前回のウォークの帰り、この橋を、左から右に渡りました。この橋を渡ったのは初めてではないのですが、湖面に気になる風景がありました。
今回は歩く距離が短いので、前回気になった風景から、遊ぶことにしました。
よくある展望台かな?と思っていた、これなんですが。
水流を使った、巨大な水揚げ機械の原理を見せてくれる装置でした。
谷底の川を堰き止め、左側の大きな水車を回し、軸で右側の小さなくみ上げ容器がぶら下がっているコンベヤーを回して、谷底から丘の上に組み上げる。明治から大正末期まで養老川流域で水田干害用に使われていた藤原式揚水機というカラクリでした。
遠目に橋の上から見たときは、女性が天にむかって手を広げているように見えたのですが、トンボの彫刻でした。
橋の上から眺めるくらいの見え方でいいなぁ。よくできていて、ちょっと気持ち悪い!
隣接してある市原湖畔美術館も、ちょこっと見学。
高滝ダム記念館にも寄って、ダムができた経緯などの写真を見学。
現在はよく整備されたダム施設ですが、ここでも建設にあたり、湖底に沈んだ家々があったということを知りました。
高滝ダム湖畔の無料駐車場まで戻って車をおき、2km先の上総久保駅に向けて歩き出しました。
田圃の中に、大きな銀杏の木。その下に、小さな停車場。上総久保駅は、絵画の中のような駅でした。
銀杏の木の下からのぞき込むと、夏の強い日差しも遮られ、いい感じ!
紅葉の頃のキハ200形気動車とのレトロな風景も見てみたくなりました。
臭いもあるし、ハエもいる。懐かしい昭和のトイレです。
どんどん消え去っていますが、少し前まではみんなこんな便所でした。この駅の風景には、昭和のトイレも悪くありません。
いつから便所をトイレというようになったのか、自分でも思い出せないですが、時は流れましたね。
「きたな美味い店」に認定され、美味しいあんかけラーメンを食べさせてくれるという事前情報で立ち寄ってみた『しょうちゃん食堂』ですが、あいにく時間外で食べられませんでした。ほんと残念!
上総鶴舞駅へ向かい途中、脇道にそれ、山寺をぶらり。
草むらに立つ石仏に手を合わせ、のんびり感いっぱい!石仏さん、みんな難しい顔をしてすましていました。
そんなに、いつも難しい顔をしていたら、疲れるでしょ!と頭を撫でてあげましたが、にこりともしませんでした。
疲れるだろうなぁ、何考えいるんだろう?
栗がもう若々しい緑の実をつけていました。暑い暑い夏はこれから本番ですが、自然界ではもう秋の準備が着々と進んでいるようです。
房総横断ひとりウォーク(小湊鉄道2 高滝駅~馬立駅) 後編へつづく