ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

第3回「南アフリカワイン検定」表彰式&合格パーティー

2016-01-16 16:28:00 | ワイン&酒
2015年6月のリポートで紹介した通り、
南アフリカワインの普及・啓蒙を目的とした「第3回 南アフリカワイン検定」 セミナー及び認定試験が、東京、大阪、名古屋、松山の計4会場で2015年11月8日(日)に実施されました。

その結果、284人「南アフリカワイン・スペシャリスト(Wine Fundi)」(南アフリカワイン協会WOSA認定)が誕生しました。




南アフリカワイン検定 は、輸入業者、通業界関係者、飲食業界関係者、ワインスクール講師、ワインジャーナリスト、一般のワイン愛好家を対象とした検定で、2013年に始まりました。
南アフリカワイン協会(WOSA)が主催、南アフリカ共和国大使館が準主催、一般社団法人ワインアンドスピリッツ文化協会内「南アフリカワイン検定」事務局が運営を担当しています。

第3回となる今回が最後の検定になります。
3回の合計で 1076名 の南アフリカワイン・スペシャリスト(WINE FUNDI)が誕生しました。



この第3回「南アフリカワイン検定」の成績優秀者表彰式、および合格パーティー が、2016年1月15日に都内で開催され、取材に伺ってきました。


ワイン&スピリッツ文化協会 理事長 田辺由美さんの乾杯でスタート

今回の成績優秀者は、満点!しかも7名

私の知り合いのインポーターで今回受験した方は、2問だけ間違えたと言っていました。
田辺さんも、今回の受験者はとても優秀な成績の方が多かった、とおっしゃっていました。




パーティーでは、泡から白、赤まで、南アフリカワインが40アイテム以上が並びました。



泡はシャルドネ、シュナン・ブラン、ピノ・ノワールが多く、白はシャルドネ、シュナン・ブラン・ソーヴィニヨン・ブラン&セミヨンなど。


「The White Cab 2014」 カベルネ・ソーヴィニヨン100%の白ワイン!




インポーター各社によるワイン紹介も行われました。



南アワインに接している彼らからは、
南アワインは最先端ワインであること、国としてオーガニック製品が多く、自然に関する意識が高く、そうしたことで国のイメージを高めようという意気込みがある、といった話を聞きました。


「Reyneka Organic White 2003」 南ア初 Bio100% 



赤はピノタージュ、ピノ・ノワール、シラーズ、メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨンなど。





今回、南アワインを改めて飲んで、価格を見て、そのコスパの良さに感心させられました。

お買い得ワインがゴロゴロあります。
南アは本当に要チェックです

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スイーツ好きなら甘い恵方巻き@ヨコハマ

2016-01-15 15:31:28 | 甘いもん
東京生まれ、東京育ち、生まれてこのかた関東の外には一度も出たことのない私にとって、関西発祥の 「恵方巻き」 は興味の対象外の存在。

が、ご存知の通りの甘党なので、スイーツとなると話は別(笑)

ここ数年は、ロールケーキを恵方巻きに見立てたスイーツが東日本でも販売されるようになってきましたが、フルーツたっぷりのこちらは、単なるロールケーキではなさそうです。


恵方ロール  各1本 540円(税込) ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル

ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル(横浜市西区みなとみらい1-1-1)では、2010年から「恵方ロール」を毎年販売してきていますが、今年も節分の時期に合わせ、同ホテルパティシェ特製のこのスイーツを限定発売します。

画像を見てわかるように、ロールの中にはフルーツたっぷり
しっとりと柔らかなスポンジ、なめらかで上品な甘みの生クリームが、大粒いちごジューシーなフレッシュマンゴーを包み込んでいます。

さらに、海苔巻きに見立てたココア風味のクレープ生地が、スポンジのまわりをぐるり。
サイズは、長さ12cm 直径4cm。

期間限定、数量限定なので、欲しい方は要チェック!



恵方ロール
■限定数: いちご 50本/マンゴー 50本(一人5本まで、各日 売り切れ次第終了)
■販売期間: 2016年1月29日(金)~2月3日(水)10:00~20:00
■販売場所: ラウンジ&バー「マリンブルー」
(ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル 2階)
TEL.045-223-2332(マリンブルー直通)

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アツアツDAIGO的なスパークリングワイン(笑)

2016-01-14 09:30:00 | ワイン&酒
私がこのお正月に飲んだワインのひとつを紹介します。


SBX BRUT NV Concha y Toro (Chile, Limari Vally)

チリの超大手コンチャ・イ・トロ社がシャルマ方式でつくるスパークリングワインで、
SBX は、 Subercaseaux(スベルカソー)の略。

スベルカソーは、コンチャ・イ・トロの創業者の妻の旧姓(フランス系)だそうです。

SubercaseauxをSBXと略すやり方は、ちょうど今週に結婚会見を開いたミュージシャンのGAIGOさんととても似ていますね(笑)
しかも、創業者の妻の旧姓を採用したということは、かなりの愛妻家だったのでは?
この点も、愛妻家DAIGOさんとかぶるエピソードと言えるかも


ボトルネックのデザインがオシャレ

このスパークリングワインの構成は、シャルドネ87%+ピノ・ノワール13%
アルコール度数は12%。



外観は明るく淡い麦わら色。
泡は若干粗めながらも、元気でハツラツとし、スッキリ爽やか。
ほどよい辛口で、やわらかな果実味がサッパリとしているので、食前酒に飲んでも、食中酒として飲んでもOK。
食事は軽い前菜、サラダ、魚介のカルパッチョなど、幅広く活躍しそうです。

私はお正月の料理と合わせました。

今の時期なら、水炊きなんかにも良さそうです。
鍋料理とDAI語的な名前のスパークリングワインの組み合わせは、今まさにアツアツでホットなマリアージュになるのでは?

