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まがりかどの先に

まがりかどの先にはきっと良いことがあると信じ、目の前の人生の小路をてくてく歩き続ける日々の雑記です。

山下清とその仲間たちの作品展

2015年08月14日 | 日記

千葉県市川市文学ミュージアムで、『山下清とその仲間たちの作品展』(500円)が、2015年8月30日(日)まで行われています。

会場へはJR総武本線本八幡駅からニッケコルトンプラザ行きの無料バスで行けます。隣接して、千葉県現代産業科学館(300円)があり、ここも、本当の子供も、子供心が奥深くに残っているおやじにもけっこう遊べます。

あたしゃ、液体窒素を使った超伝導の実験を見て、久々に新鮮な気分に。たぶん、その時の目は感動した子供のように輝いていたかも、です(笑)

作品展の情報は、7月に新聞でみつけました。

裸の大将と言えば、芦屋雁之助さんのテレビ版の印象が強く、面白可笑しく憎めない放浪の画家というふうに思っていました。そんな裸の大将『やましたがはく』の原点が市川市の八幡学園というところだとはこの歳までしらず、こりゃぁ、いかなっきゃ、と計画。

こっそり平日に一人ででかけ、市川を散策してこようと思っていたのですが、カミさんについ口が滑ってしまい、「あたしゃ、隣のプラネタリュム(別に500円)がみたい」なんて話になり、日曜に一緒にでかけてきました。

・・・ほんとは、プラネタリュムより、下総中山辺りを歩きたかったんだけど・・・、まっ、ルンペンおやじとしては、昼飯おごってもらったのでいっか!です。

作品展では、多少色褪せてきている貼り絵や、その仲間たちの作品から、当たり前ですが、ドラマとは違う『なまなましさ』というか、『まだ感じる温度』に感動しました。

大東亜戦争、東京の焼け跡の作品を見た時、あの裸大将の目で見た当時の現実がここにあるのか、としばし立ち止まり、『その仲間たち』の作品も、こりゃ、きよし大将だけじゃないっしょ、の感動もんでした。

芦屋雁之助さんのテレビ版の印象が強いので、山下清画伯はずっと放浪していたイメージを持っていたのですが、実際は30歳過ぎまでだということも分かりました。

作品制作は、ほとんどが放浪して八幡学園にときどき戻っておこなわれたもので、旅先で作ったものは数点なのだそうです。

放浪中は、基本、ものもらいで、時に、受けいれられてしばらく働き、一人で生きたようです。そして、ときどき原点の八幡学園に戻り創作。

障害のある人に対し、『かわいそう』という気持ちを持ちがちですが、ハンディがあっても、打ち込めるものを見つけ、思いのたけとりくんだこれだけの作品を見せられると、60年近くも生きてきて、振り返っても、これからも打ち込めるものもないルンペンの自分の方が、よほどかわいそうな人間かも、なんて自嘲です。

他人より落ちている部分があっても、見守ってくれる人、一緒に刺激しあえる仲間に巡り合えれば、捨てたもんじゃない生き方はできるってことを見せてくれたように思います。

『踏むな、育てよ、水そそげ』

八幡学園の理念だそうですが、会社員としては組織になじめなかったあたしにいろいろ教えてくれた恩師も、同じようなことを言ってましたっけ。

世の中、ちょっとした芽を見つけると踏んづけるヤツ。芽を摘まむヤツ。乾季にはまず自分で水飲んじゃうヤツ。芽が出ないように、意図的に水やらないヤツ。いろいろいたりします。
相対的に自分をよく見せようと、人が必死に生きている中の一現象で、悪気はないのでしょうが、結果として人を育てることは難しいってことになりますね。

 

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