「惜しい」と言っていたが、枠内に行っていないのでは「惜しくも何ともない」と知るべしだ。ここまで来てしまったのだから、何としても最後の対チリ戦に大勝することだが、先ほどTBSに出ていた中西が「南米の國は侮れない」と警告していたのが気になる。
「なでしこよ。最善の努力をせよ(「ベストを尽くせ」などという間抜けなカタカナと英単語の合成語などは言わない)」と言って終わる。
昨夜の対英連合王国(UK)戦は(アメリカン)フットボールの言うなれば専門家と観ていた。遺憾ながらFIFAのランキングでは我が方の10位なのに対してUKは6位だった。暫く観戦した後での一致した見解は「相手もこれといった攻め口がないのだが、我が方はそれ以下なので先ず勝ち目がないが・・・」と言ったところだった。だが、私は岩淵を出したと後で知った80分に達する前に諦めて寝てしまった。これでは「なでしこは予選落ちの危機だ」と懸念しつつ。マスメディア「金メダル狙い」などと余計なことを言って要らざる精神的な負担を選手たちにかけるなと言っておきたい。
諦めねばならないかと思った理由は数々あるので、順序不動で並べてみよう。
第一は「現在の能力と技術はを、どうしてもあのW杯でアメリカをPK戦で破って優勝した佐々木則夫監督が率いたテイームと比較しながら観てしまうので、見劣りするのだ。この儘では予選リーグを勝ち抜くのには無理がある」と思えてならないのだ。
仮に、あの当時のテイームがあの戦力を維持していて今のオリンピックに出たとしても、優勝までには漕ぎ着けられないだろうと読むのだ。そういう理由は簡単で「競争相手の諸国は10年も経てば身体能力も、敢えてskillとする技術も何も向上させているだろうから、あの当時の「なでしこ」以下と評価する現在の「なでしこ」では、優勝などは無理な相談だと言わざるを得ないのだ。
次はこのテイームには中心となって試合を組み立てていける強力な者が不在だという点。良く言えば「全員横並びで粒が揃っている」のだが、そのコインの裏側は「往年の澤穂希さんや宮間あやのような傑出した選手が不在である」と言うことなのだ。これが高倉麻子監督の方針なのかどうかは知らないが、佐々木なでしこ時代のように組織的且つ意図的に細かくパスを回し、繋いでいって攻める形を作り上げてはなくて、唯々パスの為のパスしか回せていないと言いたい。
3番目に挙げたいことは「あの当時テイームの中心だった者たちの後継者を育成できていなかったこと」を挙げたい。これは高倉麻子監督の責任ではなく、なでしこリーグ(っていったか)の各テイームと女子のサッカー部を持っている高校と大学の責任だろうと思う。代表にまで上がってくる過程で体幹と身体能力を十分に鍛え、基礎を固めるような育て方を等閑にしていたのではないのかと疑う。何時まで経っても永里や川澄の後継者が、SやTではどうにもならない気がする。
その後に昨夜の高倉監督の選手起用に疑問を呈したい。選手入場の際に岩渕真奈の顔が見えないに気が付いた。何故かアナウンサーは得意の馬鹿な表現である「ベンチスタート」は言ったが「何故か」には触れなかった。それくらいは取材してから放送しろと言いたい。後で知ったことは「万全の状態ではなかったから」だったらしいが、明らかに劣勢と試合前から解っているのに、10番をつけた者を外した意味が解らなかった。岩渕は確かにどちらかの足にサポーターがついてはいたが、ベンチには入れられる状態だったようだった。
高倉監督の心中を読めば「ここで無理をさせて負傷を悪化させれば、次の試合に差し障りを生じるかも」との懸念があったかも知れない。そういう配慮で使わなかったのが監督だけの決断であって、岩渕が納得していたのかが気になった。勝てそうもない相手に、たった一人と私が読む点が取れる者を敗色濃厚となった残り10分で起用した作戦は理解不能だった。
と、ここまで指摘してくると、この「なでしこ」にはまるで良いところがなかったように聞こえるかも知れない。だが、そうとまでは言っていない。あの私が「毛嫌いしている茶髪」にしていたMFの思い切って遠くから狙ったシュートなどは「勝ちたい」との意欲の表れと評価したい。だが、現在の技術力では「勝ちたい」と「勝って見せよう」との意欲を形に出来る次元にまで達しておらず、大したフォーメーションの持ち合わせもないUKの身体能力と足の長さを征服できなかっただけのことだった。
今後の課題というか磨き上げるべきことは「身体能力と体格の差を補って余りあるスピードがある技と、目的意識を持った正確なパス回しの力を磨き上げること」に加えて「正確で強力なシュート力」である。アナウンサーは何度か田中美南の枠を外したシュートを「惜しい」と言っていたが、枠内に行っていないのでは「惜しくも何ともない」と知るべしだ。ここまで来てしまったのだから、何としても最後の対チリ戦に大勝することだが、先ほどTBSに出ていた中西が「南米の國は侮れない」と警告していたのが気になる。
「なでしこよ。最善の努力をせよ(「ベストを尽くせ」などという間抜けなカタカナと英単語の合成語などは言わない)」と言って終わる。