お値段はとても庶民的です(1000円少々)

(輸入元:ドウシシャ)


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家でも手軽にコンテチーズ

2016-01-13 10:00:00 | おいしい食べもん
昨年11月に都内で行なわれたコンテチーズのプレゼンテーション【前編】【後編】にわたってリポートしてきましたが、ちょうど年末に友人が コンテチーズをプレゼント してくれたので、家でも改めて実食しました。



コンテ Comte 8mois (France, DOP Comte)

8カ月以上熟成のコンテです。



「世界最優秀フロマジェコンクール2015」で優勝したファビアン・デグレ氏が勤める「フェルミエ」のもの。

パッケージのシールに「8+ 15.2月製造」と書かれています。
2月ということは、これは冬のチーズですね。


カットしてそのまま食べました  超カンタン

うま味がしっかり乗り、コクがあり、口の中で溶かすと、ねっとり。
ほどよい塩気がいい感じ。
これは後を引きますが、一度に食べてはもったいないですし、ガマン、ガマン(笑)

私は赤ワイン(ボルドー)に合わせました。
赤ワインなら、カッチリしたパワフルなタイプより、まろみのあるタイプがオススメです。

ただ切って並べるだけ。
簡単だけど、極上なワインのお供になります

Hちゃん、ありがとう~

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世界の機内食案内[2] Lufthansa 成田~フランクフルト

2016-01-12 11:25:50 | 機内食
機内食ファンの皆さん、「&GP」に 機内食リポート第2弾 がアップされました

今回は、成田からドイツ・フランクフルト。
エコノミークラスの機内食を紹介してます。


世界の機内食案内[2] Lufthansa 成田~フランクフルト



記事リンク
https://www.goodspress.jp/reports/24376/

&GP
https://www.goodspress.jp/

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コンテチーズ【後編】コンテチーズを料理で楽しむ

2016-01-11 10:00:00 | おいしい食べもん
【前編】世界最優秀フロマジェが語るコンテの魅力 に引き続き、後編をお届けします。


フランスで開催された「世界最優秀フロマジェコンクール2015」で優勝したファビアン・デグレ氏が、審査テーマ “コンテ12ヶ月熟成にプラス1品をマリアージュさせる” ものとして提供したのが、下記の「コンテとラベンダーのはちみつ」でした。


コンテ(12カ月)とラベンダーのはちみつ by ファビアン・デグレ

カットしたコンテに浅いホールを開け、そこにラベンダーのハチミツを入れたものです。
コンテの塩気とうまみが、はちみつの甘さと絶妙にマッチします。
しかも、ラベンダーというアロマが加わるので、意識が上方向にふわりと引っ張られ、広いゆったりとした空間でチーズとハチミツの融合を楽しめました。
ラベンダーのハチミツとはいかなくても、ハチミツとコンテの組み合わせは、家庭でも手軽にできそうですね。



さて、ここからは、会場となった「レストランFEU」(東京・乃木坂)の松本浩之シェフによるコンテを使ったコース料理 を紹介しましょう。


松本浩之シェフ(レストランFEU)

松本シェフはフランスのシャモニ・モンブラン(サヴォワ地方)で修行時代を過ごしました。
そこはスイスとの国境にある山岳リゾート地で、シェフは山登りにもよく出かけました。その際にはコンテチーズをリュックに入れていたそうです。そんなこともあり、コンテは松本シェフが最も愛するチーズだそうです。

コンテのことを知り尽くしたシェフが作るコンテを使った料理はどんなものになるでしょうか?



コンテのフォンデュ 滑らかな卵黄と共に 黒トリュフのエミュルション

コンテの温かなフォンデュに温泉卵のような卵黄が入り、黒トリュフで風味づけをしています。
スープ的なひと皿なんですが、これはハナからガツンとノックアウトさせられました!
フォンデュが滋味で、まろやかでやさしい~。コンテの味がしっかりし、クリーミーで、ほっこり。もうひと皿いただけるくらい気に入りました。



赤座海老とすりおろしたコンテ バジリコの包み揚げ 秋の味覚のグラッセ添え

姿が楽しい包み揚げで、中身にコンテが混ぜ込まれています。
“包む”という手法も面白いですね。
家庭でなら、春巻きや餃子の皮を利用するのも良さそうです。



コンテ入り仔豚のフィレ トピナンブールのパレとピスタチオ風味のジュ

メイン料理は豚肉とコンテを組み合わせていますが、コンテと肉とのマリアージュを考える場合、チーズのテクスチャーから、やわらかくてジューシーな白身の肉が合うように思います。松本シェフのチョイスは仔豚ですから、やわらかさ、なめらかさ、みずみずしさのレベルが両者でよくマッチ。
トピナンブールはキクイモで、パレは円盤という意味です。



コンテチーズと栗のクレームブリュレ

クレームブリュレはこれまでに色々と食べていますが、コンテを混ぜ込んだのは初です。
文句なくおいしい!これは、マネする店が出てくるのでは?(笑)



バターがキュートでした


合わせたワインは以下の2本。


左)Cremant de Limoux Closerie des Lys Grande Cuvee 2012
右)Roussette de Savoie Altesse 2012 Domaine Giachino


コンテチーズ生産者協会 広報責任者のオーレリアさんにワインのことを訪ねると、
コンテには、同じ地元のジュラのワインがオススメとのこと。

オーレリアさんは、普段は白ワインをコンテに合わせるそうですが、赤ワインなら軽くてタンニンの強くないものであればものがいいそうです。
また、ナッツの風味のあるサヴァニャンのワインも風味が似ているのでよく合い、スパークリングワイン全般もチーズによく合うワインだと言います。



左から)
アナイスさん、松本シェフ、オーレリアさん、ファビアン氏、本間るみ子氏(ファビアン氏の勤める「フェルミエ」社長)
※アナイスさんとオーレリアさんはコンテチーズ生産者協会より来日



そうそう、ファビアン氏から聞いた、「世界最優秀フロマジェコンクール2015」のチーズカットの試験の時の話が面白かったので紹介します。
試験内容は、大きなホールチーズから250gのカットを4つ切り出すというのものでした。

ファビアン氏の勤務先は、都内のナチュラルチーズ店「フェルミエ」。
フランスのチーズショップなどでは、大きな塊やカットのチーズが売られていますが、日本では、100gとか200gといった少量でのカットが一般的です。
ファビアン氏にとって、100g、200gといったカットはお手の物でした。
そのため、4つのカットのうち2つは250gピッタリで、残り2つの誤差は-7g。
日本のチーズ店にいたからこそだった、と(笑)



