ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

かなり気になったイタリアワイン

2010-12-13 21:44:15 | ワイン&酒
さて、11月末のイタリアワイン試飲会に戻り、気になったワインをピックアップしてみると・・・

日本未輸入でインポーター募集中、というブースの中に、面白いワインがありました。


Sottoriva DOCG Valdobbiadene  Azienda Agricola Malibran

ヴェネト州はヴァルドビアデーネDOCGのプロセッコですが、泡は弱めのSemi-sparkling。

このプロセッコ、なんと「にごり酒」のように少し濁っていて、飲んでみると、通常のプロセッコにはない独特のふっくら感があり、麹でつくった甘酒を想像してしまいました。

“Sur Lie”製法でつくられ、糖分0、アルコール度数11%。
甘くはないですが、やさしい口当たりの癒し系ワインです。

サービス温度は8から10度、カラフェに移してオリを除いてからサービスした方が良いようなのですが、この濁った感じが面白いので、私ならこのままボトルから注いで飲みたいくらいです。



Ceppo 326 Brut(左) Centopercento(100%) Metodo Classico(右)

ロンバルディア州の「Azienda Agricola San Giovanni」の発泡酒2つも興味深く、

「Ceppo326」はメトッド・クラシコでつくられた、シャルドネとグロペッロのブレンド。

「326」の数字は、それぞれ
”ceppo 3: finezza di perlage(泡のフィネス)-ceppo 2: intensita' di profumi(香りの濃密さ) - ceppo 6: persistenza di sapore(味わいの持続性)”という意味を持つようなのですが・・・

「100」は、グロペッロ100% のMetodo Classico Extra Brut。

グロペッロ(Groppello)は黒ブドウで、ガルダ湖の周辺で栽培されているローカル品種。

主には やや軽い赤ワインをつくる品種ですが、地元では発泡酒もつくられているようです。

今回飲んだ「100」は白の発泡酒(ブラン・ド・ノワールタイプ)で、とても繊細な印象を受けました。



Barbera d'Asti(左)         Moscato d'Asti(右)  Tenuta San Mauro

こちら2本はピエモンテ
バルベーラ・ダスティは軽快なタンニン、ジューシーな酸味と果実味のバランスが良く、普段飲むならやっぱりこういうワインがいよね~と思ってしまいます。

モスカート・ダスティは、もう説明する必要がないですね



以上のワインはすべて、ロンバルディア州のベルガモに拠点を置く「PONTEVECCHIO」社が取り扱っています。

同社の社長は女性で、日本でも何年か過ごした経験があることから、本物のイタリアワインを日本に紹介しようとしているようです。
彼女が扱っているワイナリーは、北イタリアを中心に7つの州に16社あるようですが、これからちょっと気にかけて見ていきたいと思いました。


コメント (2)
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