ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

ウイリアムズ・セリエムの“樽なしシャルドネ”

2012-05-31 18:48:29 | ワイン&酒
先週、カリフォルニアソノマ・カウンティのワイン生産者が来日し、試飲会が開催されました。

その中で、素晴らしいピノ・ノワールで著名な “Williams Selyem”(ウイリアムズ・セリエム)が、
この春リリースされたばかりのシャルドネ を紹介していました。


Williams Selyem 2010 Unoaked Chardonnay

“Unoaked” 、つまりオーク樽を使用しないシャルドネです。
発酵、熟成は100%ステンレスタンクで、MLFは行なっていません。

ワインメーカーのBob Cabral氏らワイナリースタッフがブースにいたので尋ねてみると、
「樽を使わないシャルドネは2008年ヴィンテージから造り始め、最新の2010年で3ヴィンテージ目。なぜかって?自分たちが料理と一緒に楽しめるシャルドネが欲しかったから」と返ってきました。

オークの風味のするシャルドネは、食事に合わせるには樽のニュアンスが強すぎたり、また、リッチ過ぎて1杯で充分と思うほど重たかったりしますので、unoaked のリリースは嬉しいですね。
食のライト化、ヘルシー&素材重視志向などもありますから、ピュアな果実味が楽しめるunoakedのワインは時代に合っているといえます。



ウイリアムズ・セリエムでは、Allen Vineyard、Heintz Vineyard、Hawk Hill Vineyard、Drake Estate Vineyard の4つのシャルドネをリリースしていますが、いずれもオーク樽を使用したリッチなスタイル。

unoaked シャルドネは、上記を含む複数の畑のブドウをブレンドしています。
2010年はRussian River Valleyの Drake Estate Vineyard、Olivet Lane Vineyard、 Lazy W Ranch on Westside Road のブドウを使用しています。

特筆すべきは、2010年は畑でもワイナリーでも選果を非常に細かく行ったので、大変素晴らしい出来になった とのこと。
リリースしたばかりなのに、すでに専門誌で高得点を獲得していますから、要チェックです


コメント
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