今週、レバノンワイン の試飲会がありました。
主催は、レバノン出身のスヘイル・エルクーリさんが立ち上げた輸入会社 「ヴァン・ドリーヴ」 。
昨年末にも同社の試飲会があり、今回飲んだものとほぼ重なっていますので、前回の感想と合わせて紹介したいと思います。
レバノンワインは、昨年 シャトー・ミュザールの日本再上陸 の記事の中で取り上げました。
レバノンは古くからのワインの産地で、6000年の歴史があります。
現在、国内には40を超えるワイナリーがありますが、その多くが、中南部のベカー・ヴァレーに集中しています。
ベカー・ヴァレーは、2つの山の谷間にある標高の高い(約1000m)地域で、谷間ですが、高原でもあります。年間の平均気温は25度。冬には雪も見られますが、ブドウ生育期の十分な気温と日照に恵まれています。
今回紹介する3つのワイナリーのうち、2つがベカーにあります。
では、白ワイン&ロゼワインから見ていきましょう。
左より)Domaine de Tourelles Rose 2012 / Chateau Koury Reve Blanc 2011
Cloud Nine 2011 Karam Winery / Domaine de Tourelles Blanc 2012
ドメーヌ・デ・トゥレール の白は2回目。ヴィンテージが新しくなりました。ロゼは初です。
2011年の白を飲んだ時は、スッキリした印象が強かったのですが、2012年には華やかさが加わっています。酸もしっかりあります。白のセパージュは、ヴィオニエ、シャルドネ、マスカット・オブ・アレキサンドリア。アロマ系ですね(参考価格2520円)。
ロゼのセパージュは、シラー、カベルネ・ソーヴィニヨン、テンプラニーリョ、サンソー。フランスとボルドーがミックスしたようなブレンドがユニーク。まろやかで心地よいワインで、どんなシーン、料理にも合いそう。これからのお花見にもいいですね(同2520円)。
シャトー・クーリー の“レーヴ・ブラン”のセパージュは、リースリング、シャルドネ、ゲヴュルツトラミネール。みずみずしい果実味と豊かな酸が特徴で、安定感があり、キレもあります。
ベカー高原で1300mという標高に位置するため、夏の1日の気温差は20度になることもあり、それが酸をキレイに保っているのでしょう(同2625円)。
カラム・ワイナリー の“クラウド・ナイン”は、ミュスカ、ヴィオニエ、セミヨン、ソーヴィニヨン・ブランのブレンド。こちらもアロマ品種が使われているため、華やかさがありますが、シトラス系のニュアンスがあり、酸がキリリとしています。醸造はステンレスタンクのみで、MLFも行っていません。こちらはベカーではなく、南の地区のワイナリーです(同3200円)。
総じて、レバノンでは、白もロゼも、ブレンドワインが主流のようです。
世界のワイン生産地のさまざまなブドウ品種が使われているのが面白く、それゆえ、単調でない味わいが楽しめます。
発酵はステンレスタンクで行い、MLFは部分的に行うところもあるようですが(シャトー・クーリーのレーヴェ・ブラン)、あまり行わず、ピュアな果実感のあるスタイルのものが多いようですね。白とロゼは食事にもよく合うスタイルで、私たちの普段の食卓にもしっくりすると思います。
なお、レバノンの白、ロゼに関しては、例外を除いては、長期熟成させて飲む、というよりも、3年以内を目安に楽しむのが良さそうです。
例外にあてはまる代表は、以前に紹介した「シャトー・ミュザール」の白&ロゼです。
赤ワインについてはワイナリーごとに見ていきましょう → 【後編】 へ
スヘイル・エルクーリ さん
レバノン出身。留学生として来日。いったんレバノンに戻るも、日本にレバノンのワインや食品を紹介したいと、輸入会社「Vin d'Olive」を設立。日本語はペラペラです。奥様は日本人(留学生時代に知り合ったそうですよ)
