誕生は2004年、市場への初登場は2006年、
ブルガリアの新ワイナリー 「カタルジーナ」 が、今年日本に初めてやってきました!
ブルガリアといえば、ヨーグルト、ブルガリアンローズなどが日本では有名ですが、この地もまたワインが誕生した場所のひとつとされています。
ブルガリアは、北のルーマニア、南東のトルコ、南西のギリシャの三国のちょうど間に挟まれるようにして存在しています。
ブルガリア周辺は、古い時代には“トラキア”と呼ばれていました(古代トラキア王国)。
トラキアはワイン発祥地のひとつで、現在のブルガリアの東部から、トルコ北西部、ギリシャ北東部にかけてが含まれます。
古代トラキア王国文明は紀元前1000~800年頃に存在し、トラキア人たちはその頃からワインづくりを行なっていました。
現代のブルガリアでは、トラキア人から継承された伝統を守りながら、新しい技術を取り入れたワインづくりが行なわれています。
日本にブルガリアワインが初めて紹介された時期は明確ではありませんが、私が市場でよく目にするようになったのは、1997年頃でした。
当事、“セイント・トリフォン” というブランドのブルガリアワインが、1,000円以下というお手頃価格なのに品質が良いということで紹介され、百貨店のワインフェアなどでもよく販売されていました。
よって、ブルガリアワインというと、セイント・トリフォンを思い浮かべるのですが、今回、日本に初登場した“カタルジーナ”のワインを飲むと、15年前のものとはまったく違います。
以前飲んだものは、よくできているけれど、それほど複雑ではなく、素朴さがありましたが、カタルジーナのワインは国際市場でも見劣りすることのない品質の高さと洗練された味わいを持っています。
左)Mezzek Chardonnay 2010 右)Mezzek Merlot 2010 / KATARZYNA
メゼックシリーズがカタルジーナのベーシックラインになります(メゼックは地域の名前)
メゼック・シャルドネは、シャルドネ100%。ドライでベーシックな辛口です。
メゼックの赤は、メルロの他にカベルネ・ソーヴィニヨン、マヴルッドがあります。
Mezzek Mavrud 2010
マヴルッド はブルガリアの固有ブドウ品種で、長熟タイプのフルボディワインをつくります。古代トラキア王もマヴルッドのワインを飲んでいたそうです。
果実味が鮮やかで、ミントの風味を少々感じました。タンニンはそれほどアグレッシブではなく、スムースに入ってきます。
メゼックのワインのエチケットには White Soil と書かれています。これは、ブルガリア南部、トラキアヴァレーのシビレングラッドの白土砂礫土壌で育ったブドウを使っているからです。
彼らのブドウ畑はトルコとギリシャ両国の国境近くにあり、長い間人が入らなかったことから、ノーマンズランドと呼ばれていたそうです。このWhite Soilの地に古代トラキア王が眠っているのだとか。ちょっと神秘的ですね。
メゼックシリーズは各2,900円(税別、輸入元希望小売価格)
Les Cailloux 2010
ヴィオニエ70%+シャルドネ30%の白ワインです。ヴィオニエはあまり強く感じませんが、華やかさ、軽さ、エレガントさがあり、洗練されています。個人的にはかなり好み。(3,900円)
左)Encore Syrah 2007 右)Les Amandiers 2010
左「アンコール」はシラー100%の赤ワイン。フレンチオークの新樽で10カ月熟成させています。
果実味が豊かで厚みがあります。スパイシーさももちろんあります。これを飲んで、カリフォルニアのサンタ・バーバラのシラーが浮かんできました。これもオススメ。(5,000円)
右の「レザマンディエ」はシャルドネ70%+ソーヴィニヨン・ブラン30%。フレンチオークの新樽で6カ月熟成させています。ボディに厚みがあり、リッチなタイプの白ワインです。(5,000円)
Question Mark 2009
カベルネ・ソーヴィニヨン60%+メルロ40%。フレンチオーク新樽で10カ月熟成。
このクエスチョンが、カタルジーナを代表するワインです。
ギュッと詰まった凝縮感があり、超パワフル!チョコレートの風味、スパイシーさがあります。海外の専門家の評価も高いとのことですが、飲んで納得。長熟タイプのフルボディワインです。(5,000円)
どれもレベルが高く、ボルドーブレンドの「クエスチョン」もシラーの「アンコール」も素晴らしいですが、個人的にはブルガリア固有のブドウ「マヴルッド」を極めたワインを飲んでみたいですね。
白はヴィオニエブレンドが上品でイチオシです。
(輸入元:株式会社トラキアトレーディング)
ブルガリアの新ワイナリー 「カタルジーナ」 が、今年日本に初めてやってきました!
