友人のところで飲んだ白ワイン第3弾は、ギリシャの東に位置し、ルーマニアと同様、黒海に面した
トルコ のワインです。
ANTIK 2007 Beyaz Sek Sarap DOLUCA (トルコ)
トルコのイスタンブールに本拠地を置く大手ワイナリー “DOLUCA” (ドルジャ)が、ローカル品種の Emir (エミル) と Narince (ナリンジェ)、ボルドーの白ワインに使われる セミヨン をブレンドしてつくる白ワインで、225リットルのフレンチオーク樽で8カ月熟成させています。
樽熟成させているためボディにほどよい厚みがあり、瓶詰めしてすぐというよりは、ある程度(3-4年ほど)熟成後に飲むのが良さそうです。合わせる料理は、グリルした白身の肉、魚介のフライ、野菜料理、チーズなどがオススメ。 (輸入元:トゥーバトレーディング)
エミル は世界遺産にも指定されてるカッパドキアのローカル品種。標高が高く冬の寒さも厳しいカッパドキアの気候に耐え、力強くイキイキとした白ワインをつくるほか、スパークリングワインにも使われます。
ナリンジェ は中央アナトリアのトカト周辺の乾燥した砂地土壌で栽培されているローカル品種です。エミルやセミヨンなどとブレンドされることが多く、また、樽でいい熟成をするため、ほどよいボディで香りも魅力的なワインになります。
※Beyaz は白、Sek は辛口、Sarap はワイン、なので、Beyaz Sek Sarap は 辛口白ワイン
ワインの神ディオニソス(バッカス)が誕生したのはルーマニアだった、という伝説を紹介しましたが、古代ギリシャの歴史家ヘロドトスは、ディオニソスは西トルコのエーゲ海沿岸地方で誕生した、と記述しています。
ディオニソス誕生の地については諸説あるようですが、要は黒海からバルカン半島周辺のどこかになり、これはワインづくり発祥の地域(オリエント)と重なります。当然といえば当然でしょうか。
ということで、トルコも非常に古いワインづくりの歴史を持つ国です。
トルコのブドウ&ワイン産業の数字を見ると、ブドウは同国のフルーツ生産量の31%を占めますが、ブドウ生産量のわずか2、3%しかワインをつくっていない、ということに驚きました。
40%が生食、35%が干しブドウ、23%がジャムやペーストなどの加工品になります。
干しブドウに関してはトルコは世界有数の生産国で、たしかにトルコ産は日本でもよく見ます。
(干しブドウにすることが多いため、トルコは“種なしブドウ”の生産が世界1位になっています)
さて、20世紀前半に創立したワイナリー「ドルジャ」は現在3世代目になります。創業者はドイツのガイゼンハイム大学を、2代目は米カリフォルニアのUCデイビス校を修了しました。そうしたこともあり、ドルジャでは世界のさまざまな品種の栽培を手がけてきました。
今では他のワイナリーも多彩な国際品種のワインを生産していますが、トルコではエミルやナリンジェのような土着品種のブドウが多く存在します。トルコで栽培されているブドウ品種は1100種に及び、うち34種がワイン用に使われ、うち 22種が土着品種 とか。
例えば、白ブドウだけでも、Cavus、Parmak Uzumu、Ketengomlek、Morhevenk、Beyazhevenk,、Razaki などがあります。いったいどんなブドウ?と、非常に好奇心を掻き立てられませんか?
