1010 Radio

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リトビネンコ事件究明に協力の用意を示すロシア政府

2006-12-05 | ラジオ
ロシア連邦保安局(FSB)元職員リトビネンコ氏の、謎の死をめぐる事
件に関連してイギリスの特務機関は5つの旅客機に注目し、どういっ
た経路でイギリスに核物質が持ち込まれたのかを知る手がかりとし
て、旅客機が放射能汚染されていないかどうか調査を進めている。
11月29日、モスクワの国際空港でも英国航空のB767が(?)されたが、
放射能物質は検出されなかった。一方でロンドンではやはり英国航
空の2機の旅客機の検査が行われ、微量だがこちらの方は放射能汚
染が確認されている。そしてさらにもう一揆、ロシアのトランスアエロ航
空の旅客機にも放射性物質による汚染の疑いがあったが、こちらから
は放射線物質は検出されなかった。

こうした検査はリトビネンコ事件の究明を目指す、イギリス当局の捜査
の一環として行われているものだ。すでに伝えているようにリトビネン
コ氏は、11月23日ロンドンで亡くなったが、死因は放射性物質ポロニウ
ム210によるものと予測されている。尚ロンドンでは12月1日リトビネン
コ氏の司法解剖が行われ、これによってリトビネンコ氏の謎の死の原因
が特定できるものと見られている。

リトビネンコ氏の謎の死の状況をめぐる捜査には、アメリカFBIの捜査員
も加わっている。ロシア当局も全力でイギリス警察当局に、協力する用
意があることを表明した。
サフォーノフ・テロ対策問題大統領特別代表は、マスコミの取材で次の
様に述べている。
「この事件のあらゆる面で、完全に協力すると言うロシアの政治的意思
が、最高レベルで表明された。このシグナルは私が、この目で見っして
いる限りイギリス側に受け入れられている。リトビネンコ事件において皆
に、念入りかつ周到で重要な、そして責任ある仕事が十分求められてい
ることは皆、理解していると思う」サフォーノフ・テロ対策問題大統領特別
代表は、このように答えている。

またロンドン市内の5箇所の建物で、微量の放射性物質が検出された。こ
れらの場所はリトビネンコ氏が病院に収容されるまでの間、足を運んでい
た場所だ。
尚 リトビネンコ氏を中毒死に至らしめた、ポロニウム210の痕跡は不正な手
段を用いて大金持ちとなり、その後失脚して現在イギリスに逃亡中でありロ
シア当局から、重犯罪人として国外手配されているベレソンスキのロンドン
のオフィスでも検出されている。
ベレソンスキはリトビネンコ氏と1994年から密接な関係を持ち、ずっとこれま
で指名してきた人物だ。

今のところ専門家達はポロニウムという物質が、どのような経路でロンドン
に持ち込まれたのかを明らかにしようとしているが、ポロニウムを手に入れ
るのは、さほど難しいことでないことが判ってきた。特にポロニウム210はア
メリカの大手企業のインターネットサイトを通じても予約することが出来、こ
の会社はサンプル一つにつき$70程度で学校や大学に学術用として販売
している。

(?)は聴き取れず

スターリン時代―元ソヴィエト諜報機関長の記録

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12月2日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル