イタリアが続きますが、インポーターの試飲会で出会い、これはいい!と思った3つの生産者を3日間にわたって北から順次紹介したいと思います。
まず第一弾は
Az.Agr. ZIDARICH ヅィダリッヒ (フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州)

フリウリ・ヴェネツィア・ジューリアはイタリアの北東部に位置し、すぐ東はスロヴェニアですが、このワイナリーはスロヴェニア国境に近いトリエステ県のカルソ地区に1988年に設立されました。
1年を通じて風(Bora)が強く、非常に自然環境が厳しい土地ながら、「カルソ Carso」と呼ばれる独特の土壌(石灰岩の上を鉄分を含む赤土が覆っている)が、ここでつくられるワインに大きな特徴を与えています。
「Carso」(イタリア語)=「カルスト Karst」(ドイツ語)で、石灰岩台地のこと。
スロヴェニア西北部からイタリア北東部にかけてカルスト台地が広がり、ヅィダリッヒの所有するブドウ畑はすべて典型的なCarsic iron-red 土壌になっています。
この石灰質、ミネラル分、鉄分を多く含む土壌からできるワインは・・・

白ワイン3種 (左から プルルケ 2008、マルヴァジア 2008、ヴィトフスカ 2008)
VITOVSKA 2008 DOC Carso
とにかくこの「ヴィトフスカ」が面白い!
ヴィトフスカは土着のブドウで、カルストの土壌に適し、強風にも耐えられる強い品種であるため、昔からテーブルワイン用をつくるために植えられてきました。
が、近年はハイエンドクラスのワインもつくられるようになってきているようで、今回試飲したヴィトフスカも、輸入元小売希望価格5,000円前後といいお値段です。
他の白ワインにはない独特の風味があり、口の中でじわーっとその風味が広がり、余韻まで非常に長く引っ張ります。
ミネラルの旨味と酸のバランスがいいですね。
開けたてとボトルの最後の方では、かなり味わいに変化が出そうで、これは1本をじっくり飲んでみたいところです。
MALVASIA 2008 DOC Carso
マルヴァジアはお馴染みのブドウ品種ですね。
ふっくらやわらかな口当たりで、滋味なワインです。
これも余韻が非常に長く、ほっと落ち着く癒し系でした。
PRULKE 2008 IGT Bianco Venezia Giulia
こちらはソーヴィニヨンとマルヴァジアのブレンド。年によってヴィトフスカも入り(入る方が基本?)、比率も年ごとに違います。
これもふっくらやさしいワインで、旨味たっぷりなのですが、酸味とほのかにビターなニュアンスが感じられました。

TERAN-TERRANO 2007 DOC Carso
こちらはテラーノ種100%の赤ワインで、テラーノはレフォスコ種の亜種。
テラーノは石灰岩と赤土でよく育つようです。
果実味がふわっと広がり、じんわりジューシーな滋味系。
スパイシーさや鉄っぽい感じ、黒系果実の風味が出るようなのですが、今回の試飲では特に強く感じませんでした。
収穫から数年してからリリースしているため、味わいに落ち着きがあり、しっとりした旨味がありました。

ヅィダリッヒでは、可能な限り自然なワインづくり を行っています。
肥料は有機肥料でさえも特に与えず、もちろん農薬はNGで、SO2も瓶詰めの際に最低量のみ(使わない年もあるとか)使うだけ。
自然派の生産者ですが、それをあえて売りにすることは嫌っているようです。
ヅィダリッヒのワインを飲んでみると、個性的ながら、ナチュラルでほっとするものが共通してあると思いました。
どれも同じ味のするワインに飽き飽きしてしまっている人に、ぜひ飲んでもらいたい生産者です。
(輸入元:ヤマオカゾーンプラス)

まず第一弾は
Az.Agr. ZIDARICH ヅィダリッヒ (フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州)

フリウリ・ヴェネツィア・ジューリアはイタリアの北東部に位置し、すぐ東はスロヴェニアですが、このワイナリーはスロヴェニア国境に近いトリエステ県のカルソ地区に1988年に設立されました。
1年を通じて風(Bora)が強く、非常に自然環境が厳しい土地ながら、「カルソ Carso」と呼ばれる独特の土壌(石灰岩の上を鉄分を含む赤土が覆っている)が、ここでつくられるワインに大きな特徴を与えています。
「Carso」(イタリア語)=「カルスト Karst」(ドイツ語)で、石灰岩台地のこと。
スロヴェニア西北部からイタリア北東部にかけてカルスト台地が広がり、ヅィダリッヒの所有するブドウ畑はすべて典型的なCarsic iron-red 土壌になっています。
この石灰質、ミネラル分、鉄分を多く含む土壌からできるワインは・・・

白ワイン3種 (左から プルルケ 2008、マルヴァジア 2008、ヴィトフスカ 2008)
VITOVSKA 2008 DOC Carso
とにかくこの「ヴィトフスカ」が面白い!
ヴィトフスカは土着のブドウで、カルストの土壌に適し、強風にも耐えられる強い品種であるため、昔からテーブルワイン用をつくるために植えられてきました。
が、近年はハイエンドクラスのワインもつくられるようになってきているようで、今回試飲したヴィトフスカも、輸入元小売希望価格5,000円前後といいお値段です。
他の白ワインにはない独特の風味があり、口の中でじわーっとその風味が広がり、余韻まで非常に長く引っ張ります。
ミネラルの旨味と酸のバランスがいいですね。
開けたてとボトルの最後の方では、かなり味わいに変化が出そうで、これは1本をじっくり飲んでみたいところです。
MALVASIA 2008 DOC Carso
マルヴァジアはお馴染みのブドウ品種ですね。
ふっくらやわらかな口当たりで、滋味なワインです。
これも余韻が非常に長く、ほっと落ち着く癒し系でした。
PRULKE 2008 IGT Bianco Venezia Giulia
こちらはソーヴィニヨンとマルヴァジアのブレンド。年によってヴィトフスカも入り(入る方が基本?)、比率も年ごとに違います。
これもふっくらやさしいワインで、旨味たっぷりなのですが、酸味とほのかにビターなニュアンスが感じられました。

TERAN-TERRANO 2007 DOC Carso
こちらはテラーノ種100%の赤ワインで、テラーノはレフォスコ種の亜種。
テラーノは石灰岩と赤土でよく育つようです。
果実味がふわっと広がり、じんわりジューシーな滋味系。
スパイシーさや鉄っぽい感じ、黒系果実の風味が出るようなのですが、今回の試飲では特に強く感じませんでした。
収穫から数年してからリリースしているため、味わいに落ち着きがあり、しっとりした旨味がありました。

ヅィダリッヒでは、可能な限り自然なワインづくり を行っています。
肥料は有機肥料でさえも特に与えず、もちろん農薬はNGで、SO2も瓶詰めの際に最低量のみ(使わない年もあるとか)使うだけ。
自然派の生産者ですが、それをあえて売りにすることは嫌っているようです。
ヅィダリッヒのワインを飲んでみると、個性的ながら、ナチュラルでほっとするものが共通してあると思いました。
どれも同じ味のするワインに飽き飽きしてしまっている人に、ぜひ飲んでもらいたい生産者です。
(輸入元:ヤマオカゾーンプラス)