国際基準のカベルネやシャルドネもいいですが、その土地ならではのローカル品種からつくられたワインこそ、その地の歴史や文化を表現するものだと思います。
いい出会いがあれば、積極的に飲んでみたいですね。
前述した世界遺産のカッパドキアには現地ワイナリーを巡るツアーなどもあるようですから、観光旅行などでトルコに行く機会があれば、参加してみるのも面白いと思います。
カッパドキアでは家族経営の小規模ワイナリーが多いので、ひっそりつくられ、外に出ていないような幻のワインに出会えるかもしれません。
トルコ のワインです。
ANTIK 2007 Beyaz Sek Sarap DOLUCA (トルコ)
トルコのイスタンブールに本拠地を置く大手ワイナリー “DOLUCA” (ドルジャ)が、ローカル品種の Emir (エミル) と Narince (ナリンジェ)、ボルドーの白ワインに使われる セミヨン をブレンドしてつくる白ワインで、225リットルのフレンチオーク樽で8カ月熟成させています。
樽熟成させているためボディにほどよい厚みがあり、瓶詰めしてすぐというよりは、ある程度(3-4年ほど)熟成後に飲むのが良さそうです。合わせる料理は、グリルした白身の肉、魚介のフライ、野菜料理、チーズなどがオススメ。 (輸入元:トゥーバトレーディング)
エミル は世界遺産にも指定されてるカッパドキアのローカル品種。標高が高く冬の寒さも厳しいカッパドキアの気候に耐え、力強くイキイキとした白ワインをつくるほか、スパークリングワインにも使われます。
ナリンジェ は中央アナトリアのトカト周辺の乾燥した砂地土壌で栽培されているローカル品種です。エミルやセミヨンなどとブレンドされることが多く、また、樽でいい熟成をするため、ほどよいボディで香りも魅力的なワインになります。
※Beyaz は白、Sek は辛口、Sarap はワイン、なので、Beyaz Sek Sarap は 辛口白ワイン
ワインの神ディオニソス(バッカス)が誕生したのはルーマニアだった、という伝説を紹介しましたが、古代ギリシャの歴史家ヘロドトスは、ディオニソスは西トルコのエーゲ海沿岸地方で誕生した、と記述しています。
ディオニソス誕生の地については諸説あるようですが、要は黒海からバルカン半島周辺のどこかになり、これはワインづくり発祥の地域(オリエント)と重なります。当然といえば当然でしょうか。
ということで、トルコも非常に古いワインづくりの歴史を持つ国です。
トルコのブドウ&ワイン産業の数字を見ると、ブドウは同国のフルーツ生産量の31%を占めますが、ブドウ生産量のわずか2、3%しかワインをつくっていない、ということに驚きました。
40%が生食、35%が干しブドウ、23%がジャムやペーストなどの加工品になります。
干しブドウに関してはトルコは世界有数の生産国で、たしかにトルコ産は日本でもよく見ます。
(干しブドウにすることが多いため、トルコは“種なしブドウ”の生産が世界1位になっています)
さて、20世紀前半に創立したワイナリー「ドルジャ」は現在3世代目になります。創業者はドイツのガイゼンハイム大学を、2代目は米カリフォルニアのUCデイビス校を修了しました。そうしたこともあり、ドルジャでは世界のさまざまな品種の栽培を手がけてきました。
今では他のワイナリーも多彩な国際品種のワインを生産していますが、トルコではエミルやナリンジェのような土着品種のブドウが多く存在します。トルコで栽培されているブドウ品種は1100種に及び、うち34種がワイン用に使われ、うち 22種が土着品種 とか。
例えば、白ブドウだけでも、Cavus、Parmak Uzumu、Ketengomlek、Morhevenk、Beyazhevenk,、Razaki などがあります。いったいどんなブドウ?と、非常に好奇心を掻き立てられませんか?
国際基準のカベルネやシャルドネもいいですが、その土地ならではのローカル品種からつくられたワインこそ、その地の歴史や文化を表現するものだと思います。
いい出会いがあれば、積極的に飲んでみたいですね。
前述した世界遺産のカッパドキアには現地ワイナリーを巡るツアーなどもあるようですから、観光旅行などでトルコに行く機会があれば、参加してみるのも面白いと思います。
カッパドキアでは家族経営の小規模ワイナリーが多いので、ひっそりつくられ、外に出ていないような幻のワインに出会えるかもしれません。