Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

『インターステラー』

2014-11-26 00:38:35 | 映画
クリストファー・ノーラン監督の最新作、
『インターステラー』を観てきました。
面白かった~。

気象がおかしくなった未来の地球。
このままでは人類は滅んでしまう。
そこで移住できる星を探す話。

ロボットがいいわき役でしたよ。
海兵隊仕込みの性格なのがおっかしかった。

3時間近い長い映画ですが、
面白くて、時計も見ずに最後まで集中してました。
相対性理論や宇宙論について知識があれば、
なお面白いのではないかな。
相対性理論については、
にわか知識しかなかった僕でも楽しめましたよ。

しかし、難しい話を野心的に物語ってくれたよなぁ。
『2001年宇宙の旅』の後を継ぐ、
新しいSF映画の金字塔かもしれない。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『美女と野獣』

2014-11-11 23:30:14 | 映画
フランス映画の『美女と野獣』を観てきました。
ヒロインのレア・セドゥ、綺麗でした。

ちょっとネタバレあります。

この物語の大きな魅力はその寓話性でしょう。
王女との約束を忘れて、黄金の雌鹿の狩りをおこなったがために、
つまり、愛を忘れて自分の享楽で追求したいものを優先したために
王子は野獣と化してしまったわけですね。
言うなれば、愛を忘れて自分のやりたいことをしてしまう人間は、
野獣と同等、あるいは野獣そのものであると、いう寓意なんですね。
それで、その呪いを解くには、その姿であっても愛されることだっていう。
それで人間に戻れるということでした。

それにしても、王女の慈悲深さには膝まずきたいくらいのものがありました。

原作は高校生のころだったか大学生のころだったかに読んでいるんですが、
そのころははっきりとその寓意には気付けませんでしたし、
なにより今となっては筋はまったく覚えていませんでした。
だから余計に、楽しめたのかもしれません。

面白かったです。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『LUCY / ルーシー』

2014-09-06 00:02:38 | 映画
映画『LUCY / ルーシー』を観てきました。

監督は、『ニキータ』『レオン』『フィフス・エレメント』
『ジャンヌ・ダルク』などを世に送り出したフランスのリュック・ベッソン。
主演はスカーレット・ヨハンソン。

スカーレット・ヨハンソンはかわいくてスタイルが抜群。
それで昨日、第一子ご出産だそうで、おめでとうございます。
もう29歳なんですね。
僕が初めて彼女を観た映画はソフィア・コッポラ監督の
『ロスト・イン・トランスレーション』でした。
あの頃から抜群にかわいい子でした。
というか、『ロスト・イン』以降の彼女をスクリーンなどで
観ることがなかったです、もったいなかった。
それでも、40歳くらいまでのハリウッド女優の中ではベスト3に入るくらい、
僕は好きな女優さんなんです。

映画のほうはというと、
人類は脳の10%しか使えていない、それを100%使えたらどうなるか。
それを、スカーレット演じるルーシーが裏社会に引きずりこまれたことを契機に、
脳をどんどん使えてしまうヒロインに変貌していく話。

しかし、脳って、ニューロンという神経細胞と、まだよくその働きが判明していない
グリア細胞というので出来ているはずですが、
この映画で言う、10%しか使えていないっていうのは、神経細胞の中でのことなのか、
グリア細胞も含めてのことなのか、判然としません。
僕は何かの本で、脳は10%しか使えてないから100%使えたらどうなるかという問いに対して、
10%使うように設計されていて、休息だとか、メンテナンスだとか、余白だとか、
そういうのが必要だから、10%を超えることもないし、越える必要もない、
というような説明を読んだことがあります。
脳は10%しか使えていないんだよ、という、そこから端を発する期待は、
現実的ではなく、10%しか使えてないようにみえて、それでいっぱいなんだ、
というような理解をしました。