今回、レストランFEUの松本シェフによる素晴らしいコンテチーズの料理が登場しましたが、手軽に楽しめるコンテの食べ方をファビアン氏が教えてくれました。

「コンテは塩気が少なく、穏やかな味わいなので食べやすいチーズ」と、ファビアン氏。

簡単でおいしいのは、焼いたパンにコンテを挟んだサンドイッチ
焼いたパンの熱でコンテが少し溶け、香りだけでよだれが出るし、コンテのうまみとパンがよく合うそうです。

ピザの生地に乗せるのも簡単だし、ミートボールの中に入れるのもオススメとか。

うーん、色々試したくなりますね~



コンテは日本では手に入りやすいチーズですから、まずは気軽に試してみることをオススメします。
食べなれてきたら、熟成違いの食べ比べなどをしても楽しいですね。

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コンテチーズ【前編】世界最優秀フロマジェが語るコンテの魅力

2016-01-10 16:37:52 | おいしい食べもん
今日はフランスで最も愛されているという “コンテチーズ” を取り上げたいと思います。

コンテチーズに関しては何度も紹介してきましたが、昨年11月にコンテチーズ生産者協会が主催したプレス対象の紹介イベントがあり、そこで初めて知ったことことや、料理への応用などをリポートしたいと思います。



プレゼンテーターは、コンテチーズ生産者協会から来日した広報担当2名。
中央)オーレリア・シミエさん(広報責任者) 右)アナイス・ネヴェールさん(広報)

特別ゲストは、2015年6月にフランスのトゥールで開催された
「世界最優秀フロマジェコンクール2015」の優勝者 ファビアン・デグレ氏




ファビアン・デグレ氏は、ナチュラルチーズ専門店「フェルミエ」愛宕店の店長を務めています。

チーズの世界チャンピオンがフランス人というのは納得ですが、日本のチーズ店勤務とはビックリ!
もう8年勤めているそうで、日本語はペラペラです。
ファビアンはフランスのル・マン出身。実家はチーズ屋で祖父母が経営しており、子供の頃はよく手伝いをしたけれど、冬はマイナス5℃にもあり、大変だったそうです。

そのファビアン氏がフランス産チーズ「コンテ」の魅力を語ってくれました。




彼が持っているのは、原寸大のコンテチーズの模型なので、とても軽いですが、
本物のチーズは1玉、直径約60cm、⾼さ10cm、重さ約40kgもあります。

コンテチーズのふるさとは、スイスと隣接するフランスのフランシュ・コンテ地方です。
中程度の山々が連なる山岳地帯(ジュラ山脈一帯)で、夏は緑の草で覆われますが、冬は雪が降り、寒さが厳しい土地で、緑の牧草はありません。
牛たちは、夏にはたくさんのミルクを出しますが、冬になるとミルクの量が減ります。

コンテチーズ1玉を作るのに、平均450リットルもの牛乳を必要とします。
冷蔵庫がなかった時代、たくさんのミルクが得られても、ミルクは日持ちしませんから、夏の豊富なミルクを保存して冬の食料とするために、大きな熟成チーズが必然的に生まれました。
コンテはこの地で1000年も前から作られてきました。

“コンテ”の精神は“連帯”だそうで、皆がミルクを持ち寄って作ったことに由来しています。

コンテの熟成は最低4カ月。熟成期間はさまざまです。
日本では熟成期間が長いものを好む消費者が多いですが、長いからいい、おいしい、というものではありません。

「コンテは熟成期間によって味が違ってきますが、夏のチーズか、冬のチーズかによっても違うし、つくられる場所によっても味が違います。それがコンテの素晴らしさです。コンテは自然がつくるものですからね」と、ファビアン氏。



そこで、アナイスさんのガイドで、コンテ10カ月と16カ月を食べ比べてみました。


左)コンテ10カ月(2014年12月産)  右)コンテ16カ月(2014年7月産)

色を見ると、10カ月の方が白く、16カ月の方が黄色みが強くなっています。
色の違いは熟成期間の長さではなく、作られた季節によります。

のチーズは、放牧された牛が草花を食べたミルクを使うので、草花からの天然のカロチン色素で黄金色が濃くなります。また、草や花のアロマがあり、なめらかさが増し、脂肪分は少ないものの、カゼイン(タンパク質のひとつ)が多くなります。

は干し草を食べた牛のミルクを使うので、色は白っぽいアイボリーです。脂肪分が多めで、チーズは弾力性が低くなり、時によって、長期保存できないこともあります。

ミルクは毎日搾られ(1日2回)、コンテチーズは1年中つくられますが、夏の方がミルク量がやや多くなります。
工房によっては、夏はコンテをつくり、冬はコンテをつくらずに“モンドール”に切り替えるところもあるそうです。

※モンドールは季節限定のウオッシュチーズです → 以前の記事を参照ください



皮の色がピンクなのが若いコンテ(左)、茶色になると熟成が進んでいます(右)

また、生地にアミノ酸の結晶(チロシン)が見つかると、熟成が進んだものということがわかります。

10カ月と16カ月を食べ比べてみると、

10カ月(冬のチーズ)は水分量が多く、ヨーグルト、ミルク、バターの香りがあります。
クリーミーで、バターっぽく、塩気は少なく、甘みを感じます。

16カ月(夏のチーズ)は水分が少なく、ノワゼットの香りがあり、アミノ酸の結晶の粒々を感じ、うまみが凝縮されています。

日本で購入する時は、すでに真空パッケージされていいるものが多いので、夏のチーズか冬のチーズかわかりにくいですが、パックの日付と「○カ月」という記載情報から、何月に生産されたチーズなのかを知ることができます。

今までは、単に熟成期間だけを見て買っていた方も多いと思いますが、上で紹介したことを覚えておくと、チーズ選びの時にお役立ちです。


アナイス・ネヴェールさん(コンテチーズ生産者協会 広報担当)


コンテはフランスのAOPチーズの中でNO.1の生産量を誇るチーズです。
年間生産量は、約6万トン、150万玉。
2014年の生産量は64,000トン、160万玉。対日輸出量は87.5トン(過去最大)でした。
日本でもファンが多いチーズですよね。

「コンテはフランスの食文化にとって大切なもの。食べ飽きない味わいなので、朝から晩まで、そのまま食べても料理に使ってもよく、いつ、どんな時でも楽しめるチーズ。私もコンテを食べない日はない」と、オーレリアさんは言います。


オーレリア・シミエさん (コンテチーズ生産者協会 広報責任者)

コンテの生産地域には2700の酪農家、150のチーズ工房、15の熟成企業があり、この3者がコンテチーズ生産者協会の構成員です。

まず、酪農家が搾ったミルクがチーズ工房(フリュイティエール)に届けられます。
ミルクは、工房から25km圏内のものであることが決められています。
これは、テロワールの同一性を保つためです。
なお、牛1頭あたりにつき1haの牧草地を用意しなくてはならないそうです。

