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パリの街に信用不安の影

2012-04-22 08:57:53 | 海外ネットワーク


  4月21日 NHK海外ネットワーク


  パリでは朝市がいたるところに見られる。
  今の旬はアスパラガスとイチゴ。
  しかし伝統の朝市に変化が見られると地元の人はいう。

  「売れ行きだって?
   見てのとおり人通りは少ないし最近は厳しいよ。」
  「いつも年の初めは売り上げがよくないけど
   今年は特に景気が悪かったね。」

  シャンゼリゼ大通り。
  景気の低迷が続くフランスだが外国人観光客の賑わいは変わっていない。
  特に最近はユーロ安ということもあって
  中国などの旅行者が増えている。

  フランスと言えばワイン。
  昼からワインを楽しむ人も少なくない。  
  ワインをめぐるビジネスにも不況の影響が現れている。
  パリ中心部にある店にはずらりとワインのボトルが並ぶ。
  全てワインの生産者ではなく
  収集家やレストランなどから買い取ったものである。
  経営が破綻したり
  急な資金が必要になった店や個人が高価なワインを売るケースが増えている。
  
  社長 アークニヤン・ロミックさん
  「たとえばこのワインは
   先日倒産したパリのレストランから買い取ったものです。」

  1985年 ブルゴーニュ産のこのワインは
  通常だと1本500ユーロ(約5万3,000円)で取り引きされるところを
  350ユーロ(約3万7,000円)で買い取った。
  みせではこうして買い取ったワインを売って利益を得ている。
  去年の売り上げは250万ユーロ(約2億6,000万円)を超えた。
  店には“ワインを売りたい”というメールが次々と届く。  
  長引く景気の低迷で自慢のワインを手離すコレクターが後を絶たない。
  華やかなパリの街角にもヨーロッパの信用不安と不況が影を落としている。




   
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仏大統領選 有力な2人は

2012-04-22 08:53:00 | 海外ネットワーク


  4月22日 NHK海外ネットワーク


  22日のフランス大統領選挙で有力なのは
  現職サルコジ大統領と
  最大野党社会党のオランド候補。

  自由競争によって経済を活性化させると
  国民に約束したサルコジ大統領は、
  強いフランスの復活に期待した人々に指示を集め大統領の座に着いた。

  サルコジ大統領
  「私はあなたたちを裏切らない。
   うそもつかない。」

  ところが任期中のこの5年間で景気は大幅に悪化。
  失業率は10%を超え
  過去10年間で最悪の水準となっている。
  国民が不況に苦しむなか
  大統領は高級レストランで派手なパーティが報じられたり、
  大富豪の友人と豪華なヨットクルーズを楽しむ姿が撮影されるなど
  国民生活とかけ離れた金持ちと言うイメージが定着。
  さらに
  乱暴な言葉や態度がたびたび物議をかもし
  大統領にふさわしくないと批判されてきた。

  支持率の低下に直面しているサルコジ大統領は
  批判を受け今回の選挙戦ではこんな言葉も。
  「もしやり直しが出来るならあのようなことはしないだろう。
   私は大統領の仕事を学んだから。」

  フランスのテレビで人気の風刺劇
  「金持ちのための大統領はやめます。
   これからはみすぼらしい姿をした田舎の失業者のための大統領になります。」

  対立候補の支持者
  「サルコジ大統領が金持ちのための候補なのは明らかだ。」
  「社会を分断し人々の対立をあおっている。」

  苦戦するサルコジ大統領に対し
  勢いを増しているのが社会党のオランド候補である。
  ミッテラン大統領(人気1981年~1995年)以来
  17年ぶりの政権奪還を目ざすフランスの社会党。
  オランド候補は社会党のトップを11年間務めてきた。
  平等で公平な社会の実現を掲げている。
  格差が広がったフランス社会の不満の受け皿として
  変化を期待する有権者からの支持を集めているのである。
  ソフトな人柄で人々をまとめる調整型のリーダーと言われている。
  オランド候補は今回の大統領選挙に臨んで
  好物のフライドポテトとチョコレートムースを断った。
  そして10キロの減量に成功。
  サルコジ大統領への攻撃も勢いを増している。

  オランド候補
  「私を格差をなくし莫大な収入を得るものがいるのを抑えます。
   フランスの建て直しのために勝利しよう。
   正義のために勝利しよう。」

  選挙戦終盤
  サルコジ大統領も挽回に向けなりふり構わない姿勢を見せた。

  サルコジ大統領
  「助けてください。
   助けてください。」

  いずれの候補も1回目の投票では過半数に達せず
  決選投票に持ち込まれる見通しだが
  各種の世論調査ではオランド候補が現職のサルコジ大統領に差をつけて優勢。
  新聞には
  「重要な第一ラウンド」
  「決戦のとき」
  という見出しが並び
  フランスの将来を決める重要な選挙だと位置づけている。





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