なので、この「100%脳を使えてしまう」という設定には、
手放しで引き込まれることはできなかった。
この映画のように、いろいろな能力が開花していくとしたら、
それは脳の容量が大きくなったとき、その大きくなったうちの10%っていうのが、
以前と比べての10%よりも多くなるでしょうから、それで変化するかもね、
と思います。
ただ、そうなったときに、人間は巨大化するのか。
頭だけ大きくなったら、醜くなるなぁと、残念な気持ちになります。

それと、本編でも明かされますが、ルーシーという名前は、
人類の祖先、最初の人類として認められた個体の名前だったはず。
そういう意味合いでの、重ね合わせの遊びがありました。

90分くらいで終わる映画でしたが、なんだか物足りなさもありました。
いろいろなパーツを繋げて作った、ちょっぴり無機質な印象のある
プラモデル的な映画のような気もした。少しですよ、少し。
もちろん、パリでのカーアクションは迫力があるし、
銃撃戦もすさまじい。クライマックスからエンディングにかけての
流れもよかったです。
ただ、淡泊なのかな。無駄にシーンや描写をひっぱらない映画なんです。
それがコンパクトでもあるし、ちょっとした物足りなさでもあるという、
もろ刃の刃みたいなことになっているように感じました。
でも、ちゃんと楽しめる映画で、悪くはないですよ。

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへにほんブログ村
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ホットロード』

2014-09-04 00:47:57 | 映画
またいきなりな感じで、レイトショーで
能年玲奈さん主演の映画『ホットロード』を
観てきました。

暴走族の話。
家庭がごたごたした女の子の、
愛とアイデンティティの話。

能年玲奈さん演じる和希に、
彼女のもつ母性を強く感じた。
彼女にとどまらず、木村佳乃さん演じる母親もそうだったし、
暴走族の取り巻きの女の子たちもそうだったし、
リーダーの恋人である太田莉奈さん演じる女性もそうだったし、
みんなに母性を感じた。

そういう女の人の母性に包まれているような映画だと思った。
母性ってのは、受け入れるおおらかさみたいなのが一つありますよね。
だから、どうしようもない男にも女性がくっついてくれたりもする。

なんだか、男って「点」で、女は「線」かもしれない、
なんて、和希のいや能年さんの素のようなやさしい表情をみながら考えていた。

途中で、鵠沼診療所っていうのが出てきますが、
これがちょっとした偶然で、今読んでいる村上春樹さんの雑文集に出てくる地名で、
少しの間彼が住んでいたのが鵠沼なんですよね。
神奈川県藤沢市鵠沼。
ちなみに、そこに村上春樹さんが住んでいた頃に書いたのが、
『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』だそうです。
この作品は10代の頃に読んで、もっとも衝撃を受けた、
というかフェイバリットだった作品。
今まで3回かな、読み返してます。
鵠沼という地名は、この雑文集のその部分を読んだ2日前くらいに
初めて知った地名でした。

そんな偶然があると、なんだかこの映画とは縁があったというか、
もうみるべき映画だったのかなぁという気さえしてきます。

高校生くらいの男女6,7人が僕の上の席に陣取って、
映画の最初の予告のときなんか、軽い感じでその映画を冷笑的に笑ったり、
あれこれツッコンだり下手な冗談を言ったりしていて、
でも、能年さんの次回作である海月姫の予告が終わったころには
何もしゃべらなくなって、それはきっと予告中に「エリート童貞」という
言葉が出てきたから、きっと彼らは「童貞」という言葉にセンシティブだからだろうと推測されて、
可笑しくなりました。
そんな彼らは、映画のクライマックスの部分で、すすり泣くすすり泣く。
男も「うえっうえっ」とやりながら洟をすすって、たまに泣き笑いまでしてるのは
恥ずかしいからなんだろうな。
女子も、「私ら女子だから」的な、ここは泣いていいシーンだと計算したので泣きます、みたいに、
これは正統です、みたいな鼻のすすり方をしてました。