チーズ工房では、コンテチーズのAOP認証規定に従ってチーズが作られます。

出来上がったチーズは熟成企業に預けられ、熟成後、市場に販売されます。
つまり、熟成企業は販売メーカーでもあるわけです。



面白いと思ったのが、これら3者におけるお金の動きです。
一般的に考えれば、モノが次の相手に移った段階で金銭の受け渡しが発生しそうですが、熟成企業(販売メーカー)が市場に販売したところで初めて、酪農家とチーズ工房に金銭が分配されるシステムになっているそうです。

つまり、チーズ工房が酪農家からミルクを不当に安く買い叩いたり、販売メーカーへの受け渡し価格の吊り上げ要求をしたり、といったことができない、ということです。
理にかなった、公平なシステムですね。

150の工房のつくるコンテチーズはどれひとつ同じものはなく、さらに、熟成によってそれぞれの個性を持ったチーズになります。
コンテの世界は奥が深い!


【後編】では、ファビアン・デグレ氏が世界最優秀フロマジェコンクールで提供したものの一部と、コンテの産地で修行したフレンチレストランのシェフが作るコンテづくしの料理を紹介したいと思いますので、お楽しみに!

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SOAVEワインを日本の食で楽しむ

2016-01-09 15:46:13 | ワイン&酒
せっかくなので、イタリアワインの話題をもうひとつ。

古くからワインを飲んできた方にとっては、イタリアと言えば、赤はキアンティ、白はソアーヴェ。

赤いチェックのクロスのかかったイタリア料理店には、必ずといっていいほど、この2つのワインがありました。
だからこそ、現代では、ちょっとノスタルジックな印象があるわけですが、どちらもそれぞれ進化し、魅力的なワインになっています。

今回は、イタリア北部 ヴェネト州のDOCワイン 「SOAVE ソーアヴェ」 を改めて紹介します。



ソアーヴェは、とても使いやすいワインです。

日本では、ソアーヴェワイン協会が飲食店での「バイ・ザ・グラス-ソアーヴェ」キャンペーンを2013年から展開してきましたので、ソアーヴェの認知度が徐々に高まってきたでしょうか?

ちなみに、「バイ・ザ・グラス-ソアーヴェ 2015」キャンペーンの入賞店は以下2店です。
2店には、2016年5月にソアーヴェへの招待旅行が贈られます。

第一位  KASA (福岡県福岡市中央区大名1-14-28 第一松村ビル1F)
  第二位  ルミーノカリーノ (愛媛県新居浜市西喜光地町9-42-1F)

※第一位はワイン売上げ絶対本数による選定、第二位はワイン売上げ本数と店舗席数の両者を考慮して算出した数値をパラメーターとして選定




キャンペーン参加生産者 (10生産者)
カンティーナ・ディ・ソアーヴェ、カンティーナ・ディ・モンテフォルテ、
カンティーナ・デル・カステッロ、コルテ・アダミ、ファットリ、レ・バッティステッレ、
マルカート、モンテトンド、ジーニ、ヴィチェンティーニ




この「バイ・ザ・グラス-ソアーヴェ 2015」キャンペーンの報告会が、2015年11月下旬にウエスティンホテル東京内の日本料理「舞」にて行なわれました。

ソアーヴェは、心地よい酸に加えてミネラル感があり、和食との相性が非常によい白ワインです。

ただし、ソアーヴェといっても画一的な味ではなく、ブドウ品種や生産者のコンセプトなどによって、味わいにかなりの違いがありますので、ぜひ色々と飲み比べて、お気に入りを見つけてください。

※ソアーヴェに関しては詳しい記事を以前に書いているので参照ください
 →イタリアの白ワイン「ソアーヴェ」再発見 【前編】【後編】




[ソアーヴェと合わせた料理]

先付け(鱈白子、鯵トマト酢和え、甘海老醍醐豆富あえ) お造り(塩、酢橘、山葵で)


焼き物(鰆の塩焼き、うどの金平、金時豆)   肉料理(牛肉鍬焼き、海老芋唐揚げほか)


煮物(天王寺蕪含め煮、雲丹あん、山葵)   食事(握り寿司3貫、赤出汁)

あっさりした味のものには軽快なワインを、味わいが濃厚なものや複雑なものにはボディのあるワインを合わせると、難しくありません。

寿司ネタの中にイクラがありますが、これは店との行き違いがあって出されたもので、ワインと合わせるとさすがに生臭さがあってダメでした。


水菓子(峰岡豆富、黒蜜、うぐいす粉)は、ソアーヴェのスパークリング

ソアーヴェには、スパークリングワインもあります。
峰岡豆富はゴマ豆腐ですが、炭酸がゴマ豆腐と合い、黒蜜もワインとよく合いました。
スパークリングワインは食前酒で登場することが多いですが、食事の最後のデザートの時に出すのもオススメです。





未輸入のためキャンペーンには参加していませんが、「コルテ・マイネンテ Corte Mainente」から31歳のダヴィデ・マイネンテさんが来日し、ソアーヴェと和食とのマッチングを初体験しました。


ダヴィデ・マイネンテさん

コルテ・マイネンテがは小さなワイナリーで、ダヴィデさんは他のワイナリーで修行をしていましたが、今ようやく実家に戻り、ワインメーカーとして始めたばかりです。


Soave Classico Tovo al Pigno 2014 Corte Mainente

和食とソアーヴェの組み合わせについて、「今日の料理がこれほどソアーヴェに合うと思っていなかったのでビックリした。次は、ぜひソアーヴェの地元の料理とも合わせてほしい」とダヴィデさん。



今回の指南役は、イタリアワイン・プロフェッショナル・ソムリエの林 茂さん

「イタリアも島国的な国なので、日本とテロワールが似ている。どちらもハーブが多く、シンプルな料理を食べ、ソースも不要という食文化なので、日本の食にソアーヴェが合わないわけがない。だから、日本の家庭料理においても、もっとイタリアワインを飲むことが増えるのでは?」と林さん。



たしかに、ソアーヴェは日本の食卓になじみやすいワインだと思います。

爽やかな白ワインということで、初夏から夏のイメージが強いかもしれませんが、寒い時季の鍋料理にも合わせられますし、山菜の天ぷら、それから、海老はもちろん、キスやメゴチなどの天ぷらもいいですね。花見の宴会料理にもオススメです。

