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マンハッタンに住む

2012-10-27 08:02:39 | 海外ネットワーク


  10月20日 NHK海外ネットワーク


  ニューヨークの中心部マンハッタンは生活が便利だが家賃が高い。
  マンハッタン中心部のある物件。
  家賃は800万円 広さは1200平方メートル。
  室内には長さ20mのプール。
  映画俳優や金融関係者などが代わる代わる借りてきた。
  来月には新しい借り手が入居する予定である。
  (高級物件専門の不動産業者)
  「とても豪華で高額な不動産の賃貸が増加し続けている。
   ニューヨークの不動産はとても好調で不動産不況は終わったと言える状況だ。」

  金融や芸術、ファッションの中心地マンハッタンには世界中から人が集まる。
  賃貸住宅は値上がりが続き
  中心部では家賃が今年5%以上上昇しているという。
  手が届く物件で快適に過ごす知恵と工夫を凝らすのもマンハッタン流。
  1ルームマンションは一見するとベッドが見当たらない。
  ベッドの収納は友人の建築家に依頼して特別にあつらえた。
  「ぼくはマンハッタンの中心部に住みたいと思っていた。
   だけど広い部屋を借りるだけの余裕はなかった。
   工夫したことで広い部屋にいるように感じられる。」

  インターネットには
  驚くほど狭い部屋の住人たちが自慢のアイデアを投稿している。
  7平方メートルの大豪邸にようこそ。
  日常生活に必要なものは棚に。
  衣類 サプリメント 調味料 バス用品。
  電子レンジの横には靴 その上にはプリンターまで。
  バスルームはこちら。
  4人で共同で使ってるんだ。

  家賃は月約6万3,000円。
  男性は建築家で事務所としても使っている。
  狭くても便利。
  こうやって足を壁に置けるんだ。


  もともと倉庫だった部屋。
  広さは約8平方メートル。
  天井の高さを利用して収納を上へ上へと伸ばした。  
  ほら ヨガだってできるわ。
  ベッドは部屋でいちばん高いところにある。
  ここが気に入ってるの。
  女性はアーティストで創作活動にふさわしい環境だと自慢している。
  見て!
  ニューヨークが裏庭なの。
  セントラルパークもすぐ近くよ。


  こうした狭い部屋は
  実はすべて25年以上前に建てられた古い物件である。
  ニューヨーク市が防災上の理由で
  40平方メートル以下の部屋をつくることを25年前に禁止したのである。
  しかし家賃の高騰によって広い部屋は高根の花に。
  その結果 狭くても安い物件に人気が集まっているのである。

  セントラルパークの横にある築80年のアパート。
  15平方メートル以下の部屋が20ほどある。
  空き一部屋出たことを知った男性が早速見に来た。
  広さは6平方メートル足らず。
  不動産業者は新たにシャワールームを設置した。
  入居者を募り最も高い家賃を払う人に貸し出す。
  (空き部屋を見学した男性)
  「不便な場所に住む代わりに広い部屋で満足するのか
   それとも広さ・台所がない部屋で妥協するのかという問題だ。
   ニューヨークに住むのならこのジレンマにだれもが直面する。」
  (不動産業者)
  「部屋の紹介を初めて2日目だが部屋を見ずに申し込んだ人もいる。
   この価格帯(12万円以下)の物件は関心が高い。」
  部屋は8万円で借り手がついた。

  (米建築協会ニューヨーク支部 リック・ベル代表)
  「ワンルームのアパートは増加傾向にある。
   これによって
   ニューヨークのような大都市の中心部に人が集まる流れが加速している。」

  アメリカンドリームを追う人たちの街マンハッタン。
  夢の実現の足場となる自分だけの小さな部屋を求める人たちは
  これからさらに増えそうである。 
  
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