今日は春のような温かい一日だったけれど、昨日の日中は、冷たい雨が一日降り続き、夕方から未明にかけて、台風のような大雨になった。
骨折休業二週間後の交通誘導のシルバーバイトの再開初日は、手がかじかみ、無線の通話スイッチを押した感覚も定かでない厳しい一日だった。
15時で勘弁してくれたのが、ちょっと救いである。
常勤のリーダーさん2名に、私と今月から入ったという70歳近い方がチームで作業。
新しく入った方と私がセットで、片交の誘導を行った。
休憩中に、自販機で飲み物を買って少し語らった。
みんな、それぞれの事情があって働いている。
みんな、一生懸命である。
「子供(若い人、後輩)叱るな 来た道だもの 、年寄り(親、先輩)笑うな 行く道だもの」
この言葉が、身にしみる歳になったと、日々感じる昨今。
自販機で、珍しい缶コーンポタージュを買った。
両手で挟んで持っていると、冷たい雨に濡れ、あまり感覚もない手のひらにぬくもりが伝わってきた。
あったかい!
ちょっと、飲んでみたら、空腹だったせいもあるが、これがそうとう美味しかった!
あ〜〜っ、うまい!
心から思った。
満ち足りたときに、この缶コーンポタージュを口にしても、美味しいと思っただろうか。
若いときは、「生きる」なんて意識したこともなかったけれど、残り時間の方が少なくなってきた今は、自分だけじゃない、みな必死に生きているんだとよくわかる。
たった130円の缶コーンポタージュは、寒さも手伝って、至福の味だった。
貧乏性の私の至福は、宝くじに当たって金銭的に満ち足りた状況より、カツカツで生きている、なんてことのない日常の中での少しの喜び、有難さなのかもと思う。
いい一日だった。