価格も手頃なものからあるので、気張らず、試しやすい点もいいですよね。

“和食”というと身構えがちですが、“日本の家庭の料理”と気軽に考えてみましょう

ソアーヴェのようなワインをサラリとさりげなく楽しむって、素敵なことですね

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ピエモンテワイン「TRAVAGLINI」を飲む@IL FORNELLO

2016-01-08 17:58:49 | ワイン&酒
イタリアのピエモンテ州といえば、ネッビオーロ種からつくられるバローロやバルバレスコの赤ワインがとても有名ですが、この同じ州で、ネッビオーロでつくられる別の赤ワイン“ガッティナーラ Gattinara”のことを知っている人は、よほどのワイン通でしょう。

ガッティナーラ はDOCD名ですが、そもそもは村の名前です。
ピエモンテ州の北東部ヴェルチェッリ県にあり、バローロやバルバレスコよりもずっと北です。
“ネッビオーロ”は、ガッティナーラでは“スパンナ Spanna”と呼ばれます。

今回は、このガッティナーラの生産者として一目置かれる「トラヴァリーニ TRAVAGLINI」から、輸出マネージャーのアレッサンドロ氏が昨年秋に来日した際のメーカーズディナーのリポートをお届けします。



イタリアのワインガイド“Gambero Rosso”は、
「トラヴァリーニはガッティナーラのネッビオーロを語る時に避けては通れない重要な生産者」と記しています。




一度見たら忘れられない特徴的な形のボトルが印象的ですが、この形には意味があるのだとか。



ボトルのお腹を下にして置くと(ご覧のように、テーブルの上で転がることはありません)、オリがお腹の下に自然に溜まるので、デカンタージュをする必要なく、このままグラスに注ぐことができます。
実際に目の前にして、たしかに!と納得しました。

トラヴァリーニは100年以上続く家族経営の造り手で、現在4代目になりますが、このユニークなボトルデザインは1958年から採用されています。

ボトルにオリが溜まるということは、長期熟成を見越したワインということで、
アレッサンドロ氏も「トラヴァリーニは熟成能力のあるワイン」と言います。


アレッサンドロ氏 Travaligni Export Manager



トラヴァリーニでは、昔からネッビオーロ種の赤ワインのみを生産してきました。
主力ワインは、もちろん“DOCGガッティナーラ”ですが、DOCG以外のランナップもあり、今回は色々と飲み比べをさせていただきました。


Gattinara 2009 Travaglini (Italy, Piedmonte)

毎年つくられるベーシックなガッティナーラで、2009年は、スラヴォニア産オーク樽で2年、瓶熟1年、合計3年熟成させています。
アルコールは13.5%と控えめで、エレガントなスタイルを心がけているといいます。

飲んでみると、ジューシーさがありながら、タンニンがキュキュッと小気味よく、キレイな味わいでした。バランスがいいので、幅広い料理に合わせられると思います。



そもそも、ガッティナーラの産地はアルプスに近い北部に位置し、アルプスの影響を大きく受ける土地です。土壌は火山灰が多く見られます。

アルプスから吹き下ろす風が畑を通り過ぎて行くので、湿気がこもらず、病虫害対策にいい結果をもらたします。
また、標高の高い山が近くにあり、標高が高い丘陵地帯ですので、昼は日照に恵まれ、夜はグッと冷え込みます。この大きな昼夜の温度格差により、よく熟しながらもキレイな酸を保った良質なブドウが得られます。

ですから、ガッティナーラを飲むと、同じネッビオーロであるのに、バローロやバルバレスコと違い、より繊細さ、涼やかさ、エレガントさを感じます。とはいっても、芯がしっかり通り、凛としています。

料理も、ガツンとパワフルなものよりも、少し繊細さを感じるもの、どこかしらシンプルさを残したものが合うように思います。



なお、トラヴァリーニでは、単一畑ではつくらず、色々な畑の良さを取り入れてブレンドするワインづくりをコンセプトとしています。
また、大樽で熟成させ、ミネラル豊富で、酸がほどよいワインを特徴としています。


Gattinara Reserva 2008/ 2007 / 2004  Travaglini (Italy, Piedmonte)

リゼルヴァは良年のみ生産される特別キュヴェ
ブドウの樹齢は40~70年になるとか。
スラヴォニア産オーク樽と小樽で最低3年熟成させ、さらに1年瓶熟させています。

今回は3つの年の飲み比べをしました。
「リゼルヴァはストラクチャーのあるワイン。トラヴァリーニは小さなワイナリーだけれど、それでもヴィンテージによって個性が出てくるので、その違いを見てほしい」とアレッサンドロ氏。

2004:春らしく、夏は暑く、冬は寒い、完璧な年。
2007:暑めの年。リゼルヴァを造りにくい傾向の状況ながら、造る価値があると判断。
2008:寒い年で、生産量も少量。

飲んでみると、

2008年は、まだ全然若々しく
2007年は、まろやかで飲みやすく、チャーミングで、肉とよく合う
2004年は、緻密でカドが取れ、複雑味あり、トリュフなどにピッタリ

アレッサンドロ氏は、この中で一番古い2004年にもまだ若さ、フレッシュ感があり、後20~30年はおいしく飲める、と言っていました。


ガッティナーラ以外では、2つの赤ワインがありました。


左)CINZIA   右)IL Songo 2008  Travaglini (Italy, Piedmonte)

チンツィアはオーナーの名前を冠したヴィーノ・ダ・ターボラで、ネッビオーロ、ボナルダ、ヴェスポリーナのブレンド。ステンレスタンクのみで熟成を行なっています。
味わいはフルーティーで、軽やかさがあり、スーッと入ってきますが、ミネラリーです。まろやかで、果実の甘みがあり、フルーツの豊かさを感じます。
アレッサンドロ氏は、赤ワインだけれど、魚にも合うと言っていました。

イル・ソンゴはネッビオーロ100%のIGTワインで、高い標高の畑のブドウを使い、収穫後は約100日間陰干しをしています。
熟成はスラヴォニア産オーク樽(20L)で40カ月、瓶詰してから8カ月。
糖度の高いアマローネ的なワインで、アルコールは15.5%、3500本のみの限定品です。
アロマが豊かで、味わいは甘美。スイーツやうま味の乗ったチーズなどにピッタリ。
Songoは“夢”という意味だそうですよ。


赤ワインだけをつくってきたトラヴァリーニですが、ネッビオーロから白のスパークリングワインを造り始めました。


Nebole 2010 Metodo Classico Extra Brut Travaglini (Italy, Piedmonte)

シャンパーニュでも黒ブドウから白の発泡ワインをつくりますから、よく考えれば不思議なことでもないんですが、ネッビオーロからというのが面白いですよね。

トラヴァリーニでは、ネッビオーロの収穫を10月初旬に行ないますが、このスパークリング用のネッビオーロは、9月中旬に房の先だけを摘んでいます。
収穫を早くすることで、酸がしっかりとしてバランスの取れたスパークリングワインになります。
シャンパーニュと同じ瓶内二次熟成で、期間は48カ月。かなり長いですね。

飲むと、酸がしっかりと残り、みずみずしくフレッシュ!