主催は、レバノン出身のスヘイル・エルクーリさんが立ち上げた輸入会社 「ヴァン・ドリーヴ」 。
昨年末にも同社の試飲会があり、今回飲んだものとほぼ重なっていますので、前回の感想と合わせて紹介したいと思います。
レバノンワインは、昨年 シャトー・ミュザールの日本再上陸 の記事の中で取り上げました。
レバノンは古くからのワインの産地で、6000年の歴史があります。
現在、国内には40を超えるワイナリーがありますが、その多くが、中南部のベカー・ヴァレーに集中しています。
ベカー・ヴァレーは、2つの山の谷間にある標高の高い(約1000m)地域で、谷間ですが、高原でもあります。年間の平均気温は25度。冬には雪も見られますが、ブドウ生育期の十分な気温と日照に恵まれています。
今回紹介する3つのワイナリーのうち、2つがベカーにあります。
では、白ワイン&ロゼワインから見ていきましょう。
左より)Domaine de Tourelles Rose 2012 / Chateau Koury Reve Blanc 2011
Cloud Nine 2011 Karam Winery / Domaine de Tourelles Blanc 2012
ドメーヌ・デ・トゥレール の白は2回目。ヴィンテージが新しくなりました。ロゼは初です。
2011年の白を飲んだ時は、スッキリした印象が強かったのですが、2012年には華やかさが加わっています。酸もしっかりあります。白のセパージュは、ヴィオニエ、シャルドネ、マスカット・オブ・アレキサンドリア。アロマ系ですね(参考価格2520円)。
ロゼのセパージュは、シラー、カベルネ・ソーヴィニヨン、テンプラニーリョ、サンソー。フランスとボルドーがミックスしたようなブレンドがユニーク。まろやかで心地よいワインで、どんなシーン、料理にも合いそう。これからのお花見にもいいですね(同2520円)。
シャトー・クーリー の“レーヴ・ブラン”のセパージュは、リースリング、シャルドネ、ゲヴュルツトラミネール。みずみずしい果実味と豊かな酸が特徴で、安定感があり、キレもあります。
ベカー高原で1300mという標高に位置するため、夏の1日の気温差は20度になることもあり、それが酸をキレイに保っているのでしょう(同2625円)。
カラム・ワイナリー の“クラウド・ナイン”は、ミュスカ、ヴィオニエ、セミヨン、ソーヴィニヨン・ブランのブレンド。こちらもアロマ品種が使われているため、華やかさがありますが、シトラス系のニュアンスがあり、酸がキリリとしています。醸造はステンレスタンクのみで、MLFも行っていません。こちらはベカーではなく、南の地区のワイナリーです(同3200円)。
総じて、レバノンでは、白もロゼも、ブレンドワインが主流のようです。
世界のワイン生産地のさまざまなブドウ品種が使われているのが面白く、それゆえ、単調でない味わいが楽しめます。
発酵はステンレスタンクで行い、MLFは部分的に行うところもあるようですが(シャトー・クーリーのレーヴェ・ブラン)、あまり行わず、ピュアな果実感のあるスタイルのものが多いようですね。白とロゼは食事にもよく合うスタイルで、私たちの普段の食卓にもしっくりすると思います。
なお、レバノンの白、ロゼに関しては、例外を除いては、長期熟成させて飲む、というよりも、3年以内を目安に楽しむのが良さそうです。
例外にあてはまる代表は、以前に紹介した「シャトー・ミュザール」の白&ロゼです。
赤ワインについてはワイナリーごとに見ていきましょう → 【後編】 へ
スヘイル・エルクーリ さん
レバノン出身。留学生として来日。いったんレバノンに戻るも、日本にレバノンのワインや食品を紹介したいと、輸入会社「Vin d'Olive」を設立。日本語はペラペラです。奥様は日本人(留学生時代に知り合ったそうですよ)