読書。
『Switch 坂道特集 坂道シリーズの創造術』
を読んだ。
僕は、乃木坂46から入って、坂道シリーズがもう大好きです。こうやってスタイリッシュな雑誌で「坂道特集」が組まれ、乃木坂46・櫻坂46・日向坂46三坂道のセンター経験者たち計6人が一堂に会し表紙を飾っているその姿を見ると、まばゆい非日常感にくらくらきてしまうほどです。
6人を中心としたフォトやインタビューではじまり、衣装担当、作曲担当、振り付け担当などなどさまざまな、坂道に力を与える関係者たちのインタビューも重ねられていきます。読んでいくと、それまで見てきた可憐だったり凛としていたり青春の輝きだったりする若い女性アイドルさんたちがきらきらとした坂道シリーズのその表面ばかり眺めていたことに気付いてきます。
裏方。つまり坂道の背後では、クリエイティブがかけ算になっています。背後でのうねりというか、才気が躍動しているその様やその熱の断片を目の当たりにできる特集になっていると思いました。
そういったつくりになっていても、たとえば坂道89名がみんな回答している20の質問のコンテンツが合間に挟まれると、はっと彼女たちの魅力が瞬時に迫ってきて、ふだん目にしているアイドルグループの世界観のなかに吸収されてあっという間に、元通りのファン心理に戻っていたりする。それは、表に立つ、主役である彼女たちの力なのでしょう。
この20の質問の、日向坂46のメンバーのところを読んでいると、ところどころで、ひとりの人物のおもしろいところが語られていて、その彼女のシルエットが浮き彫りになってきます。「バラード」のことを「オリーブ」、「ハーマイオニー」を「ネルソン」と言い間違えるYDK・山下葉留花さんがその人なのですが、彼女はここぞというところで繰り出せる日向坂46の大きな武器な気がしました。場面は限られるかもしれませんけれども。かわいくて、愛嬌のあるお顔をされていますし。
さて。坂道の可憐さやひたむきさ。たとえば乃木坂には体温のぬくもりのようなあたたかさや、キャンドルを並べたときのようなじんわりとしたあたたかさがあるけれど、最近急速に惹かれている日向坂のあたたかさはその名の「日向」のようにぽかぽかとあたたかい感じがいいのだと思うんです。乃木坂はちょっと私的なタイプのあたたかさであるのに対し、日向坂はどちらかというともっとオープンでぱっと瞬時に感じられるあたたかさのポテンシャルがあると思う。それは健康的なものであって、悪ノリみたいなもので生じる種類のものとは違うもので、包摂的なものとしての性質なのではないか、と。こういってしまうと興ざめなんですが、乃木坂はどちらかというと私的な母性で、日向坂はどちらかというと公共的な母性との違いみたいなものがあるのかもしれない。まあ、一面的に切り取った見方ですけどね。
字が小さいなかで(しょうがないです)ようやく読み終えてみると、これだけ個性や人間味があって、頑張られていて、活動表現のなかで一般の人たちを応援してくれたりして、かわいかったりきれいだったりたのしかったりする人たちが、あわせて90人近くいるということにあらためて圧倒されてしまいます。スタッフさんなど関係者の方々を含め、感謝の気持ちを。
今後も楽しみです。
『Switch 坂道特集 坂道シリーズの創造術』
を読んだ。
僕は、乃木坂46から入って、坂道シリーズがもう大好きです。こうやってスタイリッシュな雑誌で「坂道特集」が組まれ、乃木坂46・櫻坂46・日向坂46三坂道のセンター経験者たち計6人が一堂に会し表紙を飾っているその姿を見ると、まばゆい非日常感にくらくらきてしまうほどです。
6人を中心としたフォトやインタビューではじまり、衣装担当、作曲担当、振り付け担当などなどさまざまな、坂道に力を与える関係者たちのインタビューも重ねられていきます。読んでいくと、それまで見てきた可憐だったり凛としていたり青春の輝きだったりする若い女性アイドルさんたちがきらきらとした坂道シリーズのその表面ばかり眺めていたことに気付いてきます。
裏方。つまり坂道の背後では、クリエイティブがかけ算になっています。背後でのうねりというか、才気が躍動しているその様やその熱の断片を目の当たりにできる特集になっていると思いました。
そういったつくりになっていても、たとえば坂道89名がみんな回答している20の質問のコンテンツが合間に挟まれると、はっと彼女たちの魅力が瞬時に迫ってきて、ふだん目にしているアイドルグループの世界観のなかに吸収されてあっという間に、元通りのファン心理に戻っていたりする。それは、表に立つ、主役である彼女たちの力なのでしょう。
この20の質問の、日向坂46のメンバーのところを読んでいると、ところどころで、ひとりの人物のおもしろいところが語られていて、その彼女のシルエットが浮き彫りになってきます。「バラード」のことを「オリーブ」、「ハーマイオニー」を「ネルソン」と言い間違えるYDK・山下葉留花さんがその人なのですが、彼女はここぞというところで繰り出せる日向坂46の大きな武器な気がしました。場面は限られるかもしれませんけれども。かわいくて、愛嬌のあるお顔をされていますし。
さて。坂道の可憐さやひたむきさ。たとえば乃木坂には体温のぬくもりのようなあたたかさや、キャンドルを並べたときのようなじんわりとしたあたたかさがあるけれど、最近急速に惹かれている日向坂のあたたかさはその名の「日向」のようにぽかぽかとあたたかい感じがいいのだと思うんです。乃木坂はちょっと私的なタイプのあたたかさであるのに対し、日向坂はどちらかというともっとオープンでぱっと瞬時に感じられるあたたかさのポテンシャルがあると思う。それは健康的なものであって、悪ノリみたいなもので生じる種類のものとは違うもので、包摂的なものとしての性質なのではないか、と。こういってしまうと興ざめなんですが、乃木坂はどちらかというと私的な母性で、日向坂はどちらかというと公共的な母性との違いみたいなものがあるのかもしれない。まあ、一面的に切り取った見方ですけどね。
字が小さいなかで(しょうがないです)ようやく読み終えてみると、これだけ個性や人間味があって、頑張られていて、活動表現のなかで一般の人たちを応援してくれたりして、かわいかったりきれいだったりたのしかったりする人たちが、あわせて90人近くいるということにあらためて圧倒されてしまいます。スタッフさんなど関係者の方々を含め、感謝の気持ちを。
今後も楽しみです。