そんなわけで、10代の、この映画にでてくる人たち同じくらいの年の人は泣けるのかもね。
というか、あまり映画慣れというかフィクション慣れしてないから泣いてたんじゃないのかな。
そうも思えました。

能年玲奈さんの演技を久しぶりに観ましたがよかったです。
能年さん自体がいいもんねぇ。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『思い出のマーニー』

2014-09-02 00:03:16 | 映画
スタジオジブリの最新作、
映画『思い出のマーニー』を観てきました。

原作ではそうなのか知りませんけれども、
北海道が舞台ということなので、
近しい感覚で見られるかなと思いきや、
冒頭で札幌駅のホームが出てきたのです。
そのアングルと描かれているすべてと、
まさに札幌駅のホームそのまんま、
というかお釣りがくるくらい見事にスクリーンに流れたので、
知っているところがアニメの舞台だなんて!と、
いきなり知っている(バイトのために二年か三年くらい利用した)
ところが聖地化して、ざわざわしてしまいました。

そこから描かれる土地も、どこか涼しげな北海道的で、
ずっと住んでいる僕にとっては夢のような作品でした。
そして、これまた面白かったんですよ。
きゅうと胸を掴まれるところもあって、
涙がほほを伝いまして。いい歳をして。

僕はやっぱり、今作をみていて確信しましたが、
人生が、サッカーでいうアウェイのようになっている人たちを、
特に子どもだとかを、出来ることならば元気づけたりしたい人、
出来ればそっちの側にいたい人のようです。

今読んでいるとある小説家のエッセイにも、
そういう人たちを物語で救ったり、
虚構でこそ描ける真理をいつも物語に込めたい、みたいなことが
書かれていて、僕もそういう物語を作ってみたいなって思いました。
『思い出のマーニー』みたいなのを創作できたら、
受け手がその作品をステキに思ってくれそうじゃないですか。

子どもなんかは、大人と違ってあんまり孤独すぎるのは可哀想なんですよ。
大人は好んで孤独に浸ったりしますが、
子どもの中にはよくわかんないままに、
人とのコミュニケーションのいいところも
孤独の悪いところも知らないままに孤独になっちゃう子がいる。
子どもはちょっとしたコミュニケーションの悪いところに心が囚われたりもするし、
うまく言葉で表現できないですし、
自分の気持ちが大人よりも勝ってしまう部分ってあります。
そういう不器用さって、実は空気ばかり読むよりも、
まったく自然な状態だと思いますけども、
つらいなぁって苦しんだり、
つらいっていう言葉になる前に身体によくない症状がでたりしてしまう。

そして、物語という形でしか寄り添えないような子どもいるんじゃないかな。
これは大人でもそうかな。
そういうふうに考えたときに、物語を作る仕事って素晴らしいと思えちゃう。
問題は、ラノベは売れているのかもしれないですが、小説離れだとかが進んでいて、
商売あがったりらしいということです。
書き手がそれなりに仕事をしていたら、まず生活はできるっていうくらいも怪しそう。
・・・みんな、もっと物語を読もうぜ。
贈与論的連帯感の世界に近寄っていくと、
そういうこともちょっと解消されるような予感があります。
そういう世界を、僕の母校のある教授の言葉を借りると、
詩的共同体といいます。逆に、殺伐としているような、
自分は自分、ガチガチのわかりやすい利己でいきますっていうようなのは、
散文的抗争体といいます。
あの教授先生は贈与論は読んでいたのかなぁ、ちょっと思い出してみました。

『思い出のマーニー』はジブリがこの先しばし長編の発表をお休みする前の
最後の作品にふさわしい秀作でした。
大好きな映画がまたひとつ増えました。

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへにほんブログ村
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『好きっていいなよ。』

2014-07-17 22:18:30 | 映画
川口春奈ちゃんと福士蒼汰くんの映画
『好きっていいなよ。』を観てきました。

女子の世界に足を踏み入れてしまった感じ。
女子視点の世界を見てしまった感じ。

いい歳をした男がいるには場違い感があって、
映画が始まるまではちょっと恥ずかしかった。
男はカップルでいた10代の男の子が一人だけで、
あとは若い女子、それも高校生とかでしたよ、観客。
きゃー!

