本日、2021年8月24日に、サッポロビールから低アルコールRTDが新発売されます。
発売に先立ち、今月行なわれたオンライン発表会にリモート参加し、サンプルを試飲したので、紹介したいと思います。
RTDとはReady To Drinkの頭文字をとったもので、その意味の通り「すぐ飲める」缶飲料のことです。
缶チューハイなどに代表されるように、缶からそのまま飲める手軽さが人気です。
新発売される商品はこちら.
サッポロ WATER SOUR(ウォーターサワー)2アイテム。
サッポロ WATER SOUR レモン
サッポロ WATER SOUR オレンジ (各350ml)
「アルコール度数3%」と低めで、「無糖」、「炭酸水テイスト」が特徴。
実際に飲んでみると、甘くない!
アルコール3%と、一般的なビールのアルコール度数5%と比べると低いですが、私は、ほろ酔いしたかな?という程度でした。
レモンとオレンジのフレーバーが付いていますが、控えめで上品なのが好印象。
この商品開発の背景やコンセプトを聞きました。
手軽なRTD商品ですが、ライフスタイルや健康意識、世代間格差といった社会環境の変化で、求められるものも変化してきています。
また、酒税法改正や商品の多様化で競争が激化し、市場拡大の影響も出てきました。
こうしたRTDを取り巻く環境変化に対応するため、サッポロが考えたRTDマーケティング戦略のひとつが、本日発売の「サッポロ WATER SOUR」です。
メインターゲットは20~30代の若年層としています。
消費者の満足を向上させる独自価値提案と新カテゴリー創造の実現をビジョンとし、生活シーンを豊かにする消費者の課題解決と新しい満足感の開発・提案を基本方針とする、という戦略で、これにより熱狂ファン(消費者の支持)の獲得をめざしています。
これまでのRTD商品は、缶チューハイに代表されるように、
甘みのあるテイストで、女性消費者を意識したコンセプトやパッケージデザインだったり、というものが多かったですが、甘くないスッキリした味わいのものが欲しかったり、食事に合わせて飲めるものが良かったり、スタイリッシュなデザインが良かったりなどなど、さまざまなニーズがあるわけです。
そこで、RTDを最も多く購入する年齢層をターゲットとし、彼らのニーズを探りました。
若年層は、飲酒時間や飲酒量を意識し、 健康意識も高いことが調査結果からわかりました。
また、お酒を飲んでリフレッシュしたい、平日の夜も「合理的(楽しく)」に過ごしたい、アルコールは高すぎない方が好ましく、甘い酒を好きな人と苦手な人の割合は半々、ということもわかりました。
それらを受け、
自分のやりたいことを楽しみながら、リフレッシュできるお酒 を開発しよう!
ということで、「サッポロ WATER SOUR」が誕生しました。
この商品には、「澄みキレ製法」を採用しています。
ミネラルにより雑味を軽減し、後味が口に残りにくくする製法で、特許出願中だそうです。
サッポロ WATER SOUR
■発売品種:缶・350ml
■フレーバー:レモン、オレンジ
■発売日:2021年8月24日
■販売方法:全国通年販売
■品目:スピリッツ(発泡性)
■アルコール度数:3%
■参考小売価格:141円(税抜)
RTD商品なので、缶から直接飲めますが、外観を見たかったので、グラスに注いでみました。
サッポロ WATER SOUR レモン
無色透明で、炭酸がシュワシュワしています。
レモンフレーバーがほのかに香ります。
でも、果汁0%。
甘さはまったくなく、シャープでスッキリ~
夏、キンキンに冷やして飲むと、リフレッシュできそうです。
100mlあたりのカロリーは19kcal
糖類0、プリン体0
サッポロ WATER SOUR オレンジ
オレンジ果汁1%ですが、こちらもレモン同様、無色透明です。
オレンジの香りが、レモンの方よりもハッキリとわかります。
味わいはオレンジジュース的ではなく、炭酸水にオレンジの香りが付いている、という感じ。
こちらも甘さはないので、スッキリ飲めます。
が、レモンよりも華やかさがあるので、リラックスしたい時に飲みたいかなと思いました。
レモンと同じく、100mlあたりのカロリーは19kcal
糖類0、プリン体0
飲用シーンは、それこそ「好きな時」。
アルコールが低く、甘くないので、ランチタイムから飲めますし、休日の午後の時間に本を読みながらとか、もちろん晩酌、夕飯時にも。
食後に音楽を聴いたり映画を観たりの、リラックスタイムにも。
メインターゲットは20、30代の若年層ということですが、オトナ世代のわたしたちも飲みたい!と思いました。
今回は触れませんでしたが、「サッポロ WATER SOUR」開発の背景には、アメリカ市場で人気の「ハードセルツァー」の存在もあったそうです。
「ハードセルツァー」については、改めて取り上げたいと思います。