ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

イタリアのおいしい「サルーミ」を知っていますか?

2017-10-24 10:00:00 | おいしい食べもん
イタリアの 「サルーミ」を知っていますか?

「サラミ」と間違えそうになりますが、サルーミとは、イタリア伝統の加工肉類全体のことで、生ハムやサラミもサルーミです。



肉の加工食品は、フランスでは“シャルキュトリ”と呼ばれていますが、それのイタリア版がサルーミです。



サルーミには たくさんの種類 があります。



例えば、生ハム(プロシュート)ひとつ取っても、パルマやサンダニエーレといった産地の生ハムがあります。




村ひとつにひとつのサルーミがあると言われるほど数多くのサルーミがあり、原産地呼称で保護されている製品もあります。




大きな分類をすると、ハム、サラミ、ソーセージ類、でしょうか。

それぞれのサルーミにそれぞれの土地の伝統があり、その土地ならではの製法、風味があります。




“モルタデッラ”ソーセージは加熱処理をしています。



脂身の多い豚の頬肉(豚トロ)の部分を塩漬けにして乾燥させた“グアンチャーレ”。



おなじみの“サラミ”ですが、これは直径が大きなタイプ。



こちらのサラミは直径が小さなタイプ。



イタリアには、“アペリティーボ”という習慣があります。
本格的な食事の前に、ドリンクとおつまみでおしゃべりを楽しむもので、フランスでは“アペリティフ”といいますから、耳にしたことがあるのではないでしょうか?

その時に、おつまみとしてよく登場するのが、サルーミです。

イタリアのワイナリーを訪問した際には、ほぼどんなタイミングでも、サルーミの盛り合わせがよく登場しました。



これはトスカーナのワイナリーで出てきた盛り合わせ。
嬉しくなってパクパク食べ、お腹いっぱいになったところで食事が登場し、しまった!と後悔することもしばし(笑)




サルーミの魅力は、美味しいのはもちろん、そのまますぐに食べられること。



日本で販売されているサルーミは、スライスされて真空パックになった商品が多いので、パックを開けて皿に並べるだけでOKなのがいいですよね。
真空パックはある程度は賞味期限を確保できるので、予定に合わせてストックしておけます。

そのまま食べてもいいですが、クラッカーやバゲットに乗せたり、また、パンに挟めば、立派なサンドイッチになります。



とにかく種類がたくさんあり、他の食材との組み合わせも自由自在ですから、サルーミに飽きることなんてありません。

日本では、イタリアの生ハム“プロシュート”は有名ですが、その他のサルーミの名前は、まだまだ知られていないかもしれません。

そこで、昨年、今年と、イタリアのサルーミを海外に紹介するプロモーション
「サルミアーモ」
が日本で展開されました。

サルーミアーモとは、「サルーミ」と「アモーレ」(愛)を繋げた造語です。
アモーレという言葉は、イタリアで活躍する日本人サッカー選手の結婚で有名になったでしょうか(笑)




今年2月に東京で記者会見が行なわれました





その際には、都内でのプレゼンテーションが行なわれ、イタリアからサルーミ生産者が来日しました。
各社それぞれのサルーミを紹介しただけでなく、盛り付けコンテストが開催されました。



美しい~



参考になります!



小さなカップに巻き付けて立体的に飾っています。



こんな素敵なサルーミの盛り合わせがあるだけで、食欲増進!(笑)


各社が趣向を凝らした盛り付けに対して、我々が審査員となり、拍手の多さで優勝者が決まります。

 優勝はこちら



美しい盛り付け、工夫を凝らした盛り付けがたくさんある中、“笑顔”をテーマとした、クスッと笑えるこの盛り付けが優勝しました。

サルーミを目の前にすると、誰もが笑顔になりますし、食べれば、もっと笑顔になりますからね





種類が豊富で、手軽でおいしいイタリアの「サルーミ」は、もちろんワインのお供にもオススメです。

色々なシーンで、あれこれ気軽にサルーミ楽しみたいですね。

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