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“平成世代”新入社員の意識は

2012-04-27 12:09:03 | 報道/ニュース


  4月16日 NHKおはよう日本


  この春の新入社員は70万人あまり。
  今年は平成生まれが初めて本格的に入社した。
  新入社員1300人を対象とした意識調査の結果がまとまった。
  浮かび上がったのは
  個人よりも組織を重視
  競争を好まない傾向だった。

  好ましい働き方は?
   チームワーク重視 84,5%
   個人の裁量重視  14,7%

  企業の活性化に必要なのは?
    組織の力    63,5%
    経営者がリード 35,8%

  以上のように調和や協調を優先する傾向がうかがえた。
  この調和結果を新入社員は
  「あまり競争社会の中で生きてこなかったことがあるかもしれない。」
  「まだ働いたことがないので言い難いが
   みんなで幸せになりたいタイプ 私は。」
  
  そんな新入社員を社会の先輩たちはどう見ているのか。
  「夢がちょっと薄い。
   生活出来ているから欲がない。」
  「いま全体が沈んでいるからそういう気持ち(競争意識)を持てないと思う。
   悪い時代に生まれたね。」

  競争を好まない若者の背景にはこれまで見聞きしてきた厳しい現実がある。

  リクルートワークス研究所 豊田義博主幹研究員
  「一部の勝ち組の背後にたくさんの負け組みがいることが
   2000年代の中盤からけん伝された。
   ニートあるいはワーキングプアのような人たち
   大変なことが起こっている。
   そういうことを見ると
   『自分たちも上手くしないとそうなるかもしれない』
   『自分が真ん中でどんどん勝ち抜くんだ』ではなく
   どちらかと言うとリスクがない中で失敗しないように立ち回る形に変わった。」

  一方 企業が求めるのは
  グローバル化が進む中で競争に勝ち抜ける人材である。
  新入社員たちを企業はどう育てようとしているのか。

  広告会社やコンサルタント会社の新入社員が集まった合同研修。
  競争意識を芽生えさせることに重点を置いている。  
  研修会社 稲垣隆司社長
  「今回の研修は徹底的に競争してもらう。
   全部のプログラムが競争。 
   それが社会のルール その1。」
  まずディベートや話の受け答えを点数化して順位を競わせる。
  さらに挨拶でも競争。
  チームに分かれて声の大きさや熱意をアピールする。
  こうした競争を繰り返し
  勝つことの喜びを気付かせていく。
  「(競争は)隙ではないがやるからには勝ちたいと思うようになった。」
  「勝ち負けにシビアになりたい。
   この気持ちを継続していきたい。」

  そして芽生え始めたやる気を根付かせていくためには
  仕事の中で自主性を引き出していくことが大切だと専門家は指摘する。

  豊田義博主幹研究員
  「命令するのではなく本人に気づかせるのがポイント。
   自分で主体的に意思決定したときに
   初めて生き生きと前向きに頑張れる
   そんな方向に行くと企業にとっても
   彼ら(新入社員)にとっても良いサイクルが生まれる。」

  こうした競争に重点を置いた研修が増えている。
  
  新入社員に理想の上司について聞くと
  情熱を持っている上司
  ときにはしっかりしかってくれる上司が理想だという答えが
  年々増える傾向にある。







  
  
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