ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

シチリアの伝統菓子と日本の和菓子が似ている!?

2016-01-02 17:00:00 | 甘いもん
日本では、お正月に上生菓子を用意する家庭も多いかと思います。

上生菓子は、茶席や行事の際に使われる生和菓子のことで、代表的なものとしては、繊細な細工をした練り切りなどがあるでしょうか。

季節や自然をモチーフにしたものなど、日本らしい意匠の上生菓子は、本当に美しいですよね。

先月訪問したイタリアのシチリアで、お世話になったワイナリーの親戚のマンマが手作りしたというこちらのお菓子をプレゼントされたのですが、これって日本の上生菓子に似てる!と思ったのです。


Frutta di Martonrana (フルッタ・ディ・マルトラーナ) (Italy, Sicily)

フルッタ・ディ・マルトラーナは、シチリアの特産であるアーモンドのペーストを使って練り上げ、細工したお菓子です。

マルトラーナは、州都パレルモにある教会の名前で、かつてこのお菓子がマルトラーナ教会の修道女によって作られたことから来ています。

フルッタはフルーツ、果物のこと。
本物のフルーツではないですけれど、本物そっくりに作るところがポイントだそうで、たしかによくできていますよね。



レモン、オレンジ、スイカ、栗、トマト…と、よく知っているフルーツの中、これは何?
なんと、“サボテンの実”

車を走らせていると、サボテンの姿をよく見ました。
これに赤い実が付き、フルーツのように食べるそうです。
時季としては、夏の終わりから10月の中頃くらいまでと聞きました。



アーモンドペーストのお菓子ですから、カットすると、ご覧の通りの断面です。
超甘い!と聞いていましたが、ほどよい甘さでした。
手作りというのもあるかもしれませんね。
形が違うだけで、他のものも味はどれも同じです。




お皿に盛りつけてみました  お正月の上生菓子風になったと思いませんか?(笑)



本来、フルッタ・ディ・マルトラーナは、シチリアでは“万霊節”(死者の日、All Soul's Day)に捧げられるお菓子だそうです。

ハロウィーン(10/31)の翌日が万聖節(11/1)で、そのまた翌日の11月2日が死者の日で、亡くなった方の魂に祈りを捧げます。
つまり、日本でいう“お彼岸”のような日。
日本では、お彼岸には“おはぎ”(秋)、(春は“ぼたもち”)を食べるのと似ていますね。

そういう来歴のフルッタ・ディ・マルトラーナですが、今は一年中販売され、また、今回いただいたもののように、手作りしてプレゼントする人も多いとか。手作り用のための抜き型も売られています。

フルッタ・ディ・マルトラーナで最も有名なお店がエリチェにあり、クリスマスマーケットを訪問した際、その店にも行ってきました。
その店の話、買ってきたお菓子の話はまたいずれ。


コメント
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