4月18日 おはよう日本
電力不足が問題となった去年、
注目を集めたのが扇風機である。
エアコンより消費電力が少なく
節電のカギを握る商品として大幅に売り上げを伸ばした。
市場調査会社が全国の家電量販店を対象に行なった調査によると
昨年度の扇風機販売量は
前の年度の1,4倍に伸びたということである。
全国的な電力不足が懸念される中
今年の夏も扇風機は高い需要が見込まれている。
ヨドバシカメラ家電売り場担当 室井辰夫さん
「夏の節電効果を気にするお客さんも多い。
非常に大きな商戦になると見込んでいる。」
SHRPの発表会では
価格の低下などから扇風機の販売にはあまり力を入れてこなかった。
しかし去年 需要が急増したことから
今年は11年ぶりに扇風機の販売に乗り出した。
真上にむけることが出来る商品は
空気をまんべんなく循環させエアコンの効率を高める。
リビングにおきやすいようスリムなデザインの商品は
内部の構造を工夫してやわらかく心地よい風が出る。
シャープ 鈴木隆事業部長
「扇風機のポジションが変わってくる動き。
長時間あたれるように優しい風を作るとか
省エネにこだわるなど
節電思考のなかで新たに脚光を浴びている。」
パナソニックの新商品は
部屋の温度に合わせて風量を自動で調整し
エアコンの冷やしすぎなどを防ぎ節電につなげる。
投資はではコンセントが入っていなくても動くバッテリーつきの扇風機を売り出した。
「目的はピークシフト。
夜間から午前中に充電して
電力の消費量が多い昼過ぎはバッテリーで動かす。」
仮に停電になっても最大で17時間の運転が可能。
コストがかさむことなどから
最近の商品のなかでは最も高い4万円程度と見込んでいるが
需要は大きいと期待している。
東芝ホームテクノ 弦巻孝司グループ長
「お客様が欲しいものを
要求に満たされるものがあれば
ある程度今まで以上の金額でも買っていただける。」
メーカー各社では生産体制を強化して
この夏の商戦に臨むことにしている。