4月16日 NHKおはよう日本
日本の自動車メーカーは欧米や韓国との間で激しい販売競争に直面している。
そこで日本勢が打ちだしたのが“ブランド”。
各社はブランド強化に相次いで乗り出している。
ドイツの高級車 メルセデス・ベンツとBMW。
どちらも一目でブランドがわかるようデザインが統一されている。
トヨタの高級車ブランド レクサスは
車種ごとにデザインが異なり
ブランドイメージが浸透しにくいことが課題だった。
トヨタ自動車レクサス本部 伊勢清貴本部長
「ベンツ BMWは遠くから見て一目でわかる。
比較的我々はその部分が弱かった。」
そこでトヨタが打ち出したのがフロント部分のデザイン統一。
車のことも言えるフロント部分を一目でレクサスとわかってもらう。
かつて“スポーツカーのホンダ”の象徴とも言われたNSX。
生産がとりやめとなっていた。
ホンダはこのNSXを復活させブランドイメージのアップを目ざす。
海外で高級車ブランド「アキュラ」の車種として販売する計画である。
日産自動車は“大衆車”のブランドを復活させる。
戦前から1980年代まで使われていた「ダットサン」は
頑丈で求めやすい価格が売りだった。
日産自動車 ゴーン社長
「ダットサンは安くて頑丈な車だったとみんなが記憶している。
日産の歴史である復活は正しい選択だ。」
日産はダットサンを新興国向けのブランドとして復活させ
再来年からインドネシアなどで販売する。
こうした動きの背景には激しい販売競争の中
性能や品質改善だけでシェアを伸ばすのは難しいという
各社の危機感がある。
今後 ブランド戦略が浸透するかが生き残りのカギとなりそうである。