この2010年が初ヴィンテージです。
生産量はさらに少なく、わずか1950本のみの超限定品。
姿も洗練されているので、フォーマルなシーンでも活躍してくれそうです。



これらの素晴らしいトラヴァリーニのワインに合わせたのは、ローマ出身のフランコシェフが腕を振るう Trattoria「Il FORNELLO」(イル・フォルネッロ)のスペシャルなコース料理。


リンゴのクロッカンテとゴルゴンゾーラのファゴッティーノ

パリパリの食感のリンゴが楽しい♪
これをつまみながら、スパークリングワインと合わせて。



マグロのタルターラ オーリオノヴェッロとリモーネの薫り

フレッシュなオリーブオイルのヌーヴォーを使ったマグロのタルタルに、フレッシュな赤ワイン“チンツィア”。オリーブオイルがいい“つなぎ役”になってくれています。



ウズラとポルチーニ茸のトルテッリ スーゴディカルネのソース

こっくりとしたソースのパスタで、トルテッリもソースもおいしい!
ベーシックなガッティナーラと合わせました。



タッレッジョとガッティナーラワインのリゾット “トラヴァリーニ風”

ガッティナーラは米の産地でもあるらしく、リゾットは名物のひとつだとか。
リゼルヴァの中で一番若く、酸味のしっかりした2008年と。



蝦夷鹿のロースト マルサラとトリュフのソース

力のあるメイン!しかも、ボリュームたっぷり!トリュフたっぷりも最高!
リゼルヴァの2007年、2004年と。まろやかでコクがあるタイプ、熟成の進んだものが合いますね。



栗のトルタとジャンドゥイアのセミフレッド

甘さ控えめながら、ほっこりした栗のトルタと、濃密なセミフレッドに合わせた“イル・ソンゴ”が夢の世界へと誘ってくれました。



ワインも素晴らしかったですが、料理も素晴らしく、大大大満足のディナーでした。
お世話になった皆さん、ありがとうございました。

今回のトラヴァリーニのワインのうち、一部はすでに日本に輸入されています。
(輸入元:日欧商事株式会社)



最後に紹介した数量限定のスパークリングワインですが、1950本のうち60本を「Il FORNELLO」で採ったそうです。近いうちに店に登場するそうですから、飲みたい方は要チェック!

「イル・フォルネッロ」は料理がとにかくおいしいですし、よく色々なフェアを開催していますので、インプットしておくとお役立ちの店です。


Trattoria 「Il FORNELLO」 (イル・フォルネッロ)
東京都中野区中野4-7-2 SHビル1F
TEL.03-3387-5210
Facebook https://www.facebook.com/Trattoriailfornello/

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サルディーニャレストランでランチ女子会@渋谷

2016-01-07 15:18:38 | レストラン&店
知人がいるので行ってみたかった店に、学生時代の友人たちとランチに出かけてきました。

その店 サルデーニャ島郷土料理 『Taverna Tharros(タロス)』 は、渋谷のマークシティのすぐ横にあります。
イタリアのサルディーニャ島の料理がいただけるということなので、楽しみに伺いました。

ランチは1000円の日替わりパスタからあり、メイン料理も用意されています。
ランチセットは、サラダバイキングが付いているので、バランスの取れた食事ができます。

せっかくですから、名物料理をいただきたいもの。
3人なので、違うものを注文し、シェアすることに。




貝類とダッテリーニトマトのフレーグラ (2200円)

一番食べてみたかったのが、小さい粒々のフレーグラ。こんなに小さくてもパスタなんです。
クスクスに似ています。
やわらかくてむちむちのフレーグラが、貝から出た濃厚なスープを吸い、これはおいしい!
塩味はやや濃いめですが、貝から出たエキスの塩気も加わっているからでしょうね。
一人ランチの時は躊躇する値段ですが、数人いればシェアできるので、これはぜひ♪



サルシッチャとクリンピース豆のペンネ (1000円)

サルシッチャはイタリアの腸詰め、つまり、ソーセージ的なもの。
肉とスパイスのうまみがペンネに絡み、これもおいしい!
ボリュームがあるので、これもシェアして正解。



カジキマグロのソテー (1200円)

メニューには“シイラ”とありましたが、なくなったためにカジキに変更ということでした。
超シンプル。脂がよく乗り、しっとりしていましたが、今回の3つの中では個性に乏しかったかな。



サラダバイキングは、さまざまな生野菜のほか、ポテトやオニオンのソテー、温泉卵などがあり、自分の好きなものを取っていただけます。
パン、フォカッチャも同様です。



あまり美しく盛れませんでしたが、中央に温泉卵を乗せてみました。
周りを見渡すと、かなりてんこ盛りにしてる方も(笑)



食後のランチコーヒーは80円
これは嬉しい~
ランチタイムのピーク時はゆっくりしていられませんが、ピークを外せば、コーヒー片手にのんびりお喋りができます。




珍しいサルディーニャ料理が食べられ、友人たちにも好評でした

昼なのでワインは飲みませんでしたが、次回は夜に来て、サルディーニャのワインを飲みながら、他の料理も色々と食べてみたいですね。


サルデーニャ島郷土料理 『Taverna Tharros(タロス)』
東京都渋谷区道玄坂1-5-2 渋谷SEDEビル1F
http://www.tharros.jp/

コメント (2)
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シチリアのロゼワイン&チーズ&ビスコッティで迎えた新年

2016-01-06 18:45:03 | ワイン&酒

12月にイタリアのシチリアに行ったこともあり、年明けは シチリアのロゼワイン をチョイス。


Santa Tresa “Purato Rose Organic”2012 Feudo di Santa Tresa (Italy, Sicily)

