ロシアはサハリン島沖の油田ガス開発プロジェクト・サハリン2に伴う
リスクを、事業に参加する外国企業とロシアの間で平等に分配するこ
とに賛成の立場を示している。
これに関連してロシアの声の評論委員は、ロシアの大手ガス企業ガ
ス・プロムの事業参入によって、リスクを低下させることが可能だとし
次のようなコメントをしている。
サハリンにおける石油天然ガス開発に関しては、すでに1994年の時
点で外国の企業に独占的な権利が与えられていた。そして昨年サハ
リン2プロジェクトに参加する外国企業は、ロシアに対し事業の経費を
当初の100億ドルから220億ドルへと、倍増させることへの承認を求め
てきた。しかしロシアはこれに難色を示した。何故ならサハリン2に関し
ロシアと事業主体との間に結ばれている生産分与協定では、生産開
始後に得られる利益が先ず、事業費の回収に充てられることになって
おり、全ての事業費が回収されるまでロシアには利益が回ってこない
からだ。
サハリンではすでに数年前から石油の採掘が始まっているが、まだロ
シアは収益の配分を得ていない。そしてサハリン2・プロジェクトの事業
費が倍増すれば、ロシアへの利潤の配分は、さらに2年から3年も遅れ
ることになるのだ。
現在プロジェクトに関わる外国企業とロシアは事業のリスクをこれ以上
増やさず、経費の拡大をロシアの負担でまかなわなくても済むような状
況の打開案を模索している。そのプロセスで両者が発揮している柔軟性
に付いては指摘する必要がある。
ロシアは事業費の見直しが増額方向で行われることを、事実上承認する
姿勢を示している。その具体的な額は2007年前半に発表される見通しと
なっている。
これに付いて専門家のレオニード・マルドフスキィー氏は次のように述べて
いる。
「実際今は1990年代半ばと比べて状況が変わっている。石油や天然ガス
の価格は大きく変動し、それらの価格高騰に伴ってパイプラインのパイプ
も、工事の請負価格も値上がりした。また当然、投下資本の回収期間や
投資を引き付ける要素が変わる可能性もある。しかし状況の変化の本質
はロシア側が自国領内で実現されるプロジェクトに関して、ロシア企業に
外国企業よりも、一定の優位性が与えられるべきだと主張できるようにな
ったことだ。何故なら開発の対象となっている石油や天然ガスは、戦略的
物資だからだ」
レオニード・マルドフスキィー氏は、このように語っている。
ロシア側からのこの様な問題提起に、外国企業も理解を示しているようだ。
外国企業はロシアのガスプロムに対し、プロジェクトの筆頭株主となり、決
定権を有するだけの株を購入するよう提案した。これを受けて12月12日ガ
スプロムはサハリン2・プロジェクトへ参加する意向であることを確認してい
る。ただしガスプロムはどんな代価を払ってでも、プロジェクトに参入したい
という意思は無い事を明らかにしており、現在その条件に付いて交渉が進
められている。
その中では原油の資本額からロイヤルダッチシェルと、ガスプロムの間での
持ち株の交換に付いてまで、あらゆる可能性が検討されている。
一方プロジェクトの主力企業が代われば事業主体の指導部も交代し、その
メンバーで改めて事業費が見直される可能性がある。その際にはサハリン
2・プロジェクトの枠内で行われてきた、環境破壊の補償費用も考慮も行われ
ることになるだろう。
12月14日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
リスクを、事業に参加する外国企業とロシアの間で平等に分配するこ
とに賛成の立場を示している。
これに関連してロシアの声の評論委員は、ロシアの大手ガス企業ガ
ス・プロムの事業参入によって、リスクを低下させることが可能だとし
次のようなコメントをしている。
サハリンにおける石油天然ガス開発に関しては、すでに1994年の時
点で外国の企業に独占的な権利が与えられていた。そして昨年サハ
リン2プロジェクトに参加する外国企業は、ロシアに対し事業の経費を
当初の100億ドルから220億ドルへと、倍増させることへの承認を求め
てきた。しかしロシアはこれに難色を示した。何故ならサハリン2に関し
ロシアと事業主体との間に結ばれている生産分与協定では、生産開
始後に得られる利益が先ず、事業費の回収に充てられることになって
おり、全ての事業費が回収されるまでロシアには利益が回ってこない
からだ。
サハリンではすでに数年前から石油の採掘が始まっているが、まだロ
シアは収益の配分を得ていない。そしてサハリン2・プロジェクトの事業
費が倍増すれば、ロシアへの利潤の配分は、さらに2年から3年も遅れ
ることになるのだ。
現在プロジェクトに関わる外国企業とロシアは事業のリスクをこれ以上
増やさず、経費の拡大をロシアの負担でまかなわなくても済むような状
況の打開案を模索している。そのプロセスで両者が発揮している柔軟性
に付いては指摘する必要がある。
ロシアは事業費の見直しが増額方向で行われることを、事実上承認する
姿勢を示している。その具体的な額は2007年前半に発表される見通しと
なっている。
これに付いて専門家のレオニード・マルドフスキィー氏は次のように述べて
いる。
「実際今は1990年代半ばと比べて状況が変わっている。石油や天然ガス
の価格は大きく変動し、それらの価格高騰に伴ってパイプラインのパイプ
も、工事の請負価格も値上がりした。また当然、投下資本の回収期間や
投資を引き付ける要素が変わる可能性もある。しかし状況の変化の本質
はロシア側が自国領内で実現されるプロジェクトに関して、ロシア企業に
外国企業よりも、一定の優位性が与えられるべきだと主張できるようにな
ったことだ。何故なら開発の対象となっている石油や天然ガスは、戦略的
物資だからだ」
レオニード・マルドフスキィー氏は、このように語っている。
ロシア側からのこの様な問題提起に、外国企業も理解を示しているようだ。
外国企業はロシアのガスプロムに対し、プロジェクトの筆頭株主となり、決
定権を有するだけの株を購入するよう提案した。これを受けて12月12日ガ
スプロムはサハリン2・プロジェクトへ参加する意向であることを確認してい
る。ただしガスプロムはどんな代価を払ってでも、プロジェクトに参入したい
という意思は無い事を明らかにしており、現在その条件に付いて交渉が進
められている。
その中では原油の資本額からロイヤルダッチシェルと、ガスプロムの間での
持ち株の交換に付いてまで、あらゆる可能性が検討されている。
一方プロジェクトの主力企業が代われば事業主体の指導部も交代し、その
メンバーで改めて事業費が見直される可能性がある。その際にはサハリン
2・プロジェクトの枠内で行われてきた、環境破壊の補償費用も考慮も行われ
ることになるだろう。
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12月14日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
