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王妃マリー・アントワネット(上)-遠藤周作

2021年01月13日 | 読書

評価5

時は1770年、14歳のオーストリア王女マリー・アントワネットはフランス皇太子ルイ・オーギュスト(ルイ16世)と結婚、やがて、ヴェルサイユに咲いた華麗な花と呼ばれ、フランス最後の王妃として断頭台に消える人生を歩み始めるのだった。遠藤周作渾身の歴史ロマン!

一目見た時からアントワネットに敵愾心を燃やす貧しい少女から娼婦に身をやつすマルグリット・アルノー、稀代の詐欺師・カリオストロ、ギロチンを発明したギヨタン博士、死刑執行人サンソン、役者は揃った。

騙し騙され、権謀術数が渦巻くベルサイユ宮殿に向けて、ある事件がきっかけで庶民の怒りが徐々に燃え広がる。いや~面白過ぎる!狐狸庵先生って凄い作家です!怒涛の勢いで下巻に突入!