残念ながら、このワイナリー“フェウド・ディ・サンタ・テレザ”は訪問していませんが、何年か前に輸入元の試飲会で出合って気に入り、LOVE ROSEにもエントリーしていただいたロゼワインです。



ネロ・ダヴォラ100%、アルコール12.5%。
格付けはI.G.P. テッレ・シチリアーネ。

色は濃いめのバラ色。こっくりとした豊かな、かつピュアな果実味があり、味わいはしっかりとしていますが、ふわっとしたやさしさがある点も気に入っています。
しかも、プライスがお手頃 (輸入元希望小売価格 1150円 税抜)

オーガニックワインで、瓶や紙はリサイクルを行ないうなどのエコフレンドリーなワイナリーで、ビオアグリサートの認証も取得。

栓はスクリューキャップ。3日かけて楽しみました。
ワイン名の“Purato”(プラート)は、ピュアという意味。

※以前、PURATOについて書いた記事がありますので、参考にしてください → コチラ

(ワイン輸入元:スマイル)



合わせて楽しんだのは、シチリアのチーズ



羊のペコリーノチーズの若い熟成のプリモ・サレ(手前左)と、熟成したうまみのある牛のミルクのチーズラグザーノ(手前右)とともに。
どちらも合いましたが、軽く合わせるなら軽めのプリモサレ、ラグザーノは塩気もけっこうあるので、丸みのある果実味を持つこのロゼによく合いました。

チーズと一緒に写っている丸いのは、シチリアで買ってきたビスコッティのひとつ。


Biscotti San Martino (Sicily)

ビスコッティはビスケットのことだから、お菓子と思って買ってきたのに、ほぼパンといってもいいくらいのものでした。いえ、これは確実にパンです(笑)



日本の栗まんじゅうのようにも見えたので、甘い味を期待しましたが、甘さはほんのり。
10個くらい入っていて、大きさがバラバラなのがイタリアらしいと思いました



小麦粉の生地がみちっと詰まり、キャラウェイシードなどが少し混ぜられていて、大好きな風味でした。あまりにも生地がギュッと詰まっていて硬く、家の母は食べにくいと言っていましたが(笑)

そんなわけで、新年といいながらも、ほぼいつも通りのあっさりしたお正月を過ごしました

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今のところ伊達巻5本(笑)

2016-01-05 16:19:17 | おいしい食べもん
なかなかワインの話題が出ずにすみませんが、もう少しお正月ネタにお付き合いください(笑)

今年は父の喪中なので、特別な正月料理は用意せず、ただ並べるものばかりになりました。

その中でも、年末年始以外はあまり食べない上等な蒲鉾 を3本用意し、蒲鉾三昧。
伊達巻 も年末のうちに同じく3本用意し、スイーツ感覚で楽しみました。



さらに、今日スーパーに行ってみると、7日で松の内も明けるため、お正月の食材が安くなっていて、伊達巻もとてもお買い得だったので、ついつい2本買ってしまいました(笑)
これで合計5本の伊達巻



トップ画像は こちらの 「八海山の酒の實入り伊達巻」 (新潟マルス蒲鉾)



有名な日本酒「八海山」の酒粕が混ぜ込まれているということですが、酒粕はあまり感じません。
しっとり、ねっとりとした食感の、甘~い伊達巻でした。
まさに和スイーツ



今日追加で買ってきた 「栗伊達巻」 (一正蒲鉾)

栗を巻いているだけでなく、生地にも角切りの栗を散らしているとか。
これも完全にスイーツですね。
食べるのが楽しみです♪



伊達巻も一年中ある商品だと思いますが、年末年始は季節限定品が登場するのがいいですね。

上記で紹介した「八海山の酒の實入り伊達巻」も「栗伊達巻」も年末限定品です。
だからこそ、この時期に伊達巻をあれこれ買うのは理にかなっているかと(笑)

「栗伊達巻」の他にもう1本長いサイズの伊達巻がありますので、まだまだ伊達巻三昧いたします

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関東炊きを囲みながら地元ワイン仲間と年末ワイン会

2016-01-04 11:21:12 | ワイン&酒
もうひとつ、年末の会の備忘録を。

気の置けない地元のワイン仲間との持ち寄りワイン会 が 年に2、3回程度開催されます。
昨年末にもWさん邸で開催されました。Wさん、いつもありがとうございます。



どんなワインが集まっても面白がってくれるのが、この会のいいところ(笑)


私は先月訪問したシチリアで購入した軽い発泡のフリッツァンテ(中央)を持参。


TRAIMARI Vino Frizzante Pellegrino (Italy, Marsala)

シチリア西部マルサラにあるワイナリー“ペレグリーノ”がシャルマ方式でつくる軽~い泡。
ブドウ品種は不明。軽い野菜料理やシーフード料理向き。若いチーズもいけます。



Alsace Riesling 1988(右)も登場! 
かなり色が変わっていましたが、ギリギリ飲めました


充実の チーズプラトー

私もシチリアのチーズ3種を持参しました。
左下の四角くカットしたのがラグザーノ、その右がペコリーノのプリモサレ、その上の白っぽいのがフレッシュなタイプのペコリーノチーズ
シチリアのチーズについては、後日改めて説明したいと思います。

その他は、左上は表面を赤ワインとクランベリーに浸けたブルーチーズ、右上のドーム状のは山羊チーズのロブ・ド・プロヴァンス、その左隣がコンテ、右下が乳脂肪60%の白カビタイプ。手前のパック入りは北海道ニセコの「粉雪」


二世古「粉雪」は超トロットロ~でした     ジャムは北海道夕張産



この日のメインは “関東炊き”

ふつう“おでん”と呼びますが、関西の人は関東タイプのおでんのことを“関東炊き”と呼ぶそうです。
よ~く煮込まれて味がしみ、こっくりとした味わいのアツアツの大鍋料理は、寒い時季にピッタリ。
色々なワインがありましたが、どれと合わせても美味しくいただけました
オーストリアの混醸ワイン“ゲミシュターサッツ”なども、この料理に合いそうな気がします。



追加ワイン



これ以外の料理、パン(地元で一番とされるパン屋)も多々ありました。
皆さん、今回もさまざまなフード、個性的なワインをありがとうございました。
ご自宅を開放してくださるWさんと奥様にも、改めてお礼申し上げます



