ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

秋はイタリアワインの季節「イタリアワイン三千年」プロモーション

2017-10-04 12:12:42 | ワイン&酒
10月に入り、すっかり秋らしくなってきました。
秋といえば食欲の秋。
イタリアワインの秋のプロモーション 「イタリアワイン三千年」 が今年も始まりました。

「イタリアワイン三千年」は、イタリアワインの高い品質とバラエティの豊かさを日本市場に広めることを目的としたプロモーションです。
2011年にスタートした当時は1週間の開催でしたが、7年目を迎えた2017年は、10月1日(日)~12月8日(金)に拡大し、77のイベントが予定されています。


2017年10月1日~12月8日


10月3日、イタリア大使ジョルジョ・スタラーチ閣下の臨席のもと、イタリア大使館 貿易促進部による記者会見が都内で開催され、プロモーションの概要が紹介されました。


イタリア大使 ジョルジョ・スタラーチ閣下

大使が手に持っているのは、ヤマザキマリさん原作「テルマエ・ロマエ」の主人公ルシウスが現代のワイングラスを手にする姿のキャラクターです。
今後は、「イタリアワイン三千年」のビジュアルキャラクターとして、さまざまなシーンで登場します。これは楽しい!

「イタリアは古代ギリシャ、古代ローマの頃からの長い歴史を持ち、イタリア人はその歴史と伝統に誇りを持っている。地元のオリジナリティを大事にする点は、日本人がそれぞれの地方のものを大事にしている点と共通する。
イタリアには20の州があり、その土地の風土はまったく違うが、“イタリアワイン三千年”は、20州の違い、イタリアの多様性を知ってもらういい機会。
イタリアワインの“クオリティの高さ”、“風土と土地”、“土地に根付いた文化”を知ってもらいたい」と、大使。

イタリアにとって、日本は非常に重要な輸出先で、イタリアワインの輸出金額では世界6位、量では9位。
アジアでは、中国、韓国を抜いて首位にあり、今年も現時点で昨年の実績を越えています。

さらに、「2019年には日本とEUの経済連携協定(EPA)が発効されることもあり、イタリアワインにとって、日本市場はまだまだのびしろがある。
2019年にはラグビーのワールドカップが、2020年にはオリンピックが日本で開催されることもあり、その時には、川のように滝のようにイタリアワインが流れてほしい(笑)」と、大使は言います。



さて、「イタリアワイン三千年」2017年のイベント情報ですが…



イタリア大使館 貿易促進部 部長補佐 ルイジーナ・チローネさんからイベントの紹介がありました。

今年は、日本全国で77の公認イベントが開催されます。



イベントの中には、プロ対象の試飲会あり、消費者対象のレストランキャンペーン、百貨店のイタリアフェアなどもあります。



例えば、10月1日からは、「メーゼ・デル・プロセッコ 2017」という、プロセッコDOCのレストランキャンペーンが日本各地のレストラン57店舗で、すでに始まっています(10月31日まで)。

公認イベントの内容およびスケジュールは、イタリア大使館 貿易促進部のホームページに掲載されていますので、チェックしてみてください。

イタリアワイン三千年 2017 公認イベントスケジュールコチラ





シチリアのアグリジェントで、6000年前の時代のものと推定される素焼きの甕の中に、ワインを造っていた痕跡が発掘された、というニュースが今年の8月に流れました。
これまでは、イタリアワインの歴史は3000年前(青銅器時代)とされてきましたが、来年からは、このプロモーションの名前が「イタリアワイン六千年」になるかも?
これは大使がされていた話なので、かなり真実味がありそうです(笑)




ジョルジョ・スタラーチ大使は2017年に就任されました。
ラッツィオ州(州都はローマ)北西部ヴィテルボ市の出身、1959年生まれの58歳。
陸軍士官学校卒業という経歴がありますが、映画「007」のダニエル・クレイグに似た雰囲気を感じました

コメント
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