1010 Radio

ラジオから色んな情報が発信されるように、車いすの視点から情報や思いを発信。

アメリカに対中国、抑止力を期待する日本

2011-07-21 | ラジオ
日本の北沢国防大臣(放送で「国防大臣」と称したので、そのまま記す)とアメリカのパネッタ国防長官は、アジア太平洋地域で直面する数々の、いわゆる挑戦に対して、軍事協力を強化する用意のある事を明らかにした。
その際、日米双方は、そうした挑戦として北朝鮮からの脅威、そして拡大する中国の軍事プレゼンスを挙げている。

北沢国防相とパネッタ国防長官が、こうした立場を明らかにしたのは、マレン・アメリカ統合参謀本部議長の中国訪問の数日後だった。
マレン統合参謀本部議長は、満面笑みをたたえて北京を後にした訳だが、ソウルに着くと、アメリカ・中国国防担当者間に深刻な意見の違いのある事を認めている。

ではここでロシア科学アカデミー東洋学研究所・日本センターのエキスパート、パヴリャテンコ氏の意見を皆さんにご紹介したいと思う。
「日本はアメリカを強力な対中抑止手段とみなしている。日米軍事同盟は中国がこの地域で、然るべき形で振舞うようにするため圧力を加える手段だ。
その圧力というのは先ず第一に、南シナ海及び東シナ海における中国の(?)に対するものだ。
中国は海軍そして空軍力を積極的に今、増強している。日本とアメリカはもし中国が、そうした振る舞いを今後変えなければ、何らかの協同行動を取らなければならなくなると警告している」

さらに続けて次のように述べている。
「またアメリカ政府は、この地域でぐらついてしまった自国の立場を強めるために、日本との軍事協力を利用するつもりのようだ。
アメリカは明らかに、この地域での地位と影響力を失ってしまった。そしてまさに中国がその代わりに全てを手にしている。
アメリカはASEANとの軍事的な関係、絆を発展させようと試みているが、ASEANにはASEANなりの中国との関係がある。そこで残るのが、忠実な同盟国、日本という訳だ」
パヴリャテンコ氏の意見を紹介した。

日本は民主党が政権の座に就いたことで生じた矛盾の解消を目指している。アメリカから、以前よりも独立した立場でいようとする立場や、沖縄のアメリカ軍基の地移設問題、またハワイへの米軍部隊の一部撤退といった主張は、日米軍事同盟に大変本質的な亀裂を生じさせてしまった。 

それ以外に日本人達は、アメリカの傘の下でアメリカの傘の下での(男性アナウンサーが2回言ったので、そのまま記す)地域の安全保障システムの築に、これまでより積極的に参加しようと望んでいるように思う。
確かに日本はスーパー経済大国だが、政治的また軍事的意味では、今のところその地位に相応しい力を持っていない。
それ故、日本政府は往年の、かつて持っていたような地政学的な力を復活させ、北東アジアで拡大する中国の軍事的、また政治的影響力に釣り合うような独自のパワーを創り出す事に期待をかけている。

不安定化する中国 ―成長の持続性を揺るがす格差の構造
クリエーター情報なし
東洋経済新報社

(?)は音声が途切れて聴き取れず

7月18日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする