Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

『江ノ島プリズム』

2013-09-20 11:56:13 | 映画
あまちゃんの種市先輩でおなじみ、福士蒼汰さんと
いま勢いのある女優さん、本田翼さんの共演作『江ノ島プリズム』を昨日観てきました。

低予算の小品らしくさっぱりとして、
ザックリとしたおおまかなところもあるのだけれど、
それが逆に好く、柔らかくてやさしい水彩画をみているような、
さわやかな青春ファンタジー映画でした。

三人の幼馴染のお話です。
一人は心臓発作で亡くなり、一人はイギリスへ留学し…。
残った一人が、そうなった運命を変えるべく奮闘するのですが、
これがまた…切ない。

小難しくない分、頭であれこれ考えすぎないでみていられるので、
感情面にストレートに染みいってくるものがあります。
だから、涙がぽろぽろとでてしまいました。
いい歳してねー。

肩の力をぬいて観られる、良作です。

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『スター・トレック イントゥ・ダークネス』

2013-08-27 13:37:48 | 映画
昨夜、SF映画『スター・トレック イントゥ・ダークネス』を観てきました。
その後を引き継ぐシリーズがたくさんある、
SFドラマの名作『スター・トレック』の初期のシリーズのメンバーが活躍する
(もちろん、俳優さんは若手にバトンタッチ)、ドラマ版以前の彼らを描いた作品。
前作『スター・トレック』もその時代設定のものでした。
監督も引き続き、J・J・エイブラムス監督が担当しています。

『スター・トレック』は本家アメリカでは大人気のSFシリーズらしく、
そのファンはトレッキーと名付けられているほど。
作られたシリーズも、5シリーズもありますし、映画もこの作品で10何本目かになります。
しかも、シリーズが進んでいくにつれてSFの固有名詞が多くなりますし、
いきなりスタトレの世界に飛び込むと、面食らうことになると思います。

しかし、今作『スター・トレック イントゥ・ダークネス』は、
そういう難しさを出来る限り除去してあり、みんなが観られるSF大作映画に
位置づけていいような出来栄えになっていました。
それでいて、往年のファンが小躍りするような、設定や登場人物もいたりして、
(というか、彼がいるおかげでこれまでのシリーズとの結びつきが感じられるというように、
娯楽大作としての色合いは、これまでのスタトレシリーズより濃くなっています)
そういう配慮もできています。

掛け値なしに面白かったですから。
あんまり最近、娯楽娯楽した映画をみてこなかったから、
余計に新鮮だったせいもあるでしょうね。

とはいえ、この映画を見て、エイブラムス監督の次回作になるであろう、
「スター・ウォーズ」の続編に対する期待が高まりました。
それにしたってすごいですよね、アメリカでSF人気を二分するスタトレとスター・ウォーズの
監督が同じ人なんですもの。
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『風立ちぬ』

2013-08-03 00:29:06 | 映画
レイトショーで、スタジオジブリの最新作、
宮崎駿監督の『風立ちぬ』を観てきました。

ゼロ戦を設計した堀越二郎が主人公。

人の、大人の部分での読解力が試される作品だと思いました。
大人の中の大人の部分もあれば、子供の中の大人の部分もありますから、
小学生の高学年のちょっとませた感じの子だとかは、
観て面白がるかもしれないですね。
また、大人が観て、「子供に帰れる」という意味合いはちょっと薄いですかねぇ。
だからといって、面白くないことはなくて、
細々と単館上映でやっているうちにヒットしていく映画に似たような
佳作と受け止めました。面白かったです。

なんだか、作品のストーリーは関係ないのですが、
序盤からして、観ていて生きる力をもらうような、
そんな人に活力を与える力を持っている作品だなぁと感じました。
これはなんなんでしょうね、不思議なものです。
細部まで生きている映像だからなのかなぁ。
キャッチコピーは「生きねば」ですが、そういうところも
コピーをつけた人(鈴木敏夫さんですか)は汲み取っているのかもしれないですね。

空にあこがれて、飛行機をつくるのが夢だって子どもが大人になって
夢をかなえる段になったら、それが戦争の目的にしか使われないんだから、
社会の真っ当さって大事だなと思いました。
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『アフター・アース』

2013-07-09 13:56:38 | 映画
映画『アフター・アース』を観てきました。
地球が住めなくなり他の星に移住したあとの話。
ウィル・スミス親子が主演です。
おまけに、エンドロールで「STORY BY WILL SMITH」
と書かれていた。

すごく面白かったわけでもないし、
面白くなかったってこともなくて、
まぁ、普通に面白かったというところ。
100分はあっという間でした。

こんなに未来になってテクノロジーが発達しても、
身体能力の面は非常に大事で、
逆にそれがあるからこそ、
人間という生き物なんだよなぁ、などと思いました。

本編が始まる前、
ジブリの『風立ちぬ』の予告編をたっぷり観ることができました。
4分にもわたり、主題歌の荒井由実「ひこうき雲」が
まるまる使われていて、泣きそう。

