リスタートのブログ

住宅関連の文章を載せていましたが、メーカーとの付き合いがなくなったのでオヤジのひとり言に内容を変えました。

都知事の幼児退行的発言

2011-05-20 06:28:34 | オヤジの日記
要職にあるご老人が「ざまあみろ」

知性も品性もない。

石原都知事が、権力といつも上手に折り合いをつけている田原総一朗氏との対談で言った言葉らしい。

いつも見境なく感情の赴くままに言葉を投げることが、「頼もしい」と受け止め、手を叩く石原信奉者たち。

ビートたけし氏もそうなのだが、普通の大人なら恥ずかしくて言えないことを恥ずかしげもなく言うと「よくぞ言ってくれた!」と快哉を叫ぶ人がいることを、私はいつも不思議に思っている。

まるで小学校高学年の学級の討論会ような発言に、膝を叩いて喜ぶ人の思考回路が、私には理解できない。

責任ある立場の人は内容を吟味してから話すべきなのに、「生煮え」の意見を周りが喜ぶから、彼らの発言には理論性がなく唯我独尊的だ。


今回の石原氏の発言は、こんなものだった。

東京都の青少年健全育成条例に対して、漫画家などが異議を唱え、石原氏が実行委員長の「東京国際アニメフェア」への出展を取りやめた。
そして、代わりに漫画家たちが企画したアニメフェアが東日本大震災の影響を受けて、中止になった。
そのことに関して石原氏が、(中止になって)「ざまあみろ」と言ったというものだ。


要するに、自分の意見に従わないから、こんなことになるんだ。
俺様の言うことを聞かないから「天罰」が下ったんだよ。
まるで、石原氏が大震災後に言った「天罰発言」と同じ発想である。

ざまあみろ。

人間は歳をとると子どもに戻っていくというが、まさしくこれは幼児的発言で、石原氏の脳の退化を想像させる発言だ。


地震という不可抗力で中止になり、悲嘆にくれている主催者や、このイベントを楽しみにしていた人たちに対して、思いやりのかけらもない言葉である。

石原氏は、もともと思いやりや想像力からは掛け離れた発言をいつもしていたので、みんな慣れてしまっているのかもしれない。
だから、この「ざまあみろ発言」は「天罰発言」ほどマスメディアは、取り上げていないようだ。

マスメディアは、石原ファシストを怖がっているか、あるいは暗黙のうちに支持しているのかもしれない。


石原氏のこの幼児退行的発言が、あと4年も続くことを思うと、うんざりする。