リスタートのブログ

住宅関連の文章を載せていましたが、メーカーとの付き合いがなくなったのでオヤジのひとり言に内容を変えました。

眉間のしわ

2011-05-07 08:31:57 | オヤジの日記
先週の日曜日のことだったと思うが、徹夜明けで朝テレビをつけたら、中山ナントカという人の番組が映った。

見ていると、中山氏は軽い話題のときは、まわりの反応を見ながら軽薄に意見を述べ、どこかで大物を演じたいような作り笑いを顔に浮かべて、番組を進行させていた。

そして、若干テーマが重くなると、眉間にしわを寄せてモニターを見、大物を演じたいような悲愴な顔を作って、軽くうなずいた。

しかし、その表情は、私には、ただ演じているとしか、感じなかった。
彼の内面からは、「真実」が発散しているようには思えなかった。

意地の悪い言い方をすると、それはポーズに過ぎないと思った。

MC、あるいはキャスターとしてのポーズ。

だから、伝わってくるものの密度が薄い。


そして、夜のニュースZEROの男のキャスター(申し訳ないが、名前は忘れた)。

彼は、どんな話題でも、眉間にしわが寄っている。
不思議なことに、笑ったときでも、眉間にしわが寄っている。

それを見ていて、何を悩んでいるのか、と心配になる。

ニュース番組に出るコメンテイターなども、ほとんどの人が、眉間にしわを寄せて語る。

ニュースキャスターってそんなに辛いのか、と思う。
コメンテイターは、ペシミスト(悲観主義者)が、多いのか、と思う。


私の得意先の建設会社の社長も、絶えず眉間にしわが寄っている人だ。
眉間にしわを寄せながら、10歳年上の私に「あんたさあ」とタメぐちで話しかける。

笑っているときも、やはり眉間にしわが寄っている。
お茶を飲んでいるときも、眉間にしわだ。

中小企業の社長は、大変なのだろう。
苦労が、絶えないのかもしれない。

同情する。


そして、「生肉食中毒事件」の社長。

最初の記者会見のときから、眉間にしわが寄っていた。

そして、ニュースで見た「土下座謝罪会見」のときも、眉間にしわを寄せて泣いていた。

それを見て思った。

この人は、やはり24時間、眉間にしわを寄せているのだろうか。
もしかしたら、美味しいものを食べているときも、寝ているときも、風呂に浸かっているときも眉間にしわが寄っているとか。

彼らは、何を表現したいために、眉間にしわを寄せているのだろうか。
眉間にしわを寄せなくても、真実は語れるのに。
自分の意見を伝えられるはずなのに・・・・・。


真剣さを表すため?
謝罪に眉間のしわは不可欠の要素だと思っているから?
ひとから大物だと思ってもらいたいから?
眉間にしわを寄せなければ、軽い男に見られてしまうから?
それとも、誰かひとから「眉間にしわを寄せたほうが重みが出るよ」と余計なアドバイスをされたから?

あるいは、ありえないことだとは思うが、それが普通の顔なのか?
だから、眉間にしわを寄せないことの方が、難しいとか?


しかし、私は、絶えず眉間にしわを寄せている人は「何か真実を隠そうとしている」と思ってしまうひねくれものである。


眉間にしわが寄っている人は、近寄りがたい。
気軽に声をかけるのが、はばかられる。

逆に考えれば、ようするに、気軽に声をかけて欲しくない人が、眉間にしわを寄せる。

「怖い人」「近寄りがたい人」と思われたほうが、都合がいい。

真実が、隠せる。

俺に、気軽に近寄るなよ!
(俺が中身のない人間だって、バレてしまうだろ)


だが、彼らは気づいていないのだ。

眉間のしわ程度で隠せる真実なんか、世間様は、皆お見通しだということを。