さて、次回はGWあたりでしょうか?(笑)
またよろしくお願いします

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怒涛の六本木ワイン会

2016-01-03 14:43:34 | ワイン&酒
年末年始の皆さんのSNSの投稿は、ごちそう三昧&スペシャルなワインや日本酒で賑わっていて、素晴らしい~♪と思いながら拝見しています

それに引きかえ、家は喪中ということもあり、かなり控えめ。



ですが、年末に六本木のワインレストラン「ミスタースタンプスガーデン」に集まったで会は、参加者それぞれが思い思いのスペシャルなワイン(一部は日本酒も)を持ち寄りました。




Champagne Jacquesson Cuvée 737 NV(仏シャンパーニュ)

まずは、Exyra Brutのシャンパーニュ“ジャクソン”737から。
このシリーズ、最近、特に人気あるようですね。



アナ・デ・コドーニュ ロゼ スリーバーボトル(スペインCAVA)
プティ・マンサン 2013 ココファーム(栃木県足利市)
Pascal Clement Meursault 2012(仏ブルゴーニュ)
Mount Mary Yarra Valley Chardonay 2001(豪VICヤラ・ヴァレー)
Vosne-Romanée 2013 Domaine Vincent Legou(仏ブルゴーニュ)
Chianti Classico 2010 La Porta di Vertine(伊トスカーナ)
2012 SHAMROCK VINEYARD ZINFANDEL(米CAアンダーソン・ヴァレー)

色濃く、チャーミングなベリーの味わいたっぷりのロゼのカバ、
華やかで果実味が濃厚ながら、酸味が引き締めるプティ・マンサン、
若々しくフレッシュなすっぴん美人のムルソー、
DRCでの経験のある真面目な造り手、ヴァンサン・レゴ、
熟成感が出始め、うまみが乗っているが、タンニンも色も濃いキアンティ・クラシコ、
ふっくらジューシーでエレガントなジンファンデル



Sine Qua Non Grenache " The Duel" 2008 (米CAサンタ・リタ・ヒルズ)

超カルトワインのシネ・クア・ノンのデュエル、しかも2008年。グルナッシュ主体です。
濃厚でガツンとしたワインかと思いきや、やさし~いタッチで、やわらかく、キレイ。まろみ、とろみがあり、バランスがよく、エキス分が濃密。



Ch. Lynsh-Moussas 2000(仏ボルドー)
SIRROMET Signature Collection 2011 Sparkling Red (豪QLD, Granit Belt)
文楽 日本酒サングリア(埼玉県上尾市)
文楽 純米吟醸無濾過生原酒 うすにごり(埼玉県上尾市)
菊姫BY大吟醸おりがらみ(石川県白山市)

安定した味わいのポイヤックの典型、
肉料理のソースによく合ったプティ・ヴェルド100%の赤スパークリング、
日本酒サングリアはフレッシュで爽やか~
うすにごりは、思ったよりもキリッとしていました
おりがらみは、落ち着いた味わい





料理はおまかせのコース。
私はここのスープが大好きで、じわ~んとカラダの隅々にしみこみ、ほっと癒されます。



11人でワイ11本+日本酒3本。
よく飲みました。
この会は、いつも翌日は二日酔い必至なのですが、前回よりコツをつかみ、今回もなんとか二日酔いを避けることができました(笑)


日本酒の“にごり”飲み比べ

いつもお声をかけてくださる先輩のSさん、素晴らしいワイン&日本酒を持参くださる皆さん、ありがとうございました!
ミスタースタンプスワインガーデンのスタッフの皆さまにも感謝です!

ミスタースタンプスワインガーデン
東京都港区六本木4-4-2
TEL.3479-1390

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シチリアの伝統菓子と日本の和菓子が似ている!?

2016-01-02 17:00:00 | 甘いもん
日本では、お正月に上生菓子を用意する家庭も多いかと思います。

上生菓子は、茶席や行事の際に使われる生和菓子のことで、代表的なものとしては、繊細な細工をした練り切りなどがあるでしょうか。

季節や自然をモチーフにしたものなど、日本らしい意匠の上生菓子は、本当に美しいですよね。

先月訪問したイタリアのシチリアで、お世話になったワイナリーの親戚のマンマが手作りしたというこちらのお菓子をプレゼントされたのですが、これって日本の上生菓子に似てる!と思ったのです。


Frutta di Martonrana (フルッタ・ディ・マルトラーナ) (Italy, Sicily)

フルッタ・ディ・マルトラーナは、シチリアの特産であるアーモンドのペーストを使って練り上げ、細工したお菓子です。

マルトラーナは、州都パレルモにある教会の名前で、かつてこのお菓子がマルトラーナ教会の修道女によって作られたことから来ています。

フルッタはフルーツ、果物のこと。
本物のフルーツではないですけれど、本物そっくりに作るところがポイントだそうで、たしかによくできていますよね。



レモン、オレンジ、スイカ、栗、トマト…と、よく知っているフルーツの中、これは何?
なんと、“サボテンの実”

車を走らせていると、サボテンの姿をよく見ました。
これに赤い実が付き、フルーツのように食べるそうです。
時季としては、夏の終わりから10月の中頃くらいまでと聞きました。



アーモンドペーストのお菓子ですから、カットすると、ご覧の通りの断面です。
超甘い!と聞いていましたが、ほどよい甘さでした。
手作りというのもあるかもしれませんね。
形が違うだけで、他のものも味はどれも同じです。




お皿に盛りつけてみました  お正月の上生菓子風になったと思いませんか?(笑)



本来、フルッタ・ディ・マルトラーナは、シチリアでは“万霊節”(死者の日、All Soul's Day)に捧げられるお菓子だそうです。

ハロウィーン(10/31)の翌日が万聖節(11/1)で、そのまた翌日の11月2日が死者の日で、亡くなった方の魂に祈りを捧げます。
つまり、日本でいう“お彼岸”のような日。
日本では、お彼岸には“おはぎ”(秋)、(春は“ぼたもち”)を食べるのと似ていますね。

そういう来歴のフルッタ・ディ・マルトラーナですが、今は一年中販売され、また、今回いただいたもののように、手作りしてプレゼントする人も多いとか。手作り用のための抜き型も売られています。

フルッタ・ディ・マルトラーナで最も有名なお店がエリチェにあり、クリスマスマーケットを訪問した際、その店にも行ってきました。
その店の話、買ってきたお菓子の話はまたいずれ。


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