でも、はじまってしまえば(つまり、館内が暗くなって僕の姿が消えてしまえば)、
こっちのものですからね、十二分に楽しんできました。
川口春奈ちゃんめんこかったですし、面白かったです。
あまちゃんの種市先輩こと福士蒼汰くんも、
少女マンガにでてくる感じの男を演じ切っていました。
といっても、少女マンガってほとんど読んだことないので、イメージで言っています。

ネタバレになりますけども、
最後のほうで、川口春奈ちゃん演じるメイちゃんが、
一人でいた時は強かったのに、好きな人ができて友だちができていくうちに
逆に弱くなっていってしまった感じがする、みたいなことを言っていて、
こりゃ深いわ!と大きく息をついて感じ入ってしまいました。
そういうのってあるよなぁ。
そして、それがなぜかを考えるのはおもしろそうですよね。

じゃあさ、映画にちなんで最後に僕に好きっていいなよ?ね?
この際さ、小声でもいいからさ、ねぇ?

にほんブログ村 映画ブログへにほんブログ村
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『LIFE!』

2014-03-24 00:23:03 | 映画
ベン・スティラー主演・監督の映画『LIFE!』を観てきました。

人によって大きく好き嫌いが分かれそうだけど、大好きな映画でした。
ベン兄やんは良い仕事しますねー。励まされるような映画。
主人公が子どもの頃にスケボーが得意だったってあったけども、
僕も子どもの頃にスケボーを買ってちょっとやったのを思い出した。

ヒロイン・シェリル役のクリステン・ウィグって好きな感じ。
コメディエンヌとしてアメリカでは有名らしいです、初めて見た。
きれいですし、あの柔らか感じで、役柄としてだすユーモアやウィットに違和感がないのが、
コメディ畑で一流だってことの証かもしれないです。ふつうっぽさもよかった。

頭の中でいろいろ妄想しているよりか、
実際に冒険してみたらいいんじゃない、手足を動かそう!
みたいな映画と見受けました、おおまかには。
Comments (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ジャッジ!』

2014-01-15 22:54:01 | 映画
妻夫木聡さん主演の映画、『ジャッジ!』を観てきました。
広告業界が舞台という映画です。

漫画が原作なのかな、って思えるほど、キャッチーで面白い映画でした。
広告業界という、中身についてのなじみは薄いながらも、
早晩目に触れるCMというものが彼ら広告人と一般人の接点であったりして、
そういう意味では、メジャーなところが舞台ではあります。

電通ならぬ、げんつう。
博報堂ならぬ、はくふうどう。
そんな広告の大会社二社が出てきます。

それと、劇中に流れる数々の審査対象のCMは本物のCMなのだろうなぁと
思いました、主人公のオオタキイチロウの関係する2本はともかくですが。

これがフィクションのいいところだと思ったのが、
バカ正直で計略や駆け引きを使わない主人公が活躍してしまうところです。
実際はリリー・フランキーさん演じる人のほうが本当なんだろうなぁ、
なんて寂しく思ったりもして。

難しく考えることなしに、肩の力を抜いて楽しめる作品でした。

途中の、北川景子さん演ずるヒカリが放ったセリフが、
この作品の中心なんだろうなぁと思いました。
嘘も本当もうんぬんというところ。
でも重みはそんなになくて、さらりと過ぎてしまうシーンです。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『潔く柔く きよくやわく』

2013-11-01 14:59:49 | 映画
長澤まさみさんの主演映画『潔く柔く』を観てきました。
原作はいくえみ綾さんのコミックで、女性の間ではかなりのヒットした作品のようです。

