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複雑な現状維持を決めたアメリカ(1)

2012-11-15 | ラジオ
経済危機、高い税率と失業率がアメリカ大統領選挙の主眼となっていた。ロシアも含めた外交問題は、レトリック上のテーマとして討議されるに留まった。
選挙の終了した今、アメリカ政府は現実的な政治に戻りつつある。専門家らはオマバ氏が選出された場合、元の路線が継続されるだろうと指摘している。
その上で共和党議員らは議会を通じ、外交政策への影響を維持しようと務めるだろう。

この要因はロシアとの関係も規定してくる。議会選挙は大統領選挙と平行して行なわれる。下院は全て入れ替わり、上位も3分の1は新たなメンバー構成になるだろうと見られている。
共和党は下院で過半数を占めるものと予想されるが、これはオバマ氏にとっては良い状況ではない。何故なら多くの面で自由が利かなくなるからだ。
まさにこのファクターが邪魔して、オバマ氏は初戦の選挙公約の多くを実行できないでいる。

オハイオ州出身の議員でクリーブランド市の元市長を務めたデニス・クシニッチ氏はロシアの声からのインタビューに答え、オバマ氏が実現できないでいる公約は先ず、国際紛争への参加およびロシアとの関係であるとして、次のように語っている。
「アメリカは戦争を止め、世界中に無人航空機を飛ばすのを止めるときを迎えている。ロシアを弱体化させようとする試みにはピリオドを打つべきだ。
我々に必要なのはパートナー関係であり、核軍縮であり、中東問題における協力ではないだろうか。
アメリカには巨大なポテンシャルがあるが、政権に自分の利益だけを追求し、利潤だけを追い求めるロビーストがいる限り、そのポテンシャルも実現化することはできない。私には大統領府が、この問題に関する政策を変えるとは思えない」
クシニッチ氏は、このように発言している。

複雑な現状維持を決めたアメリカ(2)へ続く

アメリカ連邦議会―世界最強議会の政策形成と政策実現
クリエーター情報なし
公人社

11月7日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
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