先月、イタリアはピエモンテ州の料理とワインをのマリアージュを楽しむ機会がありました。
主催者は、伊のブドウ栽培者・ワイン生産者組織全国統合会 「UNA Vini」(ウナヴィーニ)(Unione Nazionale fra le Organizzazioni di Produttori Vitivinicoli)
ウナヴィーニはイタリア各地の生産者協会などを統合する組織のひとつで、トスカーナ・ブドウ栽培家・ワイン生産者協会、トレンティーノ・ブドウ栽培者協会、テッレ・ディ・プーリア州ワイン生産者協会など、現在8つの団体が加盟しています。
その加盟団体のひとつに、ピエモンテ・ブドウ栽培者協会があります。
今回、ウナヴィーニは、このピエモンテ州の伝統料理とワインを紹介してくれました。

ピエモンテ州には、バローロ、バルバレスコをはじめとした最高級品質呼称のDOCGが13あり、高品質呼称の44のDOCと合わせると、全州のワイン生産量の80%が高いクラスのワインなのです。
しかし、ピエモンテ州のブドウ畑はイタリア全州の6%のみと少なく、その一方で、金額価値においてはイタリアワイン全体の10%で、 “量より質”のワインがつくられています。
また、輸出ワインの20%がピエモンテ産ワインという数字も、他国から見ても非常に魅力的なワインを生産しているということを証明しているといえます。

ピエモンテ州は、ワインだけでなく、さまざまな魅力的な食材に恵まれています。
海からは少し離れますので、フレッシュな魚介系は少ないのですが、果物、穀物、畜産、酪農などの産物が豊かです。
今回紹介していただいたピエモンテの伝統料理は・・・

小さな前菜
スモークしたハム?に、オリーブオイルをかけた、シンプルな前菜。
これには、 少し甘味のあるブラケットの Rosato Brutを。

フォカッチャをはじめとしたパンも魅力的で、ついつい手が伸びます

子牛肉とツナソース
これは家庭でも定番らしく、薄切り肉の上にマヨネーズで和えたツナソースが載っています。
ワインは、タンニンの少ないフレッシュな赤(DOC Dolcetto di Doglianiなど)がオススメ。

千住ねぎとインカの目覚めのフラン ラスケーラのフォンデュータ添え
ソフトな味わいのネギとジャガイモのフランと、ピエモンテ産のラスケーラチーズの濃厚なソースが見事にマッチ
タンニンも酸味もしっかりし、バランスのよいDOCG Dogliani(バローロ地区の南の赤ワイン)を合わせました。

岩手産短角牛のたたき
肉質のしっかりした短角牛をたたきにすることで、しっとり&ねっとりした旨味が楽しめました。
酸味が豊富で輪郭のはっきりしたDOCPiemonte Barbera 2007がよく合います。

タヤリン バターとサルヴィアのソース
粉1kgに卵6個を使って作るというタヤリン(タリオリーニ)にサルヴィア(セージ)風味のバターソースが絡まり、まろやかな美味しさ。
ちょっとモダンなテイストで若さのあるDOCG Barbaresco 2007とは意外なマリアージュでした。

短角牛のブラザート 八列トウモロコシのポレンタ添え
赤身肉をワインで長時間煮込んでいるので、脂ぽさはなく、意外とサッパリと食べられますが、見た通り、ボリュームたっぷり(笑)
ガッツリ系の肉料理には、ピエモンテの真打バローロの登場です

Terre del BaroloのDOCG Barolo 2006と、
Fontanafredda のBarolo Serralunga d'Alba 2005(画像左端)を合わせました。
前者はやさしくソフトな口当たりで、後者は年のせいもあり、またセッラルンガということもあり、タンニンが緻密でしっかりとしています。どちらも魅力的なマリアージュを楽しませてくれました。