ブルガリアといえば、ヨーグルト、ブルガリアンローズなどが日本では有名ですが、この地もまたワインが誕生した場所のひとつとされています。
ブルガリアは、北のルーマニア、南東のトルコ、南西のギリシャの三国のちょうど間に挟まれるようにして存在しています。
ブルガリア周辺は、古い時代には“トラキア”と呼ばれていました(古代トラキア王国)。
トラキアはワイン発祥地のひとつで、現在のブルガリアの東部から、トルコ北西部、ギリシャ北東部にかけてが含まれます。
古代トラキア王国文明は紀元前1000~800年頃に存在し、トラキア人たちはその頃からワインづくりを行なっていました。
現代のブルガリアでは、トラキア人から継承された伝統を守りながら、新しい技術を取り入れたワインづくりが行なわれています。
日本にブルガリアワインが初めて紹介された時期は明確ではありませんが、私が市場でよく目にするようになったのは、1997年頃でした。
当事、“セイント・トリフォン” というブランドのブルガリアワインが、1,000円以下というお手頃価格なのに品質が良いということで紹介され、百貨店のワインフェアなどでもよく販売されていました。
よって、ブルガリアワインというと、セイント・トリフォンを思い浮かべるのですが、今回、日本に初登場した“カタルジーナ”のワインを飲むと、15年前のものとはまったく違います。
以前飲んだものは、よくできているけれど、それほど複雑ではなく、素朴さがありましたが、カタルジーナのワインは国際市場でも見劣りすることのない品質の高さと洗練された味わいを持っています。
左)Mezzek Chardonnay 2010 右)Mezzek Merlot 2010 / KATARZYNA
メゼックシリーズがカタルジーナのベーシックラインになります(メゼックは地域の名前)
メゼック・シャルドネは、シャルドネ100%。ドライでベーシックな辛口です。
メゼックの赤は、メルロの他にカベルネ・ソーヴィニヨン、マヴルッドがあります。
Mezzek Mavrud 2010
マヴルッド はブルガリアの固有ブドウ品種で、長熟タイプのフルボディワインをつくります。古代トラキア王もマヴルッドのワインを飲んでいたそうです。
果実味が鮮やかで、ミントの風味を少々感じました。タンニンはそれほどアグレッシブではなく、スムースに入ってきます。
メゼックのワインのエチケットには White Soil と書かれています。これは、ブルガリア南部、トラキアヴァレーのシビレングラッドの白土砂礫土壌で育ったブドウを使っているからです。
彼らのブドウ畑はトルコとギリシャ両国の国境近くにあり、長い間人が入らなかったことから、ノーマンズランドと呼ばれていたそうです。このWhite Soilの地に古代トラキア王が眠っているのだとか。ちょっと神秘的ですね。
メゼックシリーズは各2,900円(税別、輸入元希望小売価格)
Les Cailloux 2010
ヴィオニエ70%+シャルドネ30%の白ワインです。ヴィオニエはあまり強く感じませんが、華やかさ、軽さ、エレガントさがあり、洗練されています。個人的にはかなり好み。(3,900円)
左)Encore Syrah 2007 右)Les Amandiers 2010
左「アンコール」はシラー100%の赤ワイン。フレンチオークの新樽で10カ月熟成させています。
果実味が豊かで厚みがあります。スパイシーさももちろんあります。これを飲んで、カリフォルニアのサンタ・バーバラのシラーが浮かんできました。これもオススメ。(5,000円)
右の「レザマンディエ」はシャルドネ70%+ソーヴィニヨン・ブラン30%。フレンチオークの新樽で6カ月熟成させています。ボディに厚みがあり、リッチなタイプの白ワインです。(5,000円)
Question Mark 2009
カベルネ・ソーヴィニヨン60%+メルロ40%。フレンチオーク新樽で10カ月熟成。
このクエスチョンが、カタルジーナを代表するワインです。
ギュッと詰まった凝縮感があり、超パワフル!チョコレートの風味、スパイシーさがあります。海外の専門家の評価も高いとのことですが、飲んで納得。長熟タイプのフルボディワインです。(5,000円)
どれもレベルが高く、ボルドーブレンドの「クエスチョン」もシラーの「アンコール」も素晴らしいですが、個人的にはブルガリア固有のブドウ「マヴルッド」を極めたワインを飲んでみたいですね。
白はヴィオニエブレンドが上品でイチオシです。
(輸入元:株式会社トラキアトレーディング)