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ips細胞で成果 “新たな命”誕生

2012-10-05 07:52:37 | 報道/ニュース


  10月5日 おはよう日本


  5年前 京都大学の山中信也教授が世界で初めて作り出したips細胞。
  いちばん研究が進んでいるのはips細胞から目の網膜を再生する研究である。
  実際に人に移植して病気を治す研究が来年にも始まろうとしている。
  また新家の細胞を再生して脊髄の損傷を刺激したり
  心臓の筋肉を作り出して移植する研究も進んでいる。
  京都大学の研究チームがips細胞からマウスの卵子を作り出して
  人工的にマウスを誕生させることに成功した。
  不妊症の原因の解明に役立つのではないかと期待されている。

  ips細胞から作られた卵子をもとに次々とマウスが生まれた。
  研究を行ったのは京都大学大学院医学研究科の斉藤通紀教授のグループ。
  まずメスのマウスの体の細胞を使ってips細胞を作った。
  そこに特殊なタンパク質を加え卵子の元となる細胞に変化させる。
  この細胞を一時的にマウスの体内に移植して育てる。
  その後再びシャーレに取り出し成熟させることで
  ips細胞から卵子を作り出すことに成功した。
  この卵子に精子を受精させてメスのマウスの子宮に着床させたところ
  正常に成長してマウスが誕生した。
  この研究は将来的には不妊の原因の解明にも役立つのではないかと期待されている。
  たとえば卵子が原因で妊娠できない女性から
  ips細胞を使って人工的に卵子を作り出す。
  そして妊娠可能な女性の卵子とg比較する。
  この二つの卵子の遺伝子の働きなどの違いがわかれば
  妊娠できない女性の卵子のどこに問題があるのか調べることができる。

  京都大学大学院医学研究科 斉藤通紀教授
  「試験管内で精子・卵子療法がある程度再現できる基礎ができて
   不妊の原因解明にだいぶ貢献している。
   今回の研究でさらに可能性が広がると考える。」

  京都大学の研究グループは去年
  マウスのips細胞から精子を作り出すことにも成功している。
  このまま研究が進めば
  1人の男性からips細胞を使って
  精子と卵子を作り出すこともできるようになるとみられている。
  そして精子と卵子を受精させれば人工的に人を誕生させることも
  原理的のは不可能ではないとされている。
  現在 日本では文部科学省の指針で
  ヒトのips細胞を使って卵子と精子をつくることまでは認められているが
  ヒトのips細胞を使い卵子と精子を受精させることは禁じられている。

  同志社大学 位田隆一特別客員教授
  「ips細胞から卵子・精子の受精は倫理的に大きな問題がありうるので
   研究者は自制している。
   産科の医師は現場で不妊のカップルの悩みをいろいろご存じなので
   『目の前に使える技術があるのになぜ使えない』という問題につながるから
   患者の悩みを解決するためにも
   どこまでよくてどこからはだめなのかということを決めておかないと。」

  
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