帰りに、『風立ちぬ』『潔く柔く』『スター・トレック イントゥ・ダークネス』
のチラシを頂いてきました。

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『中学生円山』

2013-05-22 22:06:08 | 映画
宮藤官九郎さん監督の映画、『中学生円山』を観てきました。
男子中学生の夢、それも下ネタが前提になっている話なのですが、
「なんの話やねん」と突っ込みたくなるようなアホさです。
良い意味で、そういうアホさ、くだらなさ、に耐えられかつ楽しめる人には
お勧めできますが、基本、人に勧めにくいような作品です。

男子の大勢は試みたよね?届くかどうかってさ…。
(これがいけてない男子の証拠だったりして)

時おり、それもごくたまーに、はっとさせられるセリフがあったりして、
でも、シリアスに事は進まずに流されて行っちゃうんだけれど、
そういうスパイスがなければ、本当に本当のアホ映画だったかもしれない。

マドンナ役の刈谷友衣子ちゃんがかわいかったです。
『あまちゃん』の能年玲奈ちゃんとともに、可愛い若い子をまたもや発見です。

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『アルゴ』

2013-03-04 00:02:58 | 映画
アカデミー賞作品賞を受賞した『アルゴ』の
リバイバル上映を観に行ってきました。

こう言っては失礼なんですが、
主演・監督のベン・アフレックってただの二枚目だと思っていたので、
その才能に驚きました。

映画は、1979年のイランでアメリカ大使館が占拠された事件を題材にした実話です。
大使館から逃げた6人を救出するべくたてられた計画は、
6人を映画のスタッフとして出国させようというものでした。

僕がもしも、この6人の一人であったならば、たぶん死んでいます。
生き延びられない。生き死にをかけただまし合いなんて出来そうにありません。
危機感と目的のための努力も積めそうにない。
これが実話としてあぁなんだから、すごいなぁ。

大きな不満は、カナダ大使館のお手伝いさんのその後についてですね。
あれはいかんともしがたいです。
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『ライフ・オブ・パイ』

2013-02-11 15:18:31 | 映画
映画『ライフ・オブ・パイ』を観てきました。
パイ(π)という愛称の、インド人の少年が主人公。
サブタイトルは「トラと漂流した227日」です。

遭難、漂流ものです。
それも、トラといっしょに。

観終わってから、
「そうか、そうなのか」とさらっと解釈を終えてしまえもするし、
少年の心理状態を細かく考え直して、いろいろと解釈を考えてみることもできますね。

観に行ったあとか先かに、公式サイトでコンテンツを読むと、
さらにこの映画に対する観方が深まるかもしれないです。


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『レ・ミゼラブル』

2013-02-03 14:01:55 | 映画
ミュージカル映画『レ・ミゼラブル』を観てきました。

ヴィクトル・ユゴーの有名だけれど、内容を知っている人はあんまりいない小説の
ミュージカル版を映画化したものだとか。
これほど、すべてのセリフといえるくらいのほとんどが歌で語られた物語を観るのは初めてでした。
きっと、音楽に乗せることで、その重厚さを昇華させているんだと思います。

面白かったです。
泣けるところもありましたね、二度ほど。
主要キャラクターのすべてにそれそれの人生を感じることができました。
そういう作りだったと思いますが、成功していますね。
Comments (2)
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『最強のふたり』

2013-02-01 15:40:32 | 映画
評判のフランス映画『最強のふたり』を観てきました。

四角四面に近いような世界に住む人と、
ぐにゃぐにゃな最下層に近いような世界に住む人の二人が出会う。

お互いに心を開いて真正面から付き合い、
お互いの世界に興味を持つことによって、
お互いの世界が豊かになっていく。

そんな映画だと思いました。

事実に基づくお話ということで、
ちゃんと実在のモデルの二人がいらっしゃって、
エンドロールのところで顔を出していました。

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FOTB映画大賞2012

2012-12-31 19:26:15 | 映画
毎年恒例、わたくしの独断で決定する、
名誉あるFOTB映画大賞の発表をします。

今年観た映画の中から、もっとも素晴らしいと感じた映画を
表彰するのが本賞です。

それでは、まず今年観た映画のラインナップを。

★日本列島 いきものたちの物語
★Documentary of AKB48 Show must go on 少女たちは、傷つきながら夢を見る
★ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
★ダーク・シャドウ
★ダークナイト・ライジング
★ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

エントリーはわずかに6本ですね…。
来年こそは月一本ペースくらいで映画を観に行きたいものです。

ではでは、
大賞を発表します!




ドルルルルルル…(ドラムロール)

パーン!


FOTB映画大賞2012に輝いた作品は

ティム・バートン監督の『ダーク・シャドウ』です!
いやぁ、ついに、B級の匂いがプンプンする映画が本大賞を受賞してしまいました。
これも、観に行った映画の数が少なかったせいかもしれない。
とはいえ、楽しめる作品、肩の凝らない作品がB級ホラーコメディー『ダーク・シャドウ』です。

というわけで、今年もすっきり、これで年が越せます。

みなさん、良いお年をお迎えください。

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