“弁当男子”なんて言葉も登場し、近年、お弁当 がブームとなっています。
そんなことから、この本は出版されたのかしら?と思ったのですが…
「見せたくなるお弁当 100」 遠山正道+おいしい教室委員会 著 1200円+税
(文藝春秋刊 2013年3月15日発売)
先週、この本の出版記念会のご案内をいただき、代官山ヒルサイドテラスのプラザホールで行われたプレス会見と出版記念会に参加してきました。
というのも、案内に載っていた お弁当の写真がとてもキレイで、私の好奇心を大いに刺激してくれたからなんです。
「見せたくなるお弁当 100」とタイトルを付けるだけあり、ページをめくると、本当にキレイ
見ているだけで楽しくなってきますが、コレなら作れそうかも?と思えるものもあったり。
おにぎりやごはんものだけでなく、パンや生春巻きまであり、多彩です
それぞれのお弁当には作った人の名前が記載され、その肩書きを見ると、会社員、主婦、グラフィックデザイナーetc...とあります。へえ~、いろいろな人が作っているんですね!
この本の著者である 遠山正道 さんは、スープの店「Soup Stock Tokyo」を展開する株式会社スマイルズの代表取締役社長です。
スープ店の社長とお弁当がどのように結びついたんでしょうか?
遠山正道さん
1969年に誕生した代官山ヒルサイドテラスの設計者である槇 文彦さんが遠山さんの親戚にあたり、また、遠山さんご自身もヒルサイドテラスの住人であることが縁で、「クラブヒルサイド」(代官山ヒルサイドをベースとした会員組織、2008年スタート)から遠山さんに、食のワークショップのオファーがありました。
遠山さんはスープ店の社長ではありますが、自身は料理人でないため、いったんはこのオファーを断りました。でも、“お弁当”なら自分も参加者もフラットになり、同じ目線でコミュニケーションが取れるかも?と考え直し、2012年6月にお弁当のスクール 遠山正道の「おいしい教室」~お弁当の時間~ が始まりました。
講座は月1回、毎回ゲストを迎え、受講生者もゲストも遠山さんもテーマに沿った手作り弁当を持参し、皆で見て、味わって、“おいしい”を考える、という内容です。
ゲストとテーマは以下のとおり
第1回 野村友里(フードディレクター):色と白
第2回 キギ(アートディレクター/植原亮輔、渡邉良重):美しいお弁当
第3回 皆川明(mina perhonen チーフデザイナー):HOUSE!
第4回 松嶋啓介(フレンチレストラン オーナーシェフ):フランス人に食べさせたいお弁当
第5回 小山薫堂(放送作家・脚本家):サプライズ!
第6回 辻義一(料理人/辻留):旬の味
第7回 佐藤卓(グラフィックデザイナー):陰と陽
このことを聞きつけた雑誌「CREA」が、できたお弁当を自社のwebサイトで紹介する連載を開始したところ、アクセス数が多くて人気となり、今回の書籍化になりました。
出版記念会には、第2回のキギさんと、第7回の佐藤卓さんが登壇しました。
左から)佐藤卓さん、キギの植原亮輔さん、渡邉良重さん
受講生30~40人それぞれのお弁当をひとつずつ皆で見て評価し、最後にはワインを飲みながらそれを味わうという、なんとも楽しげな雰囲気からスタートしたのですが、第2回のゲストであるキギさんのお弁当が、今後の流れを変えた、と遠山さんは言います。
キギの植原さんによると、自分たちでは味の面での追求はできないので、見た目をとことん追求した結果、究極のうつわ“卵”に辿り着いたそうです。そして、その美しい形を生かすため、切断の専門機関に依頼して切断しました。そこまでするとは!(笑)
卵のうつわを使ったお弁当 キギ作
入れ物の桐箱も特注品で、卵の置き面は丸くくりぬいてあるそうですが、それでも、そーっとそーっと運んだとか。
「お弁当に完成度を求めた」キギさんに刺激を受け、受講生たちも本番までに試作品を作りながら臨むようになり、どんどんお弁当のレベルが上がっていったそうで、その結果、私たちは、素晴らしいお弁当の数々を本の上で鑑賞することができるんですね
出版記念会の後半では、本の表紙になった 手まり寿司 が振る舞われました
私のお気に入りは、カットしたオリーブの実、オリーブオイルで戻したドライトマト、酢漬けのミョウガ、シイタケの煮つけを載せたもの。
生物を使わないお寿司なら暑い季節やアウトドアにも安心。すぐに使えそうなアイディアです。
「シイタケにはオリーブオイルを垂らしてみてください」と、作者からのアドバイス。
う~ん、イケる!