ピエモンテ産チーズの盛り合わせ
イタリアもチーズの国で、現在33のDOPがありますが、ピエモンテ州には9つのDOPチーズがあります。
フランのソースに使っていたラスケーラもクネオ県の一部でつくられる圧搾タイプのチーズです(牛乳主体)。
チーズにも2種類のバローロ(Baroli 2005、Aurelio Settimo 2004)を合わせました。
2005年の方はタンニンしっかり、2004年の方はやわらかな口当たりで、これまたどちらも楽しいマリアージュでした。


紅玉のストゥルーデル 栗の蜂蜜入りジェラート添え
ストゥルーデルはもっと北の州やオーストリアでも有名ですね(アプフェルシュトゥルーデル)
リンゴの甘煮を薄~い生地で巻いて焼いたお菓子で、独特の風味の栗の蜂蜜が入ったジェラートもうっとりするほど美味
こんなスウィーツに合わせるのにピッタリなワインが、ピエモンテにはたくさんあります。
ブラケット・ダックィ、モスカート・ダスティ、アスティ・スプマンテと、うっとりするようなアロマ豊かな甘美なワインって、本当にいいですね~(笑)
甘い分アルコールが低めなのも安心でしょうか?

今回は Casa Vinicola Marenco のAsti Spumante 2009(写真)と、
Ca' dei Mandorli のBrachetto d'Acqui 2009を合わせました。
アスティ・スプマンテはモスカートのアロマに癒されます。食前酒にもオススメです。
ブラケットダックイは赤い甘い泡なので、特にクリスマスにはピッタリだと思います。

小菓子

スパークリングから重厚な赤ワインまで、実に幅広いタイプのワインがピエモンテ州でつくられています。
食前酒からデザートまで、同一州のワインだけで楽しめる のは、イタリアでは、いえ、世界のワイン生産地でも数えるほどではないでしょうか?
しかも、ピエモンテは美味しいものの宝庫ですから、ピエモンテの人が本当に羨ましい!
今回の料理は、代官山の「オステリア ディ イータリー」で楽しみました。
ピエモンテにはなかなか行けませんが、ココでなら、ピエモンテで修行を積んだシェフの料理が東京でもいただけます
OSTERIA di EATALY
http://www.eataly.co.jp/osteria/index.html
主催者は、伊のブドウ栽培者・ワイン生産者組織全国統合会 「UNA Vini」(ウナヴィーニ)(Unione Nazionale fra le Organizzazioni di Produttori Vitivinicoli)
ウナヴィーニはイタリア各地の生産者協会などを統合する組織のひとつで、トスカーナ・ブドウ栽培家・ワイン生産者協会、トレンティーノ・ブドウ栽培者協会、テッレ・ディ・プーリア州ワイン生産者協会など、現在8つの団体が加盟しています。
その加盟団体のひとつに、ピエモンテ・ブドウ栽培者協会があります。
今回、ウナヴィーニは、このピエモンテ州の伝統料理とワインを紹介してくれました。

ピエモンテ州には、バローロ、バルバレスコをはじめとした最高級品質呼称のDOCGが13あり、高品質呼称の44のDOCと合わせると、全州のワイン生産量の80%が高いクラスのワインなのです。
しかし、ピエモンテ州のブドウ畑はイタリア全州の6%のみと少なく、その一方で、金額価値においてはイタリアワイン全体の10%で、 “量より質”のワインがつくられています。
また、輸出ワインの20%がピエモンテ産ワインという数字も、他国から見ても非常に魅力的なワインを生産しているということを証明しているといえます。

ピエモンテ州は、ワインだけでなく、さまざまな魅力的な食材に恵まれています。
海からは少し離れますので、フレッシュな魚介系は少ないのですが、果物、穀物、畜産、酪農などの産物が豊かです。
今回紹介していただいたピエモンテの伝統料理は・・・

小さな前菜
スモークしたハム?に、オリーブオイルをかけた、シンプルな前菜。
これには、 少し甘味のあるブラケットの Rosato Brutを。

フォカッチャをはじめとしたパンも魅力的で、ついつい手が伸びます

子牛肉とツナソース
これは家庭でも定番らしく、薄切り肉の上にマヨネーズで和えたツナソースが載っています。
ワインは、タンニンの少ないフレッシュな赤(DOC Dolcetto di Doglianiなど)がオススメ。

