新聞の読者投稿欄をながめていたら、『夫源病』という言葉が目に留まりました。
定年したおやじが原因で、カミさんが体調不良になってしまうという現象が巷に多発しているらしい。
思わず、さもあらん、と苦笑いです。
あたしとカミさんは、同じ学年。定年を迎えたその日以降の状況を想像すると、記事になっていた『夫(婦)源病』そのものだと思います。
共働きは、ダブルインカムの優位はありますが、うちの場合、同じ時に勤務先がなくなり、同時に、会社モードで角突き合わせて、あんたが悪い、と批判しあう。想像もしたくもない。
母の介護をする中で、掃除、洗濯、食事等、主婦的なことは何もできない自分に気付きました。
母が亡くなり相続等の整理ができたときに、次はいよいよ自分(カミさん)の番だと思いました。
いずれはどちらかひとり残る時間があって、終わる。お互い、生活者として自立していなくては。
この『夫(婦)源病』的な要因は、早期退職に踏み切ったトリガーになったかな、と今になって思います。
自由人になってみると、おれはやってる、と思っていた主夫的な仕事も何もできない自分に気付きました。
若いころは、一心同体のように思っていても、家で会う時間は一日数時間。職場いる時間は10時間以上。そんな生活が40年近く続いたら、家族を思う一心は同じであっても、なかなか同体にはならないですね。
難しい!