そういう女性向け漫画が原作なので、
女性が特に楽しめるような、男性はなんとなくしかわからないような
映画になっていやしないかなと少しばかり心配していましたが、
それはまったくの杞憂で、頭の先からつま先まで映画の世界に浸かりながら観られて、
心が静かにしゅわしゅわするような感じで感動したり泣きそうになったり、
ときにはくすっと笑えたりと、充分に楽しませてもらって帰ってきました。
傑作です。

主人公カンナ(長澤まさみ)の、罪が無くさわやかで甘い青春が突然の終わりを告げる。
そして抱えた苦しみ、痛み。
一方、ロクも独自の苦しみを抱え持っていたわけで。
そんな二人を中心に話は進んでいって終わっていきますが、
全編にわたって、フィルムの淡い感じの色遣い、セピアがかった色遣いがやさしいのです。
あれは苦しみや痛みのみの色遣いではありませんね。
彼らから発せられる、苦しみを抱えたうえでの切なさややさしさ、そしてそれとリンクして、
見守るほうの(これは監督や観客の視点であり、神の視点です)暖かさや慰めやよりそう感じを
表しているでしょう。そしてそれは、人生の苦みを通り越した上での「潔く柔く」
つまり、潔くて柔らかい感じでもあると思います。
映画が終わって流れてくる斎藤和義さんの「かげろう」という曲のテンポやサウンドも、
それらとピッタリでした。そういうわけでこの映画の世界観の構築面は抜群です。

また、ここでは紹介しませんが、印象的なセリフも多数ありました。
哲学的、というと堅苦しく聞こえてしまいますが、
カンナたちが人生や苦しみに真正面から向かいあったからこそでてくるような
思いや達観やらがときにセリフになって彼らの口から発せられます。
そういうところを流してみてしまわないように、ぜひとも
観に行く方はなるべく途中でトイレに立たないでほしいですね。

それにしたって、長澤まさみちゃんは美しいわかわいいわスタイルがいいわで、
ストーリーの導入時は彼女に魅了されていて、そのうちにいつのまにか
映画に引き込まれていました。素晴らしい女優さんです。

一昔前は、秋になると女性が好きそうな切なかったり
コミカルだったりしながらちょっと泣けるような
ハリウッド製の恋愛映画が公開されたものですが、
邦画でもこんなに観ていて夢中になってしまう恋愛映画が
公開されるようになったなぁと感じていました。

お金を払って、時間を作って観るだけの価値のある映画でした。
それでリターンが倍返しです。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『そして父になる』

2013-10-06 00:01:10 | 映画
是枝裕和監督の最新作で福山雅治さん主演の映画『そして父になる』を観てきました。
行きつけの映画館は、土曜日の夜ということもあるのでしょうが、けっこうな盛況ぶりで、
中通路から上半分の席の8割くらいが埋まりました。
そんな中、早めに入場した僕は、ど真ん中に陣取って鑑賞してきました。

感想のネタバレみたいになりますので、以下ご注意ください。

内容は、自分の子どもを出産後間もなく取り違えられた二つの家族の話。
子どもへの愛情、愛着ってなんなんだろうって考えさせられました。
思いこみでもって愛情を注げるものなのだし、
子どもと親のそれぞれの愛着感は血のつながりを越えていました。
人類愛みたいな大きな愛が人には作用しているんだけど、
通常はそれを意識的に区別してることがわかりました。

それにしても真木よう子さんでしたよ。
真木よう子さんの笑顔でウインクのシーンでしたよ。
ドスの利いた感じの真木よう子さんしか知らないから、
ああいうかわいい感じもある母親役って良かったなぁ。
相変わらず、肝っ玉の座った感じではありました。

アメリカでリメイクも決まっているそうですね。
ハリウッドでは、ほんのちょっとだけ似ている映画に
アンジェリーナ・ジョリー主演の『チェンジリング』がありましたが、
あれとはまた違った、過激ではない、静かな、子どもと親のお話です。

Comments (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする