ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

久々のフランケンワイン@ドイツ

2009-06-28 11:23:00 | ワイン&酒
ここでもよく登場しているように、私は「リースリング」種のワインはよく飲み、特にその母国とされるドイツのリースリングワインは多く飲む機会がありますが、同じドイツでも、フランケン地方のワインとなると、なかなか飲む機会が少なくなります。

というのも、フランケン地方の主要ブドウ品種は
ミュラー・トゥルガウ(30.6%)、シルヴァーナ(20.6%)、バフース(12.1%)だからです。

味わいもキリリとした骨格のある辛口で、ボトルの形も他には見られない、コロンとしたボックスボイテル型




今回は全くのブラインドで2本出されましたが、この形だけでまずフランケンのワインだと想像つきます。

1)は非常に華やかなアロマがあり、香は甘いものの味わいは骨格のしっかりとした辛口で、アルコール度数が少し高いのでは?と思いました。
石を舐めたような、ちょっと苦味のあるミネラル感があります。

2)はソーヴィニヨン・ブランを思わせるハーブや草っぽい香りがあり、フランケンでこの香りは・・・・?と考えると、答えが出てきます。
1本目よりもフルーティでやわらかく、アルコールは低いと思いました。



オープンしてみると・・・


1)Muller-Thurgau Nordheimer Vogelein Kabinett trocken 2006


2)Bacchus Nordheimer Krezberg Spatlese 2006

1本目はフランケンを代表するミュラー・トゥルガウ、2本目は香りに特徴を感じたバフース。
ミュラー・トゥルガウの方はアルコール13%、バフースの方はアルコール12%と、こちらも予想通り。

生産者は、DIVINO NORDHEIM (ディヴィーノ・ノードハイム)。

ドイツのシュレーダー元首相がロシアのプーチン大統領にここのワインを贈ったというワイナリーです。



フランケンのワインはドイツの中でも特殊な存在ですが、キリリ系辛口なので今のような暑い時期にもよく、また、ボディがしっかりしているので、秋~冬の美食にも合い、提供温度を変えることで1年中楽しめるワインだと思います。

もちろん、フランケンにもリースリングワインがあるので、リースリング党もOKですね


輸入元:(株)湘南貿易  


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする