リスタートのブログ

住宅関連の文章を載せていましたが、メーカーとの付き合いがなくなったのでオヤジのひとり言に内容を変えました。

最低のブログ

2011-05-16 07:17:45 | オヤジの日記
天木直人という人のブログに行き当った。

それはそれは、ひどい思考回路の持ち主だった。

経歴をウィキペディアで見ると、優秀な人のように思えるが、その経歴に反して、かなり浅い思考回路をしている人だと思った。

たとえば、こんな文章。

5月14日の読売新聞は一面の中断で、「首相、来月訪米を断念」という見出しの記事を掲げた。
これは要するに米国は菅民主党政権を見放したということだ。
戦後の66年の日米関係史を振り返ってみて、米国に見放されてなおかつ首相の座に居座ることのできた首相はいない。
米国に楯突いたから首相の座を米国によって終われたと噂される首相すらいた。
(文章ママ)

もともと対米従属が旗印の讀賣新聞の短い記事を根拠に、米国主観の論を展開し、噂の域を出ない話を断定的に論じる手法は、強引の印象を免れない。

しかも短絡に、そして唐突に「原発問題とはまったく別のところで、すでに菅首相は歴史に名を残す首相になってしまった」「米国から相手にされなくても首相にとどまり続けようとしている」と断じているのである。

その結論に至るまでの思考方法が、対米従属がほとんど社是とも言うべき讀賣新聞の記事だけなのだから、説得力に大いに欠けるものと言っていい。

そして、最後に「今度の原発事故の対応であきれ果て、もはや見放しているにもかかわらず米国はあえて首相をすげ替えようとはしない」と、ここでもまた米国主観の文章で締めくくろうとしている。


要するに、日本は米国の属国であることが前提の文章なのである。

日本は、まるで戦後の占領時代のように、米国のコントロール下にあると言わんばかりだ。

「それが、現実なんだよ」と天木氏は言いたいのだろうが、そこまで断定するなら、もう少し具体的な事例を提示してほしい。

「だからこそ日本の首相はすべからく対米従属に走り、米国に見放されたと自覚したらみずから身を引いた」という文もあったが、その首相は誰と誰だったのか、ということを書かなければ、説得力はない。

すべての首相が、そうだったと言うなら、米国がそれをコントロールしたという実例を2つでも3つでもあげてもらいたいものだ。
ここまで断定して、首相の実名を出さないというのは、「逃げ」だ。

逃げた文章に、信憑性はないし、説得力もない。


天木氏は、ただの讀賣新聞シンパのアジテーターということにしかならない。

最低のブログだ。