“和”のお寿司ですが、私の気に入った食材を見ても、“洋”のエッセンスを加えるのもおいしいし、ワインにも合いやすくなると思いました。
左の“白菜のシュウマイ”は遠山さんのアイディア 右は焼いたサバの寿司
この本には、普段のお弁当に使えそうなちょっとしたアイディアから、ホームパーティー、ここぞ!という時のハレの場面でも活躍してくれそうなものが満載です。
持ち寄りのワイン会や、アウトドアのパーティーにもお役立ちですし、春ならお花見にバッチリ使えそうですが(今年はいきなり桜が満開になってしまったのが残念!)、眺めているだけでも楽しい本です。
そんなことから、この本は出版されたのかしら?と思ったのですが…
「見せたくなるお弁当 100」 遠山正道+おいしい教室委員会 著 1200円+税
(文藝春秋刊 2013年3月15日発売)
先週、この本の出版記念会のご案内をいただき、代官山ヒルサイドテラスのプラザホールで行われたプレス会見と出版記念会に参加してきました。
というのも、案内に載っていた お弁当の写真がとてもキレイで、私の好奇心を大いに刺激してくれたからなんです。
「見せたくなるお弁当 100」とタイトルを付けるだけあり、ページをめくると、本当にキレイ
見ているだけで楽しくなってきますが、コレなら作れそうかも?と思えるものもあったり。
おにぎりやごはんものだけでなく、パンや生春巻きまであり、多彩です
それぞれのお弁当には作った人の名前が記載され、その肩書きを見ると、会社員、主婦、グラフィックデザイナーetc...とあります。へえ~、いろいろな人が作っているんですね!
この本の著者である 遠山正道 さんは、スープの店「Soup Stock Tokyo」を展開する株式会社スマイルズの代表取締役社長です。
スープ店の社長とお弁当がどのように結びついたんでしょうか?
遠山正道さん
1969年に誕生した代官山ヒルサイドテラスの設計者である槇 文彦さんが遠山さんの親戚にあたり、また、遠山さんご自身もヒルサイドテラスの住人であることが縁で、「クラブヒルサイド」(代官山ヒルサイドをベースとした会員組織、2008年スタート)から遠山さんに、食のワークショップのオファーがありました。
遠山さんはスープ店の社長ではありますが、自身は料理人でないため、いったんはこのオファーを断りました。でも、“お弁当”なら自分も参加者もフラットになり、同じ目線でコミュニケーションが取れるかも?と考え直し、2012年6月にお弁当のスクール 遠山正道の「おいしい教室」~お弁当の時間~ が始まりました。
講座は月1回、毎回ゲストを迎え、受講生者もゲストも遠山さんもテーマに沿った手作り弁当を持参し、皆で見て、味わって、“おいしい”を考える、という内容です。
ゲストとテーマは以下のとおり
第1回 野村友里(フードディレクター):色と白
第2回 キギ(アートディレクター/植原亮輔、渡邉良重):美しいお弁当
第3回 皆川明(mina perhonen チーフデザイナー):HOUSE!
第4回 松嶋啓介(フレンチレストラン オーナーシェフ):フランス人に食べさせたいお弁当
第5回 小山薫堂(放送作家・脚本家):サプライズ!
第6回 辻義一(料理人/辻留):旬の味
第7回 佐藤卓(グラフィックデザイナー):陰と陽
このことを聞きつけた雑誌「CREA」が、できたお弁当を自社のwebサイトで紹介する連載を開始したところ、アクセス数が多くて人気となり、今回の書籍化になりました。
出版記念会には、第2回のキギさんと、第7回の佐藤卓さんが登壇しました。
左から)佐藤卓さん、キギの植原亮輔さん、渡邉良重さん
受講生30~40人それぞれのお弁当をひとつずつ皆で見て評価し、最後にはワインを飲みながらそれを味わうという、なんとも楽しげな雰囲気からスタートしたのですが、第2回のゲストであるキギさんのお弁当が、今後の流れを変えた、と遠山さんは言います。
キギの植原さんによると、自分たちでは味の面での追求はできないので、見た目をとことん追求した結果、究極のうつわ“卵”に辿り着いたそうです。そして、その美しい形を生かすため、切断の専門機関に依頼して切断しました。そこまでするとは!(笑)
卵のうつわを使ったお弁当 キギ作
入れ物の桐箱も特注品で、卵の置き面は丸くくりぬいてあるそうですが、それでも、そーっとそーっと運んだとか。
「お弁当に完成度を求めた」キギさんに刺激を受け、受講生たちも本番までに試作品を作りながら臨むようになり、どんどんお弁当のレベルが上がっていったそうで、その結果、私たちは、素晴らしいお弁当の数々を本の上で鑑賞することができるんですね
出版記念会の後半では、本の表紙になった 手まり寿司 が振る舞われました
私のお気に入りは、カットしたオリーブの実、オリーブオイルで戻したドライトマト、酢漬けのミョウガ、シイタケの煮つけを載せたもの。
生物を使わないお寿司なら暑い季節やアウトドアにも安心。すぐに使えそうなアイディアです。
「シイタケにはオリーブオイルを垂らしてみてください」と、作者からのアドバイス。
う~ん、イケる!
“和”のお寿司ですが、私の気に入った食材を見ても、“洋”のエッセンスを加えるのもおいしいし、ワインにも合いやすくなると思いました。
左の“白菜のシュウマイ”は遠山さんのアイディア 右は焼いたサバの寿司
この本には、普段のお弁当に使えそうなちょっとしたアイディアから、ホームパーティー、ここぞ!という時のハレの場面でも活躍してくれそうなものが満載です。
持ち寄りのワイン会や、アウトドアのパーティーにもお役立ちですし、春ならお花見にバッチリ使えそうですが(今年はいきなり桜が満開になってしまったのが残念!)、眺めているだけでも楽しい本です。