千住ねぎとインカの目覚めのフラン ラスケーラのフォンデュータ添え
ソフトな味わいのネギとジャガイモのフランと、ピエモンテ産のラスケーラチーズの濃厚なソースが見事にマッチ
タンニンも酸味もしっかりし、バランスのよいDOCG Dogliani(バローロ地区の南の赤ワイン)を合わせました。

岩手産短角牛のたたき
肉質のしっかりした短角牛をたたきにすることで、しっとり&ねっとりした旨味が楽しめました。
酸味が豊富で輪郭のはっきりしたDOCPiemonte Barbera 2007がよく合います。

タヤリン バターとサルヴィアのソース
粉1kgに卵6個を使って作るというタヤリン(タリオリーニ)にサルヴィア(セージ)風味のバターソースが絡まり、まろやかな美味しさ。
ちょっとモダンなテイストで若さのあるDOCG Barbaresco 2007とは意外なマリアージュでした。

短角牛のブラザート 八列トウモロコシのポレンタ添え
赤身肉をワインで長時間煮込んでいるので、脂ぽさはなく、意外とサッパリと食べられますが、見た通り、ボリュームたっぷり(笑)
ガッツリ系の肉料理には、ピエモンテの真打バローロの登場です


Terre del BaroloのDOCG Barolo 2006と、
Fontanafredda のBarolo Serralunga d'Alba 2005(画像左端)を合わせました。
前者はやさしくソフトな口当たりで、後者は年のせいもあり、またセッラルンガということもあり、タンニンが緻密でしっかりとしています。どちらも魅力的なマリアージュを楽しませてくれました。

ピエモンテ産チーズの盛り合わせ
イタリアもチーズの国で、現在33のDOPがありますが、ピエモンテ州には9つのDOPチーズがあります。
フランのソースに使っていたラスケーラもクネオ県の一部でつくられる圧搾タイプのチーズです(牛乳主体)。
チーズにも2種類のバローロ(Baroli 2005、Aurelio Settimo 2004)を合わせました。
2005年の方はタンニンしっかり、2004年の方はやわらかな口当たりで、これまたどちらも楽しいマリアージュでした。


紅玉のストゥルーデル 栗の蜂蜜入りジェラート添え
ストゥルーデルはもっと北の州やオーストリアでも有名ですね(アプフェルシュトゥルーデル)
リンゴの甘煮を薄~い生地で巻いて焼いたお菓子で、独特の風味の栗の蜂蜜が入ったジェラートもうっとりするほど美味

こんなスウィーツに合わせるのにピッタリなワインが、ピエモンテにはたくさんあります。
ブラケット・ダックィ、モスカート・ダスティ、アスティ・スプマンテと、うっとりするようなアロマ豊かな甘美なワインって、本当にいいですね~(笑)
甘い分アルコールが低めなのも安心でしょうか?

今回は Casa Vinicola Marenco のAsti Spumante 2009(写真)と、
Ca' dei Mandorli のBrachetto d'Acqui 2009を合わせました。
アスティ・スプマンテはモスカートのアロマに癒されます。食前酒にもオススメです。
ブラケットダックイは赤い甘い泡なので、特にクリスマスにはピッタリだと思います。

小菓子

スパークリングから重厚な赤ワインまで、実に幅広いタイプのワインがピエモンテ州でつくられています。
食前酒からデザートまで、同一州のワインだけで楽しめる のは、イタリアでは、いえ、世界のワイン生産地でも数えるほどではないでしょうか?
しかも、ピエモンテは美味しいものの宝庫ですから、ピエモンテの人が本当に羨ましい!
今回の料理は、代官山の「オステリア ディ イータリー」で楽しみました。
ピエモンテにはなかなか行けませんが、ココでなら、ピエモンテで修行を積んだシェフの料理が東京でもいただけます


http://www.eataly.co.jp/osteria/index.html
