リスタートのブログ

住宅関連の文章を載せていましたが、メーカーとの付き合いがなくなったのでオヤジのひとり言に内容を変えました。

真の王者とは

2011-05-09 05:53:33 | オヤジの日記
私は、巷に蔓延するアンチ亀田ではない。

しかし、30歳前にボクシングジムに1年間通った素人の観点から言わせてもらう。

一年間、試合から遠ざかっていた世界14位の挑戦者を探し出してきて、11回TKOで勝利したとして、それを本当の王者と言えるのか、と。

王者が選ぶ相手として、それは相応しいのか。

王者がマッチメイクする相手は、世界ランク1位か、上り坂の世界ランクひとケタの選手(今回の相手は、上り坂ではない)が相応しいのではないだろうか。

普通は、そうではないのか。

誰が、こんなマッチメイクを仕掛けたのだろう。
亀田選手個人か。
それとも、プロモーター?
テレビ局?
あるいは、悪名高い亀田選手の父親か?

しかし、こんな相手と戦って王座を防衛したとして、亀田選手は何を得ると、本人と周りは思っているのだろうか。
そして、スポーツジャーナリズムは、なぜこんな茶番を許すのだろう。

ネームバリューのある選手だから、壊したくないのか。
壊すと、視聴率は落ちるし、新聞も売れなくなるからか。

商売優先。

売れれば、王座の価値がどれほど目減りしたとしても、お構いなし。

一年ぶりに試合をする世界14位の選手相手に、11ラウンドも費やしたのに、TKOで勝てば、内容には目をつむって「勝った勝った」と騒ぎ立てる。

たとえば、WBC現王者ノニト・ドネア選手(比)と比較してみる。
ドネア選手は、メジャー4団体(WBA・WBC・IBF・WBO)すべてで世界王座を獲得している28歳の王者だ。
彼の戦った相手は、名だたる強豪ばかりである。

彼は、強い相手から逃げずに、王座に挑戦続けてた結果、4団体のチャンプになった。

それが、本当の王者というものだと、私は思う。

尊敬され畏怖される王者こそ、真の王者だ。

姑息なマッチメイクで勝っただけの選手を王者とは言わない。

そして、そのことに無批判のスポーツジャーナリズムは、亀田陣営の腰巾着と言われても、仕方がないと思う。


マスメディア粗製の王者と腰巾着。


お似合いと言えば、お似合